菊花賞(GI)連対馬について。

仲良くさせて頂いている『穴馬発見☆別館』様の記事にトラックバックをしてみます。

過去22年間の菊花賞で、Phalaris(1913)系の4段重ねによる配合で連対しているのは以下の5頭ということ(馬名の後の『』内は4代血統構成馬を示しています)。

  1. 1993年 2着 ステージチャンプ(1990.5.17)  『リアルシャダイ×ノーザンテースト×モデルフール×Red God』
  2. 1996年 2着 ロイヤルタッチ(1993.3.24) 『サンデーサイレンス×マルゼンスキー×テスコボーイ×★ハロウェー』
  3. 1999年 2着 テイエムオペラオー(1996.3.13) 『オペラハウス×Blushing Groom×Key to the Kingdom×Drone』
  4. 2000年 2着 トーホウシデン(1997.3.26) 『ブライアンズタイム×Blushing Groom×Nijinsky×Sir Ivor』
  5. 2003年 2着 リンカーン(2000.3.18) 『サンデーサイレンス×トニービン×Sadler’s Wells×★イングリッシュプリンス』

血統的な側面は穴馬発見☆別館様で記されているとおりです。あと、上記5頭のうち3頭、ステージチャンプ、テイエムオペラオー、リンカーンに共通する点があります。それは、3頭いずれもが「母が前年産駒なし後の仔」ということですね。ステージチャンプとリンカーンは母の初仔、テイエムオペラオーは母が不受胎後の仔です。リフレッシュされた母体が、良駒を産み出したとも思います。

#より中島理論的な側面から血統構成を確認すると、ステージチャンプの祖母父モデルフール(1963.4.2)はTom Fool(1949.3.31)系でアメリカンダミー、ロイヤルタッチの祖母父テスコボーイ(1963)は氏曰くFair Play(1905)系のダミー、テイエムオペラオーの父オペラハウス(1988.2.24)、リンカーンの祖母父Sadler’s Wells(1981.4.11)はBlandford(1919.5.26)系のダミーということ。ここまで区分けすると、トーホウシデンのみが4代血統構成の単調な馬として残ります。でも、中島理論使いの方は「Blushing Groom(1974.4.8)はダミーじゃないの?」と思われているのではないでしょうか(笑)。

では、ここでは今年の菊花賞出走馬でPhalaris系の4段重ねによる配合になっている馬について見てみましょう。

  1. ローゼンクロイツ(2002.4.6) 『サンデーサイレンス×Shirley Heights×Lyphard×Secretariat』 母が3連産目の4番仔
  2. シャドウゲイト(2002.3.23) 『ホワイトマズル×サンデーサイレンス×★ファバージ×ノーザンテースト』 母が2連産目の2番仔
  3. エイシンサリヴァン(2002.2.18) 『El Prado×Nashwan×Nureyev×Kris』 母の初仔 
  4. シックスセンス(2002.3.5) 『サンデーサイレンス×デインヒル×Niniski×Tyrant』 母が空胎後の3番仔
  5. ピサノパテック(2002.1.20) 『サンデーサイレンス×マルゼンスキー×★Roberto×Northern Dancer』  母が3連産目の3番仔
  6. マルブツライト(2002.2.4) 『メジロライアン×ブレイヴェストローマン×テスコボーイ×インディアナ』 母が7連産目の7番仔

母の受胎条件により助けられているのは、エイシンサリヴァンとシックスセンス。中島理論的なダミー系として判断される馬を持っている馬は、シャドウゲイト(祖母父ファバージ)、エイシンサリヴァン(曾祖母父Kris)、マルブツライト(祖母父テスコボーイ)ですね。とすると、ローゼンクロイツ、ピサノパテックのみがどちらにも当てはまらない馬で残ります。ローゼンクロイツは金曜日時点で4番人気ですが、過去の血統的なデータからは切りの対象になりますね。ピサノパテックは叔母スティルインラブ(2000.5.2)という血統馬ですが、やはり切りの対象になりますね。

果たして、歴史は繰り返されるのでしょうか。底力のない血統構成の馬では乗り切れない、京都の坂越え芝3000m。いずれにせよ淀の決戦、今から楽しみですね。

コメント

  1. 菊花賞血統馬券

    菊花賞は本当に馬券的にあまり興味がなくて、ディープインパクトが大圧勝で無敗の三冠馬となるのを、やや感動しながら見守りたいというレースです。まさか、生きてる間に、もう一度無敗の三冠馬に巡り会うチャンスがあるとは思っていなかっただけに(←おおげさ・笑)、じっ…….

  2. blandford より:

    こんにちは、トラックバックどうもありがとうございました。
    そして、まことに詳細でわかりやすい解説、本当にありがとうございます。
    ちょっとドキッとしましたが、Blushing Groom、ダミーなんじゃないの?説、かなり本気で賛成です(笑)

    Blushing GroomとSadler’s Wellsって本当に特別で、ついでにいうならテスコボーイってやっぱり本当に特別ですよね^^

    ところでPhalaris4段重ねで連対した馬は、前年産駒なしなんですね。それはまったく知りませんでした。実に参考になりました。今年はシックスセンスがセーフなんですね。

    明日のレース、楽しみですね~!

  3. かろむわん より:

    ◎blandford様
    トラックバックに対するトラックバック、ありがとうございました。

    私はちょこっとフォローさせて頂いただけに過ぎません。元々よく調べられているからこそです。

    >シックスセンス
    空胎後の仔と分かっていながら、馬柱の予想では切ってみました(苦笑)。うーむ、失敗しそうです。

    >Blushing Groom
    とてもRed Godの仔とは思えないですよね(笑)。まま、暗黙の了解ということで。

    菊花賞、本当に楽しみです。圧勝になるのであれば、もう10馬身でもレコード勝ちでもなんでもやってみせてという感じです。

    以上、かろむわんでした。ありがとうございました。

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