第57回有馬記念(GI)の勝ち馬。

ゴールドシップ 牡 芦毛 2009.3.6生 門別・出口牧場生産 馬主・小林英一氏 栗東・須貝尚介厩舎

ゴールドシップ(2009.3.6)の4代血統表
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
ディクタス
栗毛 1967.4.11
Sanctus 1960.2.28
Doronic 1960.3.25
ダイナサッシュ
鹿毛 1979.3.16
ノーザンテースト 1971.3.15
ロイヤルサッシュ 1966
ポイントフラッグ
芦毛 1998.3.23
仔受胎時活性値:0.50
メジロマックイーン
芦毛 1987.4.3
種付け時活性値:0.50
★メジロティターン
芦毛 1978.3.22
メジロアサマ 1966.2.23
シェリル 1971.5.15
メジロオーロラ
栗毛 1978.3.8
リマンド 1965.2.16
メジロアイリス 1964.4.8
パストラリズム
黒鹿毛 1987.5.15
仔受胎時活性値:0.50
プルラリズム
鹿毛 1980.4.9
種付け時活性値:1.50
The Minstrel 1974.3.11
Cambretta 1975.5.8
トクノエイティー
黒鹿毛 1978.3.2
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
トライバルチーフ
鹿毛 1967.2.27
種付け時活性値:0.50
アイアンルビー
青毛 1972.2.11
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Princely Gift5×5、Northern Dancer5×5>

ゴールドシップ(2009.3.6)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ステイゴールド
(Halo系)
メジロマックイーン
(Milesian系)
プルラリズム
(Northern Dancer系)
トライバルチーフ
(Princely Gift系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ステイゴールド 4.25 or 2.25 母がGIII2着馬
(No.16-h 星旗系)
5番仔
(流産後)

*

では、以下にゴールドシップのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

トクノエイティー 1978.3.2 中央2勝
|パストラリズム 1987.5.15 中央2勝
||ポイントフラッグ 1998.3.23 中央1勝 チューリップ賞(GIII)2着 エルフィンS(OP)2着 紅梅S(OP)2着
|||ゴールドシップ 2009.3.6 (本馬) 有馬記念(GI) 菊花賞(GI) 皐月賞(GI) 神戸新聞杯(GII) 共同通信杯(GIII)

ゴールドシップの牝系は、16号族星旗(1924)系。星旗は星友(1923)、星若(1924)等と共に1931年に米国から輸入された、いわゆる「御料の基礎繁殖牝馬」です。星旗が輸入された際に受胎していた仔が、繁殖名「月城」ことクレオパトラトマス(1932.3.22)。同牝馬は通算28戦16勝。現在の天皇賞に相当する帝室御賞典を勝利しています。この帝室御賞典がデビュー15日後のいきなりの勝利だったというから驚きです。その月城の仔に桜花賞(現GI)馬ハマカゼ(1945.2.19)。同牝馬は繁殖名「梅城」と言い、ゴールドシップの6代母となります。そして月城の孫に、名馬ハクチカラ(1953.4.20)。同馬は第23回日本ダービー(現GI)、天皇賞・秋(現GI)、有馬記念(現GI)など中央重賞9勝を挙げました。そして、満5歳になって米国遠征を決行し、満6歳時の1959年2月23日、ワシントン・バースデイHという重賞競走に勝利するという快挙を遂げました。「父トビサクラ、母昇城」という父母日本産馬による米国重賞制覇でした。また、月城の半弟がクモハタ(1936.3.4)。同馬は第8回日本ダービーを勝ち、1952年から1957年まで6年連続首位種牡馬となり、クモハタ記念(旧重賞)に名を残した名馬でした。

*

第57回有馬記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ゴールドシップ 牡3 55 内田博幸 2:31.9    34.9 506
[+6]
須貝尚介 1
2 6 オーシャンブルー 牡4 57 C.ルメール 2:32.1 1 1/2 35.3 438
[+2]
池江泰寿 10
3 9 ルーラーシップ 牡5 57 C.ウィリアムズ 2:32.2 クビ 35.2 512
[+6]
角居勝彦 2
4 2 エイシンフラッシュ 牡5 57 三浦皇成 2:32.4 1 1/2 35.8 488
[0]
藤原英昭 3
5 3 スカイディグニティ 牡3 55 C.スミヨン 2:32.5 1/2 36.0 480
[-6]
友道康夫 7

終わってみればステイゴールド産駒のワンツーフィニッシュ。勝ったのは3歳牡馬最強のゴールドシップ。上がり4ハロン辺りから繰り出される彼の息の長い脚は、ただただお見事。大柄故に鋭さを感じさせないところがクセモノで、小回りの中山で他馬を潰しに掛かりながら上がり3ハロン34秒9の鋭脚を使っているのですから、その切れ味、推して知るべし。調べてみれば、皐月賞(GI)以降5戦連続で出走メンバー中最速の上がり脚を使っています。脚の使いどころを彼自身が知っているのでしょうけれど、発馬のモッサリ感が解消されれば、2013年は負けないのではないかと思ってしまいます。日高の夢を乗せて、ゴールドシップ。黄金の船の航海、その先にあるものを楽しみにしたいと思います。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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