日曜日の重賞と2歳戦の結果。

携帯電話の着信音を「アンパンマンのマーチ」に変えようか思案しているかろむわんでございます。

不覚にも昼寝をしてしまった為(笑)、競馬中継を見損じました。結果のみの確認です。

第12回函館SS(GIII)。1着シーイズトウショウ(2000.4.2)。昨年に続き函館SSを連覇しました。重賞は3勝目。トウショウ勢&鶴留明雄厩舎&池添謙一騎手は、前週の宝塚記念(GI)のスイープトウショウ(2001.5.9)に引き続き2週連続重賞制覇。2着ボールドブライアン(1999.4.22)。スプリント重賞で新味を見せました。中山で行われた2003年の東京新聞杯(GIII)の勝ち馬。3着ディープサマー(2002.3.18)。デビューの地である函館で再度重賞に挑みましたが惜しくも3着。3歳馬、これから伸び行く馬です。

第54回ラジオたんぱ賞(GIII)。1着コンラッド(2002.5.4)。1番人気に応えました。ダンスインザダーク(1993.6.5)産駒はダンスインザモア(2002.5.3)に続き、この世代2頭目の重賞勝ち馬。2着トーセンロッキー(2002.5.23)。2連勝していましたが9番人気と人気の盲点になっていましたね。チーフベアハート(1993.2.1)産駒はマイネルレコルト(2002.5.10)に続き、この世代2頭目の重賞連対馬。3着エイシンサリヴァン(2002.2.18)。2着馬と共に追い込んでの3着。セントポーリア賞の勝ち馬、ちょいと復調宣言というところでしょうか。なお、中島理論使いの皆様には言わずもがなですが、1、2着馬は共に父が8歳時の0交配馬ですね。

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コンラッドについて、ちょっと追記。えーと、中島理論使いの方ならご存知と思いますけれど、▽血統徒然△様。多角的に血統について記述されている優れたBlogです。

その血統徒然様の5月24日のlogに今年の3歳馬の青毛はバブルだったというlogがあります。確かに今年の3歳馬には青毛の活躍馬が多く、シーザリオ(2002.3.31)シックスセンス(2002.3.5)スムースバリトン(2002.4.11)ビッグプラネット(2002.5.2)モンローブロンド(2002.3.2)、そしてコンラッドと6頭の重賞連対馬(うち重賞勝ち馬4頭)が出ています。 またニューヨークカフェ(2002.3.21)、マイネルバイファル(2002.3.28)、シルキーステラ(2002.2.8)等、これから重賞勝ち馬になってもおかしくない素質馬たちもいます。

1998年から2002年の5年間の統計において、血統登録されている日本のサラブレッドのうち、青毛の占める割合はおおよそ0.6%という事。全生産頭数に占める割合からすると、今年の3歳馬の活躍はちょっと驚異的ですね。

ただ、2002年度の生産馬は、上記で挙げた統計期間中ではもっとも多く青毛馬が生まれた年ではあります。年の為、記しておきます。情報ソースは月刊『優駿』、2004年6月号P66、毛色別血統登録頭数という記事を参考にしています。

全血統登録頭数に対する青毛馬の頭数とその割合
生産年(年) 生産頭数(頭) 青毛頭数(頭) 青毛の割合(%)
1998 7979 48 0.60
1999 8056 35 0.43
2000 8167 32 0.40
2001 8278 49 0.59
2002 8051 67 0.83
40531 231 0.57

他の年度に比べると、生産頭数自体もちょっと多かったようですね。それでも1%にはまったく満たない頭数ですけれど。

図らずも青毛の話題でシーザリオの名前が出ました。アメリカンオークス(GI)の発走は日本時間で7月4日午前7時51分ごろという事。頑張れ、スペシャルウィーク(1995.5.2)の仔。

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函館の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのはリザーブカード(2003.2.17、♂)。美浦・栗田博則厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×Bering×Al Nasr×★Raise a Cup』で『Princely Gift系×Native Dancer系×Northern Dancer系×Raise a Native系』の配合です。母方にLyphard(1969.5.10)4×4の0クロスが見えます。サクラバクシンオー(1989.4.14)産駒はさすがの仕上がりの早さを見せ、今年3頭目のJRA2歳新馬勝ち馬です。牝系は欧州で受け継がれている3号族。4代母Perfect Pigeon(1971)の仔にJC馬ゴールデンフェザント(1986.4.23)がいます。母ディナータイム(1996.5.14)が3連産目の3番仔と推測。

