第40回関屋記念(GIII)と日曜日の新馬戦の結果(2005/07/31分)。

第40回関屋記念の結果から。

1着サイドワインダー(1998.4.2)。中1週もなんのその、約2年7ヶ月ぶりの勝利、お見事でした。福永祐一騎手も、騎乗停止明け、いきなりの重賞制覇となりました。思えば母ゴールデンジャック(1991.3.31)が制した小倉日経オープン(OP)。夏のローカル開催、鞍上はデビュー年の福永騎手でした。ゴールデンジャックの初仔が、サイドワインダーです。

2着ダイワメジャー(2001.4.8)。勝ちに行くレースをして、最後の最後で切れ味のある馬に屈してしまいましたが、それは仕方がない。でも、強さを改めて証明できたのではないでしょうか。何かジェニュイン(1992.4.28)の匂いがしてきましたので、マイルCS(GI)あたりで期待します。

3着同着インセンティブガイ(2001.5.9)。ちょっとレース間隔が開きましたが差し脚は鋭かった。「どっちが3着?」と思いましたけれど、結局同着だったんですね。関屋記念が12戦目と、まだキャリアが浅いですし、これからが楽しみですね。

3着同着ニューベリー(1998.5.8)。主にダートで良績を挙げてきましたが、芝でも走ります。1着のサイドワインダーと共に7歳馬、エライなぁ。ニシノシタン(2000.5.14)がゲート入りを嫌った為、ずっと枠入りを待機していたのですが、落ち着き払っていたのはさすがに歴戦の強者。

5着コスモサンビーム(2001.3.28)。うわ!掲示板に乗っていた。ごめん、最後3着争いに目が行ってしまいました。直線、外から追い込む脚を見て、「今日は回って来るだけか」と一瞬思ってしまった。でも、きっちり伸びて来たんやね。この5着は立派。最後方から追い込んで勝ち馬と0秒7差は上出来。エライ。

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ついでに小倉で行われたKBC杯(OP)。エドモンダンテス(2000.5.31)、1分42秒3のレコード勝ち。これで小倉ダート5戦5勝。同じローカル小回りの福島での前走、安達太良S(準OP)では1番人気を裏切りましたが、得意の小倉では快勝。北九州記念(GIII)勝ちのメイショウカイドウ(1999.5.14)同様、得意コースで真価を発揮しました。また、『ドリーム競馬』解説者の大坪元雄さんによると、「攻め馬では走らず、実戦に行って良い馬ですね」との事。「巌窟王」ならぬ「偏屈王」?

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今日は3場で新馬戦2クラ、未勝利戦3クラが行われました。

新潟の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)ショウナンタキオン(2003.3.8、♂、栗毛)。美浦・上原博之厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×トニービン×メジロゲッコウ×ネヴァービート』で『Hail to Reason系×ゼダーン系×My Babu系×Never Say Die系』の配合です。祖母父メジロゲッコウ(1968.5.1)、ナイス。5代血統表内ではクロスはありません。ショウナンタキオンの牝系は7号族アストニシメント(1902)系。祖母メジロハイネ(1980.5.28)は5頭が0秒0差の中にひしめいた、伝説の1983年オークス(現GI)の3着馬です。また、メジロハイネの半兄に『名脇役』メジロファントム(1975.5.1)、中山大障害(現J・GI)の勝ち馬メジロジュピター(1978.4.8)がいます。ショウナンタキオンは母ショウナンマイラヴ(1998.5.5)の初仔。

小倉の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)グロリアスウィーク(2003.5.16、♂、鹿毛)。栗東・音無秀孝厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×フレンチグローリー×Lord Avie×Lyphard』で『Hail to Reason系×Northern Dancer系×Sir Gaylord系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4×5のクロスがあります。グロリアスウィークの牝系は欧州で受け継がれている14号族。半兄にJRA2勝で現役のエアフォルツァ(2002.5.15)がおり、曾祖母セイリングビューティ(1976.3.30)の直仔にJRA7勝を挙げたビューティーメイク(1989.3.21)がいます。グロリアスウィークは母グロリオーサ(1992.4.17)が7連産目の7番仔。

