第81回東京優駿(GI)の勝ち馬。

ワンアンドオンリー 牡 黒鹿毛 2011.2.23生 新冠・(株)ノースヒルズ生産 馬主・前田幸治氏 栗東・橋口弘次郎厩舎

ワンアンドオンリー(2011.2.23)の4代血統表
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:0.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ビューパーダンス
黒鹿毛 1983.2.26
Lyphard 1969.5.10
My Bupers 1967.6.1
ヴァーチュ
鹿毛 2002.3.1
仔受胎時活性値:2.00
タイキシャトル
栗毛 1994.3.23
種付け時活性値:1.75
Devil’s Bag
鹿毛 1981.2.19
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
ウェルシュマフィン
鹿毛 1987.3.15
Caerleon 1980.3.27
Muffitys 1982.3.7
サンタムール
鹿毛 1996.5.14
仔受胎時活性値:1.25
Danzig
鹿毛 1977.2.12
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
アンブロジン
鹿毛 1988.2.13
仔受胎時活性値:1.75
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
バラダ
栗毛 1982.5.19
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Halo3×4、Northern Dancer5×4>

ワンアンドオンリー(2011.2.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハーツクライ
(Halo系)
タイキシャトル
(Halo系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Mr.Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
タイキシャトル
(Round Table)
6.25 大叔父ノーリーズン
(No.A4)
3番仔
(3連産目)

*

では、以下にワンアンドオンリーのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

アンブロジン 1988.2.13 仏米1勝
|サンタムール 1996.5.14 中央2勝
||ヴァーチュ 2002.3.1 中央3勝
|||ワンアンドオンリー 2011.2.23 (本馬) 東京優駿(GI) ラジオNIKKEI賞2歳S(GIII) 弥生賞(GII)2着
|ノーリーズン 1999.6.4 中央3勝 皐月賞(GI) 神戸新聞杯(GII)2着
|グレイトジャーニー 2001.5.10 中央5勝 ダービー卿CT(GIII) シンザン記念(GIII)ほかGII2着1回GIII3着1回

ネタバレしておきますと、今年2014年の「その日に生まれた馬を辿る企画」は、6月4日水曜日のノーリーズンで終わりです(^^;)

*

第81回東京優駿(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ワンアンドオンリー 牡3 57 横山典弘 2:24.6    34.0 482
[+4]
橋口弘次郎 3
2 13 イスラボニータ 牡3 57 蛯名正義 2:24.7 3/4 34.3 468
[+6]
栗田博憲 1
3 3 マイネルフロスト 牡3 57 松岡正海 2:24.9 1 1/2 34.2 484
[-2]
高木登 12
4 14 タガノグランパ 牡3 57 菱田裕二 2:24.9 クビ 34.4 478
[+10]
松田博資 16
5 5 トゥザワールド 牡3 57 川田将雅 2:25.0 クビ 34.1 516
[+6]
池江泰寿 2

橋口弘次郎調教師、20頭目の挑戦で、大願成就。自身が手掛けて、日本ダービーでは惜しくも2着だったハーツクライの仔で勝利を収められたのであれば、喜びは尚の事でしょう。ワンアンドオンリー、その名の通り、正に「唯一無二の」ダービートレーナーの称号を、橋口師に届けたのでした。

それは、生産者であるノースヒルズマネジメントにとっては2年連続、馬主の前田幸治氏は実弟・前田晋ニ氏に続いての兄弟ダービーオーナー、そして鞍上の横山典弘騎手には日本ダービー2勝目をプレゼントするという結末でした。さらにワンアンドオンリーは、パドックでのベストターンドアウト賞を甲斐純也調教助手に贈り、言わばその「美しさ」でも勝利を収めるという、日本ダービー当日の2冠を達成したのでした。

さらにさらに、種牡馬ハーツクライは、前週の優駿牝馬(GI)を制したヌーヴォレコルト(2011.2.25)に続いての府中GI連勝。安田記念(GI)には、2014年現時点の国際クラシフィケイションの単独1位馬が出走予定ですし、これは3週連続ハーツクライ産駒のGI制覇がなるやも知れません。

今回の東京優駿は、2着だったイスラボニータ(2011.5.21)を管理される栗田博憲調教師を中心に、奇縁が巡ったようにも感じました。ワンアンドオンリーの父であるハーツクライ、その母アイリッシュダンスを管理されたのは栗田調教師でした。また、3着にラフィアンのマイネルフロスト(2011.3.8)が頑張りましたが、栗田師の管理馬が東京優駿で前回2着だった28年前、グランパズドリーム(1983.3.23)はラフィアン創始者・岡田繁幸さんの持ち馬でした。そして、最終12レースの目黒記念(GII)では、東京優駿で悔しい思いをされた蛯名正義騎手が、マイネルメダリスト(2008.4.18)を駆ってクビ差勝ち。

時は駆け、血は通い、人は巡り、物語は続いて行きます。

すべての馬と人に、幸多からんことを。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#追記。ほうぼうで書かれていますが、ワンアンドオンリー、横山典弘騎手、前田幸治オーナー、そして行啓された皇太子殿下。いずれも2月23日生まれという、これまた奇縁。前回2007年の東京優駿における行啓の折は、「再び2枠3番」でしたが、今回はズバリの誕生日だったのですね(^^;)

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