福島の新馬戦(芝1700m)を勝ち上がったのはフラムドパシオン(2003.5.6、♂)。栗東・角居勝彦厩舎の所属。その4代血統構成は『クロフネ×トニービン×★ノーザンテースト×ガーサント』で『Northern Dancer系×ゼダーン系×Northern Dancer系×Hermit系』の配合です。Northern Dancer5×4の0クロスが見えます。クロフネ(1998.3.31)は2頭目のJRA2歳新馬勝ち馬。牝系は8号族パロクサイド(1959)系。祖母ダイナカール(1980.5.10)、伯母エアグルーヴ(1993.4.6)、従姉アドマイヤグルーヴ(2000.4.30)、エガオヲミセテ(1995.5.27)とくれば、これは良血。母カーリーパッション(1994.5.23)が実質5連産目の5番仔(生後直死等を含む)。ちなみに、馬名の意味は仏語で「情熱の炎」との事。

阪神の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのはリッカキセキ(2003.3.18、♂)。栗東・服部利之厩舎の所属。その4代血統構成は『ニホンピロウイナー×フジキセキ×★テスコボーイ×ヴィミー』で『Habitat系×Hail to Reason系×Princely Gift系×Wild Risk系』の配合です。Hyperion(1930.4.18)5×5の0クロス、Wild Risk(1940)5×5のクロスが見えます。ニホンピロウイナー(1980.4.27)産駒は今年のJRA2歳戦初勝利。牝系は小岩井の12号族ビューチフルドリーマー(1903)系。母プリンセスメルド(1997.4.3)が2連産目の2番仔。なお、服部利之調教師はニホンピロウイナーを管理された故・服部正利調教師の実子。馬も人も、2代目どうしの組み合わせですね。

福島の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのはサインオブゴッド(2003.2.19、♂)。美浦・杉浦宏昭厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×ペイザバトラー×モガミ×ミンスキー』で『Hail to Reason系×Blandford系×Northern Dancer系×Northern Dancer系』の配合です。芝1200mで勝ち上がりましたが、距離が伸びてこそ本領が発揮できそうな血統構成です。牝系は9号族フリッターサン系(1923)。母パルブライト(1992.2.25)は、その父ペイザバトラー(1984.2.20)唯一のJRA重賞勝ち馬で、新潟記念(GIII)と函館記念(GIII)を制しています。なお、新潟記念は木幡初弘騎手の重賞初制覇でもありました。母が4連産目の4番仔。頑張れ、パルブライトの仔。

勢い余って長いlogになりましたね。失敬つかまつりました。

コメント

  1. うまなみくん より:

    競馬を始めた頃、最初に好きになった馬がトウショウフリートでした。期待通り平場OPを圧勝、G1でも好勝負できる素材、と見て次走を心待ちにしてましたが、残念ながらそのまま脚部不安で引退。
    種牡馬入りしたことは知ってましたが、アテ馬だろうと思ってました。シーイズトウショウの血統表見て思わず感激!競馬はロマンですね。

  2. かろむわん より:

    ◎うまなみくん様
    初めまして、かろむわんと申します。どうぞよろしくお願い致します。

    >トウショウフリート
    脚元さえパンとしていたら、トウショウペガサス産駒の最初のGI馬は、もしかしたらこの馬になっていたかもしれませんよね。『7-2-0-2』という天才肌の戦績からも頷けます。

    トウショウフリートの繁殖成績を確認した所、2004年までに種付けされた総数は8頭、生産された頭数は7頭ということでした。初年度は1996年産で2頭。1頭がシーイズトウショウの母ジェーントウショウ、もう1頭がJRA3勝のトウショウメロス。2頭だけの生産なのに、偉いなぁ。初年度から生産の間が開いて、2年度は2002年産で1頭。トウショウフラッグはJRA現役。3年度は2004年産で4頭。これは来年以降のデビューですね。なお、生産された7頭の産駒のうち6頭がトウショウ牧場の生産でした。素晴らしきかな、自家生産。

    ながながと書き連ねてしまいまして、申し訳ございません。これからもご贔屓のほど、よろしくお願い致します。ではでは。

  3. うまなみくん より:

    お返事ありがとうございます。
    老舗牧場における自家生産の現場でしか出番がない異系種牡馬という意味では、メジロパーマーに相通ずるものがありますね。
    ちなみにトウショウペガサスは、少ない産駒の中から、グルメフロンティア・スエヒロジョウオーとG1ホースを2頭も出しました。貴重な血脈ですから、今のご時世では難しい話でしょうが、大事に守って欲しいです。

    ではまた。

  4. かろむわん より:

    ◎うまなみくん様
    わざわざのコメント、ありがとうございます。

    >トウショウペガサス
    グルメフロンティアは残念ながら種牡馬引退となったようですね。現在JRAでグルメスペシャルが頑張っていますのでこちらに期待しましょう。

    スエヒロジョウオーは繁殖牝馬としても優秀ですね。初仔のスエヒロコマンダーは重賞2勝しましたものね。孫のネイルカイザーが先日2歳戦を勝ち上がりました。これからが楽しみです。

    また、よろしければお立ち寄りください。ではでは。

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