Postponed 牡 鹿毛 2011.4.4生 愛国・セントアルバンススタッド生産 馬主・シェイク・モハメド・オバイド・アル・マクトゥーム 英国・L.クマーニ厩舎
★ Dubawi 鹿毛 2002.2.7 種付け時活性値:0.00 |
Dubai Millennium 鹿毛 1996.3.20 |
Seeking the Gold 鹿毛 1985.4.7 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Con Game 1974.3.20 | |||
Colorado Dancer 黒鹿毛 1986.2.13 |
Shareef Dancer 1980.3.3 | ||
Fall Aspen 1976.3.9 | |||
Zomaradah 鹿毛 1995.2.21 |
Deploy 鹿毛 1987.5.15 |
Shirley Heights 1975 | |
Slightly Dangerous 1979.4.8 | |||
Jawaher 鹿毛 1989.5.13 |
ダンシングブレーヴ 1983.5.11 | ||
High Tern 1982.5.1 | |||
Ever Rigg 鹿毛 2005.3.12 仔受胎時活性値:1.25 |
Dubai Destination 鹿毛 1999.2.10 種付け時活性値:1.25 |
★Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
Mysterial 鹿毛 1994.1.27 |
Alleged 1974.5.4 | ||
Mysteries 1986.2.26 | |||
Bianca Nera 鹿毛 1994.4.11 仔受胎時活性値:0.50 |
★Salse 鹿毛 1985.2.24 種付け時活性値:0.00 |
Topsider 1974.3.15 | |
Carnival Princess 1974.5.31 | |||
Birch Creek 芦毛 1982.3.11 仔受胎時活性値:0.75 |
カーホワイト 芦毛 1974.4.17 種付け時活性値:1.75 |
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Deed 鹿毛 1970 仔受胎時活性値:0.75 |
<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector4×4、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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★Dubawi (Mr.Prospector系) |
Dubai Destination (Mr.Prospector系) |
★Salse (Northern Dancer系) |
カーホワイト (フォルティノ系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
カーホワイト (Fairway) |
3.25 |
祖母が愛GI勝ち馬 (No.14-c) |
2番仔? |
*
降り続いた雨による馬場悪化を嫌ってか、直前にGolden Horn(2012.3.27)、Flintshire(2010.4.4)、The Corsican(2011.1.23)と3頭が回避し、7頭立てとなった第65回キング・ジョージ6世&クイーンエリザベスS。
大本命と目されたGolden Hornのスクラッチにより混戦となった、2015年上半期の欧州王者を決める一戦。天の不思議な配剤か、Golden Hornと同じく母の父にDubai Destinationを持つ馬に、勝利の女神が微笑みました。Postponed。黄色を基調とした勝負服は、ハイライズ(1995.5.3)のシェイク・オバイドのもので、ハイライズが英ダービー(GI)を制した折には、Postponedと同様にルカ・クマーニ調教師が管理されていました。クマーニ師とアンドレア・アツェーニ騎手、イタリアを母国とする伯楽とジョッキーのコンビは、共に”キング・ジョージ”初制覇でした。また、最後の最後までPostponedと激しい競り合いを見せた2着のEagle Top(2011.2.13)の鞍上は、クマーニ師の愛弟子でもあるランフランコ・デットーリ騎手。2015年の”キング・ジョージ”は、雨が上がった後の陽気に合わせてか、イタリアンたちの戦いの様相でした。
*
Postponed、ハイライズとクマーニ師の管理馬の名前を出してみて、その配合を確認してみれば、共に父が満8歳時の0交配馬であることに気付きます。イタリアが産んだ天才馬産家フェデリコ・テシオの、まさにドルメロの秘宝である0遺伝を駆使された活躍馬。
イタリアつながりという訳ではありませんが、クマーニ師の他の活躍馬としては、
- Infamy(1984.5.1)
→その父Shirley Heights(1975)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にロスマンズインターナショナルS(現カナディアンインターナショナルS、GI) - Sudden Love(1985.6.10)
→その父Kris(1976.3.23)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にE.P.テイラーS(加GI) - Ensconse(1986.3.20)
→その父Lyphard(1969)が満16歳時の0交配。主な勝ち鞍に愛1000ギニー(GI) - マークオブディスティンクション(1986.4.14)
→その父Known Fact(1977.3.15)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にクイーンエリザベス2世S(英GI) - Only Royale(1989.4.17)
→その父Caerleon(1980.3.27)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にヨークシャーオークス(英GI)2回 - Barathea(1990.3.2)
→その父Sadler’s Wells(1981.4.11)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍に愛2000ギニー(GI)、ブリーダーズカップ・マイル(米GI)
というところが、父から0交配を受けた馬たちです。この中では、マークオブディスティンクションの名前が懐かしいですね。マークオブディスティンクションによるクイーンエリザベス2世Sが、デットーリ騎手の初GI制覇だったそうで。そんなマークオブディスティンクション、日本軽種馬協会の威信をかけての導入だったのでしょうけれど……。
ともあれ、クマーニ師の管理馬にはKahyasi(1985.4.2)、ファルブラヴ(1998.2.28)-ただし、5歳以降-、アルカセット(2000.2.19)等もいますが、0交配の活躍馬が割合に多いような感じもしますね^_^;
Postponed、上述のクマーニ厩舎の諸先輩たちに続いて、見事にGI勝ち馬となりました。”キング・ジョージ”を勝ったのですから、なおのこと、古馬王者の誇りを背に、これからも活躍を続けてほしいものです。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。