日曜日の2歳戦の結果(2006/07/09分)。

遅ればせながら日曜日の2歳戦の回顧です。新馬戦3クラ。

【函館・新馬戦(芝1800m)の勝ち馬】

(父)(市)ウインボールド 牡 鹿毛 2004.3.3生 静内・静内白井牧場生産 馬主・(株)ウイン 栗東・山内研二厩舎

  1. 4代血統構成(各父):『ダンスインザダーク×プルラリズム×パーソロン×Pampered King』
  2. 4代血統構成(父系):『Halo系×The Minstrel系×My Babu系×Prince Chevalier系』
  3. 5代血統表内のクロス: Northern Dancer4×4、Hail to Reason4×5、Flaming Page(♀)4×5
  4. 牝系:13号族 全兄アブレイズ 近親マチカネタイテイ
  5. 母の何番仔?: 7番仔(不受胎後の仔) ※生後直死含む

[Notes]北海道の芝1800mの新馬戦は出世街道の第一歩、今年はウインボールドが見事に勝ち上がりました。

ウインボールドの牝系は曾祖母である英国産の牝馬パンパードメリー(1968)を日本の基礎繁殖とする13号族。全兄アブレイズ(1999.4.2)は中央3勝で東京スポーツ杯2歳S(GIII)3着があります。また、パンパードメリーの仔マチカネタイテイ(1973.3.9)は中央10勝で京阪杯(現GIII)の勝ち馬、同じく仔サクラソロン(1975)は中央4勝で福島民有C(現OP)を勝ち、日経賞(現GII)2着、ラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞、GIII)2着、新潟記念(現GIII)3着があります。また、パンパードメリーからの別分枝(曾孫)にヒロデクロス(1992.5.31)がいます。同馬は中央7勝で安田記念(GI)3着、マイルCS(GI)3着、スワンS(GII)3着があります。

【福島・新馬戦(芝1200m)の勝ち馬】

マイネルサニベル 牡 芦毛 2004.5.8生 新冠・小泉学氏生産 馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 美浦・高橋義博厩舎

  1. 4代血統構成(各父):『スウェプトオーヴァーボード×ダンスインザダーク×Sadler’s Wells×Noble Commander』
  2. 4代血統構成(父系):『Mr.Prospector系×Halo系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』
  3. 5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×4
  4. 牝系:欧米で継承されている2号族 ノノアルコ、ストラダビンスキーと同牝系
  5. 母の何番仔?:初仔

[Notes]福島の新馬戦を7番人気で勝ち上がりました、マイネルサニベル。今年のマイネル軍団の2歳馬、出足好調の印象ですね。

マイネルサニベルの牝系は欧米で受け継がれている2号族。曾祖母Proud Pattie(1972)の仔Fiesta Gal(1984)は米4勝でCCAオークス(GI)、マザーグースS(GI)の勝ち馬です。旧ニューヨーク牝馬3冠の残り1冠のエイコーンS(GI)は惜しくも2着、新ニューヨーク牝馬3冠としてもアラバマS(GI)3着と惜しい結果でした。Fiesta Galの全姉Ghaiya(1980)は欧州1勝でプリティポリーS(現愛GI、当時GII)2着、ミネルヴ賞(仏GIII)2着、ブラウンズタウンS(愛GIII)3着があります。Ghaiyaの仔チャンジイ(1990.1.25)は欧州3勝でメイトロンS(愛GIII)の勝ち馬です。また、4代母Jambo(1959)の孫にノノアルコ(1971.4.6)、ストラダビンスキー(1975.3.2)という本邦輸入の兄弟種牡馬がいます。ノノアルコは英2000ギニー(GI)などGI4勝でNearctic(1954.2.11)の代表産駒の1頭、ストラダビンスキーはホワイトホールS(愛GIII)の勝ち馬です。

【京都・新馬戦(芝1600m)の勝ち馬】

(父)エルヴィス 牡 黒鹿毛 2004.4.3生 三石・折手牧場生産 馬主・折手邦雄氏 栗東・田島良保厩舎

  1. 4代血統構成(各父):『★スペシャルウィーク×トウショウボーイ×リマンド×Sallymount』
  2. 4代血統構成(父系):『Halo系×Princely Gift系×Alycidon系×Owen Tudor系』
  3. 5代血統表内のクロス:なし
  4. 牝系:1号族ヘザーランズ系 半姉リヴァプール 甥セイウンニムカウ
  5. 母の何番仔?:8番仔(8連産目)

[Notes]淀のマイル戦の新馬戦を勝ち上がったのは、これも好調の印象があるスペシャルウィーク(1995.5.2)産駒、エルヴィスでした。プレスリー?

エルヴィスの牝系は4代母である英国産の牝馬ヘザーランズ(1957)を日本の基礎繁殖とする1号族。言わずもがなの『アグネス』クラシック一族を輩出した名牝系ですね。オークス(現GI)馬アグネスレディー(1976.3.25)、桜花賞(GI)馬アグネスフローラ(1987.6.18)、ダービー(GI)馬アグネスフライト(1997.3.2)、そして皐月賞(GI)馬アグネスタキオン(1998.4.13)。エルヴィスの祖母ヤングサリー(1979.5.1)が、アグネスレディーの全妹ですね。エルヴィス自身の近親として、半姉リヴァプール(2002.4.4)は中央現役でファンタジーS(GIII)3着があります。また、甥セイウンニムカウ(2002.4.8)は中央現役でアーリントンC(GIII)2着、京王杯2歳S(GII)3着があります。

なお、母マークプロミス(1992.2.19)は中央2勝に過ぎませんが、第55回桜花賞では個人的に注目していた馬でした。「京都開催」「父トウショウボーイ」「角田晃一騎手」という取り合わせ、シスタートウショウ(1988.5.25)を思い起こされた方が、ほかにいらっしゃいましたら、お申し出ください(笑)。

ではでは♪

コメント

  1. masa より:

    エルヴィスは勝ちっぷりがなかなかのもんでしたね。
    競走族で塗り固められた血の威力、見せてもらいましょう。

  2. オオハシ より:

    ◎masa様
    おお、毎度おおきにご機嫌さんです。

    >エルヴィス
    近親活力充分だけに、期待が高まります。
    頑張れ、折手牧場産馬。

    簡単すぎてごめんなさい。ではでは♪

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