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2007年10月 9日 (火)

小岩井の基礎繁殖馬に見る0遺伝-其の弐-。

小岩井の基礎繁殖馬が輸入されて丸100年となる今年2007年。忘れないうちに小岩井の基礎繁殖馬たちの血統を確認する2回目。今回は、私感では長距離のGIレースで好成績を残す感がある牝系を2つ。

まずご紹介するのは7号族の牝馬、アストニシメント(1902)。

アストニシメント(1902)の4代血統表
Quickly Wise(Birdcatcher系)
1890
種付け時活性値:0.75

Wisdom
1873
★Blinkhoolie
1864
Rataplan 1850
Queen Mary 1843
Aline
1862
Stockwell 1849
Jeu d'Esprit 1852
Quickstream
1873
★Trumpeter
1856
Orlando 1841
Cavatina 1845
Quick March
1863
Rataplan 1850
Qui Vive 1856
Twirl
1894
仔受胎時活性値:1.75
Bendigo(Birdcatcher系)
1880
種付け時活性値:1.25
★Ben Battle
1871
Rataplan 1850
Y.Alice 1865
Hasty Girl
1875
Lord Gough 1869
Irritation 1862
Habanera
1890
仔受胎時活性値:0.75
Isonomy(Birdcatcher系)
1875
種付け時活性値:1.50
Sterling 1868
Isola Bella 1868
Polonaise
1871
仔受胎時活性値:0.50
Adventurer(Touchstone系) 1859
種付け時活性値:0.75
Klarinska 1862
仔受胎時活性値:2.00(0.00)(F7-C)

父Quickly Wiseがかなり仕掛けられた種牡馬であることをお伝えしないといけませんね。Quickly Wiseはその父Wisdomが満16歳時の0交配、さらに母父Trumpeterが満16歳時の0交配、祖母父Rataplanは0クロス、さらに↑の血統表では見えませんが、曾祖母Qui Viveはその父Voltigeur(1847)が満8歳時の0交配です。つまりは、0クリアされた血を伝えられる種牡馬でした。

【アストニシメント系の近年の活躍馬 】

むむ。私が長距離に強い印象を持っているのは、メジロマックイーン、そしてその兄メジロデュレン(1983.5.1)の菊花賞馬2頭の為でしょうか(苦笑)。まま、名前を挙げた馬たちは息の長い活躍をしている印象はありますね。

と、下書きで書いていたら、ブルーコンコルドがマイルCS南部杯(統一JpnI)を連覇。これで現JpnIを6勝目、重賞は通算で10勝目となりました。すごいなぁ。2歳時に中山の代替開催の京王杯2歳S(現JpnII)を勝った時は、まさかダートで大成するとは思いもしませんでした。改めて、よくよく振り返ってみれば、重賞勝ち距離も1200mから2000mまで。本当に大したものです。高齢になっても能力の減退無く走れるのは、フサイチコンコルド(1993.2.11)産駒の上級馬に見られる傾向ですけれど、それにしても、ブルーコンコルドの息の長い活躍は、牝系の持つDNAの確かさ、底力を思わせるものです。

さて、次にご紹介するのは、4号族の牝馬プロポンチス(1897)。

プロポンチス(1897)の4代血統表
Ravensbury(Birdcatcher系)
1890
種付け時活性値:1.50
Isonomy
1875
Sterling
1868
Oxford 1857
Whisper 1857
Isola Bella
1868
Stockwell 1849
Isoline 1860
Penitent
1884
Hermit
1864
Newminster 1848
Seclusion 1857
Stray Shot
1872
★Toxophilite 1855
Vaga 1858
Marmora
1878
仔受胎時活性値:0.50
Adventurer(Touchstone系)
1859
種付け時活性値:0.50
Newminster
1848
Touchstone 1831
Beeswing 1833
Palma
1844
Plenipotentiary 1831
Palmyra 1838 ♀
Milliner
1869
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Rataplan(Birdcatcher系)
1850
種付け時活性値:0.50
The Baron 1842
Pocahontas 1837 ♀
Manganese
1853
仔受胎時活性値:1.75
Birdcatcher(Whalebone系) 1833
種付け時活性値:0.75
Moonbeam 1838
仔受胎時活性値:1.50(F4-D)

プロポンチスは母方のクロスが面白いですね。グリーン、オレンジ、ブルー、ピンクと色とりどりです。1点だけご案内しておくと、血統表内に現れるStockwellとRataplanは父The Baron、母Pocahontasの全兄弟です。プロポンチスはStockwellとRataplanの全兄弟クロスを4×5×3で持っています。この全兄弟クロスは、プロポンチスの父Ravesburyの曾祖母Vagaが、Stockwell満8歳時の0交配であることにより、見事に0クリア化されています。

【プロポンチス系の近年の活躍馬】

メガスターダムがあわや菊花賞馬になりかけた時に、この在来牝系の底力を、改めて思いました。ニホンピロウイナー(1980.4.27)の仔、惜しかった。

あと、注釈を付けておくと、 アストニシメント、プロポンチス共に、4代血統構成がいずれもEclipse(1764.4.1)系のWhalebone(1807)分枝である、ということですね。

という訳で、1990年の牡馬クラシック3冠を1冠ずつ分け合ったのは、小岩井牝系の末えいだったということを、結果的にお伝えしたログでした。ではでは、今日はこんなところで♪

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