「東京新聞杯(GIII)」と聞くと、ダイワカーリアン(1993.3.18)を思う。

北村宏司騎手の初重賞制覇が2000年の東京新聞杯。お相手がダイワカーリアンでした。戦歴を振り返ると、北村騎手は初騎乗だったんですね。7番人気を跳ね返しての勝利、ダイワカーリアンにとっても初重賞制覇でした。レース後の勝利騎手インタビューで、まだ幼さの残る北村騎手の童顔が印象的でした。

ダイワカーリアンの半兄Winged Love(1992)は愛ダービー(GI)馬、半弟アドマイヤビッグ(2001.3.20)は東京スポーツ杯2歳S(GIII)の勝ち馬。半兄の競走成績や父が日本の馬場に適正を見せるCaerleon(1980.3.27)という血統から、種牡馬入りは確実と思っていました。

馬の好調期間が長かったからでしょうか、ダイワカーリアンは満8歳まで現役を続けました。そして、迎えた2001年秋のアルゼンチン共和国杯(GII)。1600mから2000mで好走歴が多い彼は9番人気に甘んじましたが、逃げ粘り4着と頑張りました。そして、レース後に地下馬道で急性心不全を発症し、不意に逝ってしまいました。

レースに勝つことを求める、競走馬の精神的希求。レースは頑張って走り、ファンの目から離れた時に、逝く。ダイワカーリアンの死に方は、色々と考えさせられることがありました。

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