日曜日の2歳戦の結果(2005/12/04分)-其の弐-。

遅ればせながら、日曜日の2歳戦の回顧、12月4日分の其の弐です。はは、もう週末ですから、この土日の分が後に待っています(笑)。

中山の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはトーヨーハヤテ(2003.5.29、牝、鹿毛)。美浦・中島敏文厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×Caerleon×Riverman×Topsider』で『Deputy Minister系×Nijinsky系×Never Bend系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4×5、Prince John(1953)5×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。トーヨーハヤテの牝系は米国で受け継がれている6号族。4代母Naughty Intentions(1971)からの別分枝馬にノボジャック(1997.3.24)がいます。トーヨーハヤテは母トーヨーカーリアン(1994.1.20)が5連産目の5番仔。

中山の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはサクラオールイン(2003.3.18、牡、黒鹿毛)。美浦・小島太厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Danzig×Secretariat×Tim Tam』で『Halo系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Tom Fool系』の配合です。5代血統表内ではAlmahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。サクラオールインの牝系は米国で受け継がれている2号族。伯父にGone West(1984)、Lion Cavern(1989)という成功種牡馬がいます。サクラオールインは母サクラセクレテーム(1993.2.9)が2連産目の4番仔。

中山の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのは(市)マイネルスケルツィ(2003.2.17、牡、鹿毛)。美浦・稲葉隆一厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×Machiavellian×Shirley Heights×★Nijinsky』で『Roberto系×Mr.Prospector系×Mill Reef系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Northern Dancer4×5、Raise a Native(1961)5×4、Nashua(1952.4.14)5×5のクロス、Natalma(1957)5×5の牝馬クロスがあります。マイネルスケルツィの牝系は欧米で受け継がれている5号族。4代母Fairy Bridge(1975)の仔にSadler’s Wells(1981.4.11)、Fairy King(1982.3.4)という大成功種牡馬がいます。マイネルスケルツィは母アラデヤ(1997.4.12)が3連産目の3番仔と推定。岡田総帥の秘蔵っ子、ついに勝ち上がりました。父グラスワンダー(1995.2.18)の形相を受けたマイネルスケルツィ、父が得意とした中山の舞台で初勝利を収めたのは、中島理論的には当然と思えますね。

阪神の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)カレンスターボーイ(2003.4.14、牡、栗毛)。栗東・安田隆行厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×Caerleon×Desert Wine×Vaguely Noble』で『Halo系×Nijinsky系×Damascus系×Aureole系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason4×5×5のクロスがあります。カレンスターボーイの牝系は欧米で受け継がれている4号族。母クロカミ(1993.2.25)は中央7勝で京王杯AH(現京成杯AH、GIII)、府中牝馬S(GIII)の勝ち馬です。ちなみに、クロカミが制した1997年の京王杯AHが、最後の京王杯AHでした。翌1998年から京成杯AHになるんですね、ややこしい(笑)。また、半姉クロウキャニオン(2002.4.29)は現役で兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII)3着、従兄ハードクリスタル(2000.4.27)は現役でマリーンS(OP)の勝ち馬です。カレンスターボーイは母が4連産目の4番仔。

阪神の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(市)アインカチヌキ(2003.5.5、牡、鹿毛)。栗東・藤岡健一厩舎の所属。その4代血統構成は『シャンハイ×ミルジョージ×★Riverman×◆Northern Dancer』で『Mr.Prospector系×Mill Reef系×Never Bend系×Nearctic系』の配合です。5代血統表内ではRiverman(1969)3×3、Never Bend(1960)5×4×4×4、Northern Dancer5×4のクロスがあります。かなり強烈な近親交配がなされていますが、祖母父Rivermanが満16歳時の0遺伝を与えている為、中島理論的にはRiverman、Never Bendの両クロスは、弊害が無いクロスとして処理されています。なお、もともとRiverman自身が父Never Bendが満8歳時の0遺伝馬ということもあります。アインカチヌキの牝系は米国で受け継がれている8号族。曾祖母スウィフトバード(1977)は米10勝でエルエンシノS(現GII、当時GIII)2着、ミレイディH(現GI、当時GII)3着があります。アインカチヌキは母ユーワテルコ(1991.4.15)が2年連続不受胎後の6番仔。母がリフレッシュされた状態での産駒ということで、クロスによる弊害を免れているとも言えますね。

阪神の未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がったのは(市)スギノベラージオ(2003.1.23、牡、栗毛)。栗東・浅見秀一厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×Mr.Leader×★Speak John×ボールドラッド』で『Deputy Minister系×Hail to Reason系×Prince John系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではSpeak John(1958)4×3、Bold Ruler(1954.4.6)4×5のクロスがあります。この両クロスは共に0遺伝により弊害から逃れています。Speak Johnはスギノベラージオの祖母Squaw(1975)に満16歳時の0遺伝、Bold Rulerは父フレンチデピュティ(1992.1.30)の祖母Laredo Lass(1971)に満16歳時の0遺伝を与えています。ノーザンファームさん、狙って行っているならば、サスガ。スギノベラージオの牝系は米国で受け継がれている16号族。半姉Valid Leader(1995)は下級条件ながら米21勝を挙げています。また伯父Inevitable Leader(1979)は米13勝でアークラテクスH(GIII)、フェアグラウンズクラシックH(GIII)の勝ち馬です。スギノベラージオは母エロークエントリーダー(1990.5.1)が8連産目の8番仔と推定。

阪神の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはロータス(2003.4.19、牡、鹿毛)。栗東・領家政蔵厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×マルゼンスキー×セダン×★Grey Sovereign』で『Mr.Prospector系×Nijinsky系×Prince Bio系×Nasrullah系』の配合です。5代血統構成内ではNorthern Dancer5×4×4のクロス、Special(1969)とLisadel(1971)の全姉妹クロス5×5×4(父方)があります。ロータスの牝系は英国産の牝馬である曾祖母シルバーギニー(1965)を日本の基礎繁殖とする19号族。従兄タマルファイター(1995.3.22)は地方9勝、中央2勝で吾妻小富士オープン(OP)、ダリア賞(OP)を勝ち、新潟3歳S(現新潟2歳S、GIII)2着があります。ロータスは母レン(1995.4.11)が4連産目の4番仔。

中京の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(市)マイネルクリプト(2003.4.15、牡、鹿毛)。美浦・相沢郁厩舎の所属。その4代血統構成は『クリプティックラスカル×ミルジョージ×★プルバン×サウンドトラック』で『Mr.Prospector系×Mill Reef系×Hurry On系×The Boss系』の配合です。祖母父がシブいですね。しかも0遺伝。5代血統表内ではNever Bend4×4のクロスがあります。マイネルクリプトの牝系は英国産の牝馬である4代母フォーテリング(1961)を日本の基礎繁殖とする14号族。フォーテリングの仔アチーブスター(1969.4.15)は中央4勝で桜花賞(現GI)、ビクトリアC(旧エリザベス女王杯、現秋華賞、GI)の勝ち馬です。マイネルクリプトの叔父ワンダースラソス(1987.4.5)は中央7勝で関越S(OP)の勝ち馬です。マイネルクリプトは母ワンダーゲージ(1986.4.5)が11連産目の11番仔。なお、このマイネルクリプトの勝利により、新種牡馬クリプティックラスカル(1995.3.30)は産駒のJRA初勝利となりました。おめでとうございます。岡田総帥、サイレンススズカ(1994.5.1)の早世をとても残念に思われた方ですが、サイレンススズカの叔父の仔をJRA初勝利に導きました。

ひとまずこんなところで。ではでは。

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