日曜日の3歳戦の回顧です。オープン特別1クラ、500万特別2クラ、500万平場戦1クラ、新馬戦5クラ。
中山の菜の花賞(芝1600m)を制したのはコイウタ(2003.2.24)。出走メンバーを見渡した時、この馬が1番人気かと思いきや5番人気。ダテにカンナS(OP)を勝ち、京王杯2歳S(GII)で牡馬相手に3着ではありません。勝馬投票券を購入しておくべきでした(苦笑)。
京都の若菜賞(ダート1200m)を制したのはテイエムヒスイ(2003.1.27)。オペラオー産駒は初めての特別戦勝ちですね。以下に2005年8月13日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>札幌の未勝利戦(芝1500m)を勝ち上がったのは(父)テイエムヒスイ(2003.1.27、牝、鹿毛)。栗東・福島勝厩舎の所属。その4代血統構成は『テイエムオペラオー×Green Desert×Roberto×Graustark』で『Sadler’s Wells系×Danzig系×Hail to Reason系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4のクロスがあります。テイエムヒスイの牝系は欧米で受け継がれている4号族。4代母Golden Trail(1958)の別分枝には、エアシャカール(1997.2.26)、エアデジャヴー(1995.3.27)、ブライアンズタイム(1985.5.28)等が出ています。テイエムヒスイは母ベイダー(1993.4.2)が6連産目の6番仔と推定。なお、テイエムオペラオー(1996.3.13)産駒はJRA2頭目の勝ち上がりとなりました。皆が思ったより仕上がり早?
小倉のかささぎ賞(芝1200m)を制したのは[地]スーパーワシントン(2003.4.12、牡、鹿毛)。佐賀・手島勝利厩舎の所属。その4代血統構成は『エイシンワシントン×オペラハウス×コントライト×リマンド』で『Damascus系×Sadler’s Wells系×Never Say Die系×Alycidon系』の配合です。シブい。5代血統表内ではPrincequillo(1940)5×5(父方)のクロスがあります。スーパーワシントンの牝系は御料の3号族星若(1924)系。伯父フジヤマケンザン(1988.4.20)は中央11勝、海外1勝で香港国際C(現香港C、GI。当時GII)、中山記念(GII)、金鯱賞(GII)、七夕賞(GIII)、中日新聞杯(GIII)と重賞5勝の名馬です。言わずもがなと思いますが、テンポイント(1973.4.19)、キングスポイント(1977.5.1)、ワカクモ(1963.3.12)、クモワカ(1948.5.2)などが近親および牝系祖先です。スーパーワシントンは母スーパーオペラ(1996.3.31)が3連産目の3番仔。エイシンワシントン(1991.5.5)の仔、カマしてくれました。
中山の500万平場戦(ダート1200m)を制したのはセイウンマル(2003.5.28)。父エブロス(1986.4.21)が満16歳時の0交配馬、シブく2連勝を果たしました。以下に2005年11月20日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>東京の未勝利戦(ダート1300m)を勝ち上がったのは(市)セイウンマル(2003.5.28、牡、黒鹿毛)。美浦・武藤善則厩舎の所属。その4代血統構成は『★エブロス×ワッスルタッチ×ヴィミー×ソロナウェー』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Wild Risk系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNative Dancer(1950.3.27)4×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5(父方)のクロス、Almahmoud(1947)5×5(母方)の牝馬クロスがあります。セイウンマルの牝系は4代母である英国産の牝馬サニア(1952)を日本の基礎繁殖とする1号族。セイウンマルは母ロングポルカ(1989.4.17)が8連産目の8番仔。なお、母は2003年10月に用途変更されており、セイウンマルが最後の仔です。
中山の新馬戦(ダート1800m)を勝ち上がったのは(外)アサクサバンザイ(2003.5.26、牡、鹿毛)。美浦・河野通文厩舎の所属。その4代血統構成は『Lomitas×Bering×Riverman×ハイハット』で『Nijinsky系×Sea-Bird系×Never Bend系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×5のクロスがあります。アサクサバンザイの牝系は仏国で受け継がれている1号族。半姉Torrestrella(2001)は米仏3勝で仏1000ギニー(GI)の勝ち馬です。アサクサバンザイは母シーリング(1990.3.18)が少なくとも6連産目の6番仔以降の仔と推定。父Lomitas(1988)、独国血統色が強いNijinsky(1967.2.21)系の種牡馬ですね。ナイス。また、母シーリングは2005年に日本に輸入されています。netkeiba.comの記事によりますと、Lomitas産駒はアサクサバンザイが日本初出走初勝利だったということです。
