第74回桜花賞(GI)の勝ち馬。

ハープスター 牝 鹿毛 2011.4.24生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・松田博資厩舎

ハープスター(2011.4.24)の4代血統表

ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ヒストリックスター
鹿毛 2005.4.16
仔受胎時活性値:1.25
ファルブラヴ
鹿毛 1998.2.28
種付け時活性値:1.50
Fairy King
鹿毛 1982.3.4
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Gift of the Night
黒鹿毛 1990.2.7
Slewpy 1980.3.28
Little Nana 1975.3.18
ベガ
鹿毛 1990.3.8
仔受胎時活性値:1.50
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
アンティックヴァリュー
鹿毛 1979.2.25
仔受胎時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛1961.5.27
種付け時活性値:0.25
Moonscape
鹿毛 1967.3.12
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4・4>

ハープスター(2011.4.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
ファルブラヴ
(Northern Dancer系)
トニービン
(カンパラ系)
◆Northern Dancer
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ファルブラヴ
(Djeddah)
4.00 祖母が2冠牝馬
(No.9-f)
3番仔
(3連産目)

*

では、以下に祖母の代からでも十分にお腹いっぱいになる、ハープスターのきらびやかな近親牝系図を示しておきます。

ベガ 1990.3.8 中央4勝 桜花賞(GI) 優駿牝馬(GI) エリザベス女王杯(GI)3着ほか
|アドマイヤベガ 1996.3.12 中央4勝 東京優駿(GI) 京都新聞杯(GII) ラジオたんぱ杯3歳S(当時GIII)ほか
|アドマイヤボス 1997.5.9 中央2勝 セントライト記念(GII) 大阪杯(GII)3着
|アドマイヤドン 1999.5.17 日本UAE10勝 フェブラリーS(GI) 朝日杯FS(GI) 帝王賞(JpnI) JBCクラシック(JpnI)3回 マイルCS南部杯(JpnI)ほか
|キャプテンベガ 2003.3.3 中央5勝 東京新聞杯(GIII)2着ほかGIII3着3回
|ヒストリックスター 2005.4.16 不出走
||ハープスター 2011.4.24 (本馬) 桜花賞 チューリップ賞(GIII) 新潟2歳S(GIII) 阪神JF(GI)2着

言わずもがな、ですね。 

*

第74回桜花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 18 ハープスター 牝3 55 川田将雅 1:33.3 タイ
レコード
32.9 478
[+2]
松田博資 1
2 12 レッドリヴェール 牝3 55 戸崎圭太 1:33.3 クビ 33.4 418
[0]
須貝尚介 2
3 10 ヌーヴォレコルト 牝3 55 岩田康誠 1:33.4 3/4 33.8 438
[0]
斎藤誠 5
4 15 ホウライアキコ 牝3 55 和田竜二 1:33.6 1 1/2 34.1 442
[-4]
南井克巳 6
5 6 レーヴデトワール 牝3 55 福永祐一 1:33.6 アタマ 33.9 464
[+2]
松田博資 7

祖母ベガに続いて、西の一等星として、桜冠を蹄中に収めたハープスター。仁川芝1600mの大外18番枠からの発走は、新コースとはいえ、うら若き乙女の戦いでは不利なはず。それでも、ユウガを乗せた優雅な良血の才媛は、我が道を往くべく最後方から進み、4角から直線だけで同期生17頭を蹴散らしてしまいました。上がり3ハロンの推定タイムは、32秒9。「どんな瞬発力やねん」と思いつつ、一方では、「そんなに無理させなくても」とも思いましたが……。

ともあれ、ハープスターによる勝利により、ディープインパクトは産駒が桜花賞4連覇を果たしました。マルセリーナ(2008.2.17)、ジェンティルドンナ(2009.2.20)、アユサン(2010.2.21)、そしてハープスター。同一種牡馬による同一クラシック4連覇は、パーソロン(1960)による優駿牝馬4連覇以来の快挙。血統ブログらしく、パーソロンの娘たち4頭の名前も挙げておくと、カネヒムロ(1968.3.26)、タケフブキ(1969.4.13)、ナスノチグサ(1970.3.27)、トウコウエルザ(1971.5.3)。中でも、カネヒムロが優駿牝馬を制した折の馬体重384kgは、近年の馬体の大型化に伴い、ほとんど破られることはないであろう、中央競馬のクラシック最軽量勝ち馬の記録です。そしてまた、カネヒムロは繁殖牝馬としても初仔にカネミノブ(1974.5.23)を産み、母仔で八大競走制覇を遂げるという偉業を成しました。

閑話休題。第74回桜花賞の2着には、さしもの2歳牝馬王者レッドリヴェール(2011.2.19)。4ヶ月ぶりの実戦もいとやせず、ハープスターから「クビ」差で踏み止まるあたり、彼女の能力の高さを伺わせます。赤い夢見人の進路は、5月25日か、あるいは6月1日か。一戦入魂の彼女の勝負根性が見せてくれる走り、次もまた楽しみにしたいと思います。

果たして、新しき西の一等星は、祖母に続いて、東の空にも輝くのか。「まずは無事に」と願い、織姫と同期生たちの府中の戦いに、思いを馳せたいと思います。

 

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

タイトルとURLをコピーしました