第196回英1000ギニー(GI)-ディープインパクトの近親-。

Ghanaati 牝 鹿毛 2006.3.28生 米国・シャドウェルファーム社生産 馬主・シェイク・ハムダン・アル・マクトゥーム 英国・B.W.ヒルズ厩舎

Ghanaati(2006.3.28)の4代血統表

Giant’s Causeway[A]
栗毛 1997.2.14
種付け時活性値:0.00
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Mariah’s Storm
鹿毛 1991.4.1
Rahy
栗毛 1985.2.18
Blushing Groom 1974.4.8
Glorious Song 1976.4.22
イメンス
鹿毛 1979.3.17
Roberto 1969.3.16
Imsodear 1967.3.16
Sarayir
鹿毛 1994.4.7
仔受胎時活性値:0.75
Mr.Prospector[x]
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:1.75
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Height of Fashion
鹿毛 1979.4.14
仔受胎時活性値:1.50
Bustino[F]
鹿毛 1971
種付け時活性値:1.75
Busted 1963
Ship Yard 1963
Highclere
鹿毛 1971
仔受胎時活性値:1.75
Queen’s Hussar[A]
鹿毛 1960
種付け時活性値:0.50
Highlight
鹿毛 1958
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:なし>

Ghanaati(2006.3.28)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Mr.Prospector
(Contessina)
5.00 伯父Nashwan
(No.2-F)
7番仔?
(3連産目以降の仔)

前日の英2000ギニー(GI)を昨年9月以来の6番人気馬Sea The Stars(2006.4.6)が制したと思ったところ、翌日の英1000ギニー(GI)も昨年10月以来となる7番人気馬Ghanaatiが制しました。久々でも何でもしっかり走る馬が多いところに海外の競馬の奥深さを思います。

では、以下にGhanaatiのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、図中の重賞格付けはいずれも各馬が出走した当時のものです。

Highclere 1971 英仏3勝 英1000ギニー(GI) 仏オークス(GI)
|ミルフォード 1976.4.29 英3勝 プリンセスオブウェールズS(GII)など重賞3勝
|Burghclere 1977.4.26 英3勝
||Capo di Monte 1982.4.18 英米仏5勝 ヴィンランドH(米GIII)
||インヴァイト 1986.2.4 英2勝
|||ウインクリューガー 2000.2.13 中央5勝 NHKマイルC(GI) アーリントンC(GIII)
||ウインドインハーヘア 1991.2.20 英愛独3勝 アラルポカル(独GI)
|||Veil of Avalon 1997.3.31 米英仏7勝 デラローズH(米GIII)
|||レディブロンド 1998.3.20 中央5勝
|||ブラックタイド 2001.3.29 中央3勝 スプリングS(GII) きさらぎ賞(GIII)2着ほか
|||ディープインパクト 2002.3.25 中央12勝+仏0勝 ジャパンカップ(GI)含むGI7勝ほか
|||オンファイア 2003.3.26 中央1勝 東京スポーツ杯2歳S(GIII)3着
|||ニュービギニング 2004.3.19 現役 ホープフルS(OP) 毎日杯(GIII)3着
|Height of Fashion 1979.4.14 英5勝 プリンセスオブウェールズS(GII)など重賞3勝
||Alwasmi 1984.2.19 海外3勝 ジョンポーターS(英GIII)
||Unfuwain 1985.3.5 英仏6勝 プリンセスオブウェールズS(GII)など重賞4勝
||Nashwan 1986.3.1 英仏6勝 英ダービー(GI) 英2000ギニー(GI) "キング・ジョージ"(GI) エクリプスS(英GI)
||Sarayir 1994.4.7 英3勝
|||Ghanaati 2006.3.28 (本馬) 英1000ギニー(GI)
||Nayef 1998.5.1 英UAE愛9勝 英チャンピオンS(GI) 英インターナショナルS(GI) ドバイシーマクラシック(GI)
|Highbrow 1985.4.25 英1勝
||Blueprint 1995.4.3 英米仏9勝 サンセットH(米GII)など重賞3勝

女王陛下のHighclereから連なる牝系。英2000ギニーの勝ち馬Sea The Starsに負けず劣らず豪華な近親たちが居並びます。近親に見えるウインドインハーヘアは今となってはもちろん「ディープインパクトの母」ですけれど、 私が初めて意識したのは1995年に彼女がアラルポカル(現ラインラントポカル)を制した際、そのお腹にアラジ(1989.3.4)の仔を受胎しているという記事を当時の月刊「優駿」で目にした時でした。

戦歴を見るとGhanaatiは昨年の2歳戦はケンプトン競馬場のオールウェザーコースしか走っていなかったのですね。つまり芝の初出走が英1000ギニーで、ましてや久々を意に介さず勝ち切ったのですから、能力は相当なのでしょう。

レースコースの選択肢が広がったことにより、ローテーションがさらに多岐に渡るようになっていくことでしょう。芝、ダート、そしてオールウェザー。21世紀も10年経とうとしている今、競馬も新たな時代に差し掛かったようです。

Ghanaati、時代に先べんを付けた女王として、これからも頑張ってほしいものです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。そしてまた、競馬を愛する人すべてが幸せでありますように。

タイトルとURLをコピーしました