中山の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのはミストラルクルーズ(2003.2.18、牡、鹿毛)。美浦・鈴木康弘厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×サンデーサイレンス×Nijinsky×Timless Moment』で『Mr.Prospector系×Halo系×Northern Dancer系×Damascus系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4×4のクロス、Special(1969)とLisadell(1971)5×5×4(父方)の全姉妹クロスがあります。ミストラルクルーズの牝系は米国で受け継がれている2号族。叔父タイムトゥチェンジ(1998.4.27)は中央6勝の後に東海公営へ転出し、現在も現役で頑張っています。中央時代は京阪杯(GIII)3着があります。タイムトゥチェンジ、2歳秋に芝1600mの新馬戦を1分34秒2で制した際は将来を嘱望されたものです。ミストラルクルーズは母ミスティーダンス(1997.5.8)の初仔。
京都の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)スズカボス(2003.4.5、牡、青鹿毛)。栗東・藤岡範士厩舎の所属。その4代血統構成は『アドマイヤボス×ミルジョージ×★テスコボーイ×パーソロン』で『Halo系×Mill Reef系×Princely Gift系×My Babu系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。スズカボスの牝系は5代母である豪州産の牝馬ミッドヒル(1951.9.2)を日本の基礎繁殖とする2号族。かなり地味に世代交代がなされており、母ミスジョリアン(1989.4.26)は中央3勝で白百合S(OP)2着があります。スズカボスは母が2連産目の7番仔。
京都の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのはエイシンテンリュー(2003.3.21、牡、鹿毛)。栗東・坂口正則厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×キャロルハウス×ノーザンテースト×マリーノ』で『Halo系×Sir Gaylord系×Northern Dancer系×Wild Risk系』の配合です。5代血統表内ではTurn-to(1951)4×5のクロスがあります。エイシンテンリューの牝系は4代母である米国産の牝馬ホイスリングウインド(1959.3.19)を日本の基礎繁殖とする8号族。母エイシンサンサン(1992.3.7)は中央4勝で小倉3歳S(現小倉2歳S、GIII)を勝ち、朝日CC(GIII)2着、エリザベス女王杯(GI)3着があります。半兄エイシンニーザン(2002.4.11)は現役でプリンシパルS(OP)の勝ち馬、叔父エイシンイットオー(1993.3.20)は中央2勝で小倉3歳Sの勝ち馬です。エイシンテンリューは母が4連産目の4番仔。
#エイシンサンサンの繁殖成績を調べたところ、2001年産のエイシンランブダー(2001.2.7)の父はマヤノトップガン(1992.3.24)、2002年産のエイシンニーザンの父はフォーティナイナー(1985.5.11)、そして2003年産のエイシンテンリューの父がサンデーサイレンス(1986.3.25)。いずれも、0交配の年回りで父が配されています(笑)。狙って配合されているならば、サスガは平井豊光オーナー。
小倉の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)ミヤジヒート(2003.4.22、牡、鹿毛)。栗東・岩元市三厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×マルゼンスキー×クラウンドプリンス×ヴェンチア』で『Halo系×Nijinsky系×Raise a Native系×Relic系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ミヤジヒートの牝系は小岩井の4号族プロポンチス(1897)系。曾祖母ホッカイセーラン(1972.3.27)の仔テイエムリズム(1988.4.4)は中央2勝で小倉3歳Sの勝ち馬です。ミヤジヒートは母ミヤジプロスパー(1995.6.8)が2連産目の2番仔。
以上でございまーす。
コメント
お世話になっておりますm(_ _)m
無事オペ終了したようでナニヨリです^^
意外に泣く暇もなかったようで、重ね重ねナニヨリでした(笑)
口の中にオペ傷を抱えたままの3歳戦総括、ありがとうございます。
オペラオー産駒が特別勝ちしたようですね!
Blandford系の(笑)オペラオー産駒の走り、ちょっと今後も注目ですね。
あと、0遺伝といえば、タガノゲルニカ、やりましたね~!
未勝利からG3まで連勝って、もしかしてタマモクロス以来のような気がします。滅多にないですよね、こんな連戦連勝って。
この馬は母父のThatchingがいかにも効いてる感じですね、配合的には。
4代父のSpeak Johnというのもかなりいい感じです。
いまやダート専用種牡馬となったブライアンズタイム、二度目の0遺伝の年回りでまたG1馬を出すかもしれません。
フェブラリーSが楽しみになりましたね^^
◎blandford様
どうも×2。
○「オペ」
無事に終わりました。今週土曜日に抜糸予定です。お気遣い感謝。
○「オペ」ラオー産駒
テイエムヒスイ、抜け出した時の脚はかなり速かったです。未勝利戦は芝1500mで勝ち上がっていますし、もう一回芝にチャレンジすると思います。
○タガノゲルニカ
わずか1ヵ月あまりの間に急上昇しましたね。まさにタマモクロスの足跡をダートでたどる、という感じです。稲妻二世が光り始めたのも3歳秋。ゲルニカも続いてほしいものです。
実は、タガノゲルニカについてちょっと調べているのですが、母ブロードマラが不受胎後の仔でもあります。blandfordさんに解説頂いた血統構成と共に、中島理論的には走る要素満載です(笑)。
以上、上司の目を盗んで返信するかろむわんでした(わはは)。