サクラスターオー(1984.5.2)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。その9回目はまばゆく燦めいた一等星を。

サクラスターオー 牡 黒鹿毛 1984.5.2生~1988.5.12没 静内・藤原牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・平井雄二厩舎

サクラスターオー(1984.5.2)の4代血統表

サクラショウリ
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.00
パーソロン
鹿毛 1960
Milesian
鹿毛 1953
My Babu 1945
Oatflake 1942
Paleo
鹿毛 1953
★Pharis 1936
Calonice 1940
シリネラ
芦毛 1968
フォルティノ
芦毛 1959.4.19
Grey Sovereign 1948
Ranavalo 1954
Shirini
青毛 1961
Tehran 1941
Confection 1948
サクラスマイル
鹿毛 1978.3.11
仔受胎時活性値:1.25
インターメゾ
黒鹿毛 1966
種付け時活性値:0.75
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Plaza
鹿毛 1958
Persian Gulf 1940
Wild Success 1949
アンジェリカ
黒鹿毛 1970.3.29
仔受胎時活性値:1.75
ネヴァービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.25
★Never Say Die 1951
Bride Elect 1952
スターハイネス
鹿毛 1964.3.10
仔受胎時活性値:1.25
ユアハイネス
栗毛 1958
種付け時活性値:1.25
スターロッチ
鹿毛 1957.4.16
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5・5、Avena(♀)=Choclo(♀)5×5(父方)>

サクラスターオー(1984.5.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サクラショウリ
(Milesian系)
インターメゾ
(Hyperion系)
ネヴァービート
(Never Say Die系)
ユアハイネス
(Hurry On系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ユアハイネス
(Chamossaire)
5.75 叔父サクラユタカオー
(No.11-c クレイグダーロッチ系)
初仔

*

第24回弥生賞(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 サクラスターオー 牡3 55 東信二 2:02.1    36.2 456
[-4]
平井雄二 6
2 6 ビュウーコウ 牡3 55 増沢末夫 2:02.2 クビ 36.8 464
[-6]
尾形盛次 4
3 5 マイネルダビテ 牡3 55 田原成貴 2:02.2 クビ 36.8 470
[0]
栗田博憲 2
4 7 ホクトヘリオス 牡3 55 河内洋 2:02.8 3.1/2 37.0 464
[-4]
中野隆良 1
5 11 ユキノシラギク 牡3 55 中野栄治 2:03.0 1 37.4 454
[-4]
仲住達弥 7

この弥生賞からサクラスターオーと東信二騎手のコンビが始まりました。レースは、中団位置からまくり一発、メンバー最速の鋭い差し脚を見せて、重賞初制覇を遂げました。

*

第47回皐月賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 サクラスターオー 牡3 57 東信二 2:01.9    36.7 450
[-6]
平井雄二 2
2 19 ゴールドシチー 牡3 57 本田優 2:02.3 2.1/2 36.9 478
[-4]
清水出美 11
3 1 マティリアル 牡3 57 岡部幸雄 2:02.3 アタマ 37.0 490
[-4]
田中和夫 1
4 15 モガミヤシマ 牡3 57 小島太 2:02.3 アタマ 37.6 494
[-6]
古山良司 9
5 4 スーパーファントム 牡3 57 柴田政人 2:02.4 クビ 36.9 466
[-10]
中村貢 12

道中は内のマティリアル(1984.4.4)を見るような形で後方に位置したサクラスターオー。馬群の外側を徐々に進出し、4コーナーを回って直線に向くと、大外から一気に抜け出しました。2着に追い込んだゴールドシチー(1984.4.16)との差は2と2分の1馬身。勝ち時計2分1秒9は中山で行われた皐月賞ではシンボリルドルフ(1981.3.13)の2分1秒1に続く、当時史上2位の好タイムでした。

*

第48回菊花賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 サクラスターオー 牡3 57 東信二 3:08.0    49.7 446
[-4]
平井雄二 9
2 2 ゴールドシチー 牡3 57 河内洋 3:08.1 1/2 49.5 486
[+2]
清水出美 2
3 12 ユーワジェームス 牡3 57 安田富男 3:08.2 1/2 49.4 462
[0]
新関力 11
4 4 メグロアサヒ 牡3 57 飯田明弘 3:08.3 1/2 49.7 444
[-6]
境勝太郎 16
5 10 サニースワロー 牡3 57 大西直宏 3:08.4 3/4 50.3 464
[+4]
中尾銑治 7

弥生賞、皐月賞と連勝を収めて「いざ、父仔2代のダービー制覇」と息上がったのも束の間、繋靭帯炎により回避を余儀なくされました。そんなサクラスターオーの次のレースが、皐月賞以来、中202日で臨んだ菊花賞でした。

5枠9番、9番人気での出走。思えば、菊色の帽子に、重陽の数字。「菊の季節に桜が満開」という関西テレビの杉本清アナウンサーの名調子も飛び出した決勝点。常識を覆した皐月賞馬による、見事な2冠達成の瞬間。

そしてまた、父サクラショウリが敗れた皐月賞、菊花賞を勝利したことにより、父仔で合わせて牡馬クラシック3冠を勝ち取ったのでした。

*

サクラスターオーが、本当の星になってから早25年。黒鹿毛の疾走も、四半世紀以上前のこととなりました。昭和は遠くになりにけり。

それでも、時が流れても、褪せることのない輝き。

まばゆく燦めいた一等星、サクラスターオー。

彼の走っていた姿は、競馬者の心の中で、ずっと、光を放ち続けます。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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