函館の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)(市)グラスウィーク(2003.1.30、♂、栗毛)。美浦・尾形充弘厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×ノーザンテースト×リアルシャダイ×Damascus』で『Hail to Reason系×Northern Dancer系×Hail to Reason系×Sword Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×3、Hail to Reason(1958)4×5のクロス、Almahmoud(1947)5×5、Lady Angela(1944)5×4(母方)の牝馬クロスがあります。グラスウィークの牝系は米国で受け継がれている3号族。グラスウィークは母ハリウッドレビュー(1995.4.9)が2連産目の2番仔。

新潟の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)マイネルスカット(2003.5.10、♂、黒鹿毛)。美浦・上原博之厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×サッカーボーイ×★テッソ×★トリプリケート』で『Princely Gift系×Fine Top系×Blandford系×Sundridge系』の配合です。うーむ、なかなかナイスな血統構成ですね。さすがは、タイヘイ牧場さんの生産馬。5代血統表内ではノーザンテースト(1971.3.15)3×4、Princely Gift(1951)4×5のクロスがあります。マイネルスカットの牝系は日本で受け継がれている16号族カジョール(1921)系。牝系近親に牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GIII)を制したラブシックブルース(1982.4.24)がいます。母シンメイリボーン(1991.4.10)はJRA3勝。私が競馬を見始めた頃、関西中堅級でよくその名前を見聞きしました。マイネルスカットは母が2連産目の4番仔(双子生後直死を除く)。

小倉の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)ハードバクシンオー(2003.5.8、♂、鹿毛)。栗東・西橋豊治厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×スリルショー×Roberto×Herbager』で『Princely Gift系×Northern Dancer系×Hail to Reason系×Son-in-Law系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4のクロスがあります。ハードバクシンオーの牝系は米国で受け継がれている9号族。4代母Sweet Tooth(1965)からAlydar(1975.3.23)が輩出されており、祖母ミムズファンタジー(1984.4.27)の直仔にJRA5勝のエーブアゲイン(1991.3.23)が出ています。エーブアゲインも懐かしい。ハードバクシンオーは母ミスブルガリ(1994.4.28)が5連産目の5番仔。

サクラバクシンオー(1989.4.14)スペシャルウィーク(1995.5.2)アグネスタキオン(1998.4.13)の3頭は、内国産種牡馬三銃士とでも呼びましょうか。今年の2歳戦で高い勝ち上がりを示す種牡馬たちですね。

「エドモンダンテス」に「三銃士」、デュマに関連する名詞がたまたま出てきた本日のlogでした。

#追記。2歳戦に関するlogは先行して書いていましたので、三銃士はすでに下書きしてあったんですよ。で、その後にエドモンダンテスがKBC杯を勝ってくれた、ということでございます。

コメント

  1. LOP-LORAN より:

    初めまして!LOP-LORANと申します。
    http://blog.livedoor.jp/lop_loran/にコメント頂きましてありがとうございました!
    最初、どなたがコメントして頂いたのかが分からず、大変失礼致しました。
    かろむわんさんの『中島理論コラムのページ』は昔から拝見しておりまして、色々と参考にさせて頂く事ばかりです。
    サイト自体をLivedoorblogから自前のサーバに移行しましたので、よろしければ、また遊びに来て下さい。
    今後とも、よろしく御願い致します。

  2. かろむわん より:

    ◎LOP-LORAN様
    ようこそおいでくださいました。以後、よろしくお願い致します。

    辺境ページへのわざわざのご来訪、誠にありがとうございます。貴ページのリンク、大変ありがたく思っております。感謝。

    サーバー移転後の貴ページも楽しみに拝見しております。一口馬主として所有されている馬たちの活躍、心よりお祈りしております。

    以上、かろむわんでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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