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2011年4月19日 (火)

府中芝2000mは俺の庭-ヤエノムテキ(1985.4.11)-。

不意の施行となった、23年ぶりの府中芝2000mの皐月賞(GI)。その23年前の勝ち馬を紹介しておきましょう。競馬ブームの只中に居た、栗毛の四白流星の暴れん坊、ヤエノムテキ。

ヤエノムテキ 牡 栗毛 1985.4.11生 浦河・宮村牧場生産 馬主・(有)富士 栗東・荻野光男厩舎

ヤエノムテキ(1985.4.11)の4代血統表
ヤマニンスキー
栗毛 1975.4.28
種付け時活性値:0.25
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
アンメンショナブル
鹿毛 1970.3.25
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
Tom Fool 1949.3.31
Busanda 1947
Petticoat
栗毛 1961
Palestinian 1946
Sabana 1955
ツルミスター
鹿毛 1980.2.13
仔受胎時活性値:1.00
イエローゴッド
栗毛 1967
種付け時活性値:1.00
Red God
栗毛 1954
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Sally Deans
栗毛 1947
Fun Fair 1940
Cora Deans 1932
フジコウ
黒鹿毛 1964.4.10
仔受胎時活性値:1.75
ソロナウェー
鹿毛 1946
種付け時活性値:0.25
Solferino 1940
Anyway 1935
ハマミドリ
鹿毛 1955.4.20
仔受胎時活性値:2.00
★トサミドリ
鹿毛 1946.5.20
種付け時活性値:0.00
フジサカエ
栗毛 1949.5.8
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Menow5×5×5、Nearco5×5>

ヤエノムテキ(1985.4.11)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
イエローゴッド
(Sally Deans)
6.00
(No.1-O キーンドラー系)
初仔

血統だけを見ると「隔世」を感じざるを得ませんね(^^;)。でも、血統は別として、ヤエノムテキが現役のままの姿で今を走ることが出来るならば、十二分にGI勝ち馬となれるでしょう。その中距離の強さは相当。皐月賞、天皇賞・秋(GI)、京都新聞杯(GII)、鳴尾記念(当時GII、現GIII)、大阪杯(GII)と重賞5勝。ほかにも重賞2着4回、3着4回と堅実に走り、満3歳秋の京都新聞杯以降は、GII以上のレースしか出走していません。やはり超一戦級だったのです。

ヤエノムテキの生涯成績は[8-4-3-8]。これを距離で区切ると一目瞭然となり、2000m以下ならば[6-2-2-2]、2000mを超えると[2-2-1-6]。2000m以下の着外2回はデビュー3戦目の毎日杯(GIII)4着、満4歳秋の天皇賞・秋4着。つまり、2000m以下のレースでは4着を外したことは無かったのです。

そんなヤエノムテキの競走馬生のハイライトは、やはり、GI勝利を収めた満3歳春の皐月賞と満5歳の天皇賞・秋。共に府中芝2000m。ヤエノムテキが最も輝いた舞台でした。

*

第48回皐月賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ヤエノムテキ 牡3 57 西浦勝一 2:01.3    48.1 496
[-6]
荻野光男 9
2 16 ディクターランド 牡3 57 菅谷正巳 2:01.4 3/4 47.7 434
[0]
菅谷禎高 14
3 2 サクラチヨノオー 牡3 57 小島太 2:01.5 1/2 48.4 466
[-4]
境勝太郎 2
4 14 カシママイテー 牡3 57 的場均 2:01.9 2 1/2 48.4 470
[-6]
飯塚好次 12
5 6 トウショウマリオ 牡3 57 柴田政人 2:01.9 アタマ 48.6 450
[-10]
奥平真治 3

1枠1番の好発から道中は先行4番手。3角から4角、周りが動き出しても慌てずに内ラチ沿いを7番手辺りでいったん控え、直線。残り400mを切ったところで、内から2頭目の栗毛の四白流星。白い帽子に「白、赤一本輪、黄袖青一本輪」の勝負服、「世界のニシウラ」こと西浦勝一騎手が自信を持って追い出すと、さながら重戦車のように突進して、ラスト1ハロンでは先頭に立っていました。そうして、同じ白い帽子の2歳王者・サクラチヨノオー(1985.2.19)の追撃を抑え、大外から突っ込んで来たディクターランド(1985.4.3)の強襲を振り切り、ヤエノムテキ、見事4戦目でのGI戴冠。ほんの1ヶ月半前、1988年2月27日にデビューしたばかりの「遅れてきた大物」が、デビュー50日後の1988年4月17日の皐月賞で、一気に大輪を咲かせたのでした。

*

第102回天皇賞・秋(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ヤエノムテキ 牡5 58 岡部幸雄 1:58.2 レコード 35.7 496
[-2]
荻野光男 3
2 8 メジロアルダン 牡5 58 横山典弘 1:58.2 アタマ 35.4 504
[+4]
奥平真治 5
3 6 バンブーメモリー 牡5 58 武豊 1:58.4 1 1/4 35.4 500
[-2]
武邦彦 4
4 10 オサイチジョージ 牡4 58 丸山勝秀 1:58.5 1/2 36.0 480
[+6]
土門一美 2
5 3 ランニングフリー 牡7 58 菅原泰夫 1:58.7 1 1/2 35.7 456
[0]
本郷一彦 14

1990年の天皇賞・秋は最も繰り返し見ている天皇賞・秋かも知れません。直線で最内を抜け出して来る時のヤエノムテキと岡部幸雄騎手の姿が、とにかく、鮮やか過ぎます。残り400mを切った辺りで先頭に立つと、最後の最後まで我慢しきりました。ゴール後、岡部騎手がヤエノムテキの右首筋をポーンとひと叩きされていますが、会心の勝利だったのでしょう。この天皇賞・秋の折、岡部騎手はヤエノムテキ、メジロアルダン(1985.3.28)どちらにも騎乗することが出来たそうですが、岡部騎手はヤエノムテキを選ばれたそうな。そんな名手の選択に応えて、サクラユタカオー(1982.4.29)の持っていた1分58秒3を4年ぶりに更新するコースレコードで、ヤエノムテキは2年半ぶりのGI勝利を収めたのでした。

*

この4月11日で満26歳となった現在も、元気に過ごしているというヤエノムテキ。北海道は日高の空の下から、後輩たちの府中芝2000mの走りを見守ってあげて欲しいものです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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