第94回凱旋門賞(仏GI)の勝ち馬+α。

Golden Horn 牡 鹿毛 2012.3.27生 英国・ハスクーム&ヴァリアントスタッド生産 馬主・A.オッペンハイマー氏 英国・J.ゴスデン厩舎

Golden Horn(2012.3.27)の4代血統表
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.25

Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Foreign Courier
鹿毛 1979.4.11
Sir Ivor 1965.5.5
Courtly Dee 1968.3.8
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora
栗毛 1975.4.12
Lorenzaccio 1965
Helen Nichols 1966
Balidaress
芦毛 1973.4.22
Balidar 1966
Innocence 1968
Fleche d’Or
鹿毛 2006.5.21
仔受胎時活性値:1.25
Dubai Destination
鹿毛 1999.2.10
種付け時活性値:1.50
★Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Mysterial
鹿毛 1994.1.27
Alleged 1974.5.4
Mysteries 1986.2.26
Nuryana
鹿毛 1984.5.8
仔受胎時活性値:1.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Loralane
鹿毛 1977.5.7
仔受胎時活性値:1.50
Habitat
鹿毛 1966.5.4
種付け時活性値:0.50
Lora
鹿毛 1972
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Sir Gaylord5×5、Lorenzaccio4×5、Nureyev5×3>

Golden Horn(2012.3.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cape Cross
(Danzig系)
Dubai Destination
(Mr.Prospector系)
◆Nureyev
(Northern Dancer系)
Habitat
(Sir Gaylord系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dubai Destination
(Princess Pout)
5.00 伯母に英GI勝ち馬
(No.9-c)
2番仔?

*

第94回凱旋門賞(仏GI)の結果(上位5頭)
着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎 手 タイム・着差 調教師
1 16 Golden Horn 牡3 56 L.デットーリ 2.27.23 J.ゴスデン
2 1 Flintshire 牡5 59.5 M.ギュイヨン 2 A.ファーブル
3 13 New Bay 牡3 56 V.シュミノー クビ A.ファーブル
4 9 Treve 牝5 58 T.ジャルネ ハナ C.ヘッド
5 15 Erupt 牡3 56 S.パスキエ 1.5 F.グラファール

Treve(2010.4.7)の3連覇が成されるか否か。大注目の中で行われた第94回凱旋門賞を制したのは、フランキーを背にした第236代英ダービー(GI)馬Golden Hornでした。スタート直後は1頭だけ馬群を離れるように先行して、600mを過ぎた辺りで馬群合流後は、ラビット役のShahah(2012.3.11)の番手でなだめるように我慢。そうして直線、横並びのヨーイドンになったと思ったら、自慢の瞬発力を見せ、外のFlintshire(2010.4.4)、内のNew Bay(2012.2.14)というアブドゥラ殿下の勝負服2頭を置き去りにして、見事に1着でゴールイン。先行2番手からの粘り込み、武豊騎手をして「神騎乗」と言わしめたデットーリ騎手のサスガの手腕に導かれてGolden Horn、英ダービー、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)に続いてのGI4勝目を遂げました。

Golden Horn、近20年の英ダービー馬としては、ラムタラ(1992.2.2)、Sinndar(1997.2.27)、Sea The Stars(2006.2.4)、ワークフォース(2007.3.14)に並んで、5頭目の「英ダービーと凱旋門賞を制覇した馬」となりました。思えば、ラムタラの凱旋門賞も、もう20年前。その鞍上はGolden Hornと同じくデットーリ騎手だった訳ですが、彼の凱旋門賞初制覇が、ラムタラによる第74回でした。また、Cape Cross産駒としては、Sea The Starsに続いての2大レース制覇となりました。両馬の戦歴を辿れば、英ダービー以降、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、そして凱旋門賞とまったく同じレースを走っています。堅良の馬場で自慢のスピードを活かせれば強い。Golden Horn、次に走るとすればブリーダーズカップ・ターフ(米GI)のようですが、良馬場であれば、High Chaparral(1999.3.1)に続く、「英ダービー馬によるBCターフ制覇」が見られるのではないのでしょうか。そうして、もしBCターフを制して現役生活を終えるならば9戦8勝、全勝には1つ足りない惜しい成績となれば、やはりSea The Starsと同様となりますね^_^;

*

3連覇を目指したものの、惜しくも敗れてしまったTreve。それでも、この名花の価値はひとつも下がるものではありません。Corrida(1932)以来77年ぶりとなった「牝馬による凱旋門賞連覇」はもちろんのこと、3歳春に仏オークス(GI)で見せたシャンティイ芝2100mにおける2分3秒77のコースレコード勝利、5歳となった今年2015年は凱旋門賞前まで3戦3勝と強さを重ねたその姿。消長の激しい牝馬であるにもかかわらず、3年連続で2000m超級のGI制覇を遂げたTreveは、2010年代を飾る真の名牝でした。

Treve 牝 鹿毛 2010.4.7生 仏国・ケスネー牧場生産 馬主・ケスネー牧場→シェイク・ジョアン 仏国・C.ヘッド厩舎

Treve(2010.4.7)の4代血統表
Motivator
鹿毛 2002.2.22
種付け時活性値:1.75
モンジュー
鹿毛 1996.4.4
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Floripedes
鹿毛 1985.5.11
★Top Ville 1976.4.5
Toute Cy 1979.5.4
Out West
黒鹿毛 1994.2.8
Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr.Prospector 1970.1.28
Secrettame 1978.3.15
Chellingoua
鹿毛 1983.1.30
Sharpen Up 1969.3.17
Uncommitted 1974.3.23
Trevise
鹿毛 2000.5.6
仔受胎時活性値:0.25
Anabaa
鹿毛 1992.3.13
種付け時活性値:1.75
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Balbonella
鹿毛 1984
★ゲイメセン 1975.5.16
Bamieres 1978.3.19
Trevillari
鹿毛 1987.2.3
仔受胎時活性値:1.00
Riverman
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.25
★Never Bend 1960.3.15
River Lady 1963.5.17
Trevilla
鹿毛 1981.1.26
仔受胎時活性値:1.25
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.75
Trillion
鹿毛 1974.4.15
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4・5、Riverman3×5(母方)>

Treve(2010.4.7)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Motivator
(Sadler’s Wells系)
Anabaa
(Danzig系)
◆Riverman
(Never Bend系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Motivator 4.00 トリプティクと同牝系
(No.4-n)
4番仔?
(前年産駒無し後?)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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