馬齢表記が満年齢となって、「共同通信杯4歳S」から「共同通信杯」となった初年の勝ち馬、ジャングルポケット。あっちへフラフラ、こっちへフラフラ、最後には舌を出しながら、それでも強い勝ちっぷり。府中芝1800mを1分47秒9の好時計勝ちでした。府中に強いトニービン(1983.4.7)産駒らしく、この共同通信杯を皮切りに、日本ダービー(GI)、ジャパンカップ(GI)と東京競馬場では3戦3勝と不敗でした。惜しむらくは、改装の為、4歳秋に府中開催が無かったことでしょうか。
ジャングルポケット、渡辺栄調教師と角田晃一騎手の師弟愛の結実を見た馬でした。フジキセキ(1992.4.15)とまったく同じ馬主(齊藤四方司オーナー)、調教師、厩務員(星野幸男さん)、騎手の4者がそろい、6年前に果たせなかったダービー制覇を遂げた馬。私にとっても、表のページで3歳クラシック路線にて活躍する馬の4代血統表を上梓するようになって初めてのダービー馬ですし、思い出深いものがあります。
そんなジャングルポケットの産駒が、今年デビューなんですよね。月日が流れるのは本当に早い。トニービン2世種牡馬の本丸と目されているだけに、仔どもたちには頑張ってほしいものです。
#追記。たまたま角田騎手の話題が出たので、今週の騎乗予定馬についてちょこっとだけ。競馬ブックによると、エルフィンS(OP)もしくは春菜賞に出走予定となっているフサイチパンドラ(2003.2.27)の騎手の欄には「角田」の名前が。頑張れ、角田騎手。ここはガッチリ決めて、クラシック路線で久しぶりに「牝馬の角田」を見せてほしいと願います。