第79回日本ダービー(GI)の勝ち馬。

ディープブリランテ 牡 鹿毛 2009.5.8生 新冠・パカパカファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・矢作芳人厩舎

ディープブリランテ(2009.5.8)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ラヴアンドバブルズ
鹿毛 2001.4.4
仔受胎時活性値:1.75
Loup Sauvage
栗毛 1994.2.21
種付け時活性値:1.50
★Riverman
鹿毛 1969
★Never Bend 1960.3.15
River Lady 1963.5.17
Louveterie
栗毛 1986.2.22
★Nureyev 1977.5.2
Lupe 1967
バブルドリーム
鹿毛 1993.4.28
仔受胎時活性値:1.75
Akarad
黒鹿毛 1978.4.15
種付け時活性値:1.50
Labus 1971.5.13
Licata 1969.4.26
バブルプロスペクター
栗毛 1984.4.3
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.25
バブルカンパニー
栗毛 1977.4.5
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5、Busted4×5、Northern Dancer5×5>

ディープブリランテ(2009.5.8)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Loup Sauvage
(Riverman系)
Akarad
(Blenheim系)
Miswaki
(Mr.Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト 7.00 or 5.00 半姉ハブルバブル
(No.1-b)
4番仔+
(4連産目+)

*

では、以下にディープブリランテのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

バブルプロスペクター 1984.4.3 英1勝
|Flaponny 1989.4.14 仏4勝
||Flip Flop 2001.3.7 仏米4勝 イエローリボンS(米GI)2着 ウィルシャーH(米GIII)3着
|Irish Prospector 1990.4.25 仏3勝 ラフォルス賞(GIII)2着
|バブルウイングス 1992.3.8 英4勝
||ショウナンパントル 2002.2.20 中央2勝 阪神JF(GI) 新潟2歳S(GIII)2着
|バブルドリーム 1993.4.28 不出走
||ラヴアンドバブルズ 2001.4.4 仏3勝 クロエ賞(GIII) クレオパトル賞(GIII)2着
|||ハブルバブル 2008.3.28 中央1勝 フラワーC(GIII)2着
|||ディープブリランテ 2009.5.8 (本馬) 日本ダービー(GI) 東京スポーツ杯2歳S(GIII)ほか
|マニックサンデー 1997.3.2 中央2勝 4歳牝馬特別(現フローラS、GII)
|ウインシュナイト 1998.3.4 中央5勝 巴賞(OP) 小倉大賞典(GIII)2着
|ザッツザプレンティ 2000.5.26 中央3勝 菊花賞(GI) ラジオたんぱ杯2歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S、GIII)ほか

近親にザッツザプレンティ、ショウナンパントルというGI勝ち馬のほか重賞好戦馬が多く見えます。もう1代遡ると、高祖母バブルカンパニーの仔にCandy Stripes(1982.4.14)&バブルガムフェロー(1993.4.11)兄弟がいますね。言わずもがなの良血。

*

第79回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 ディープブリランテ 牡3 57 岩田康誠 2:23.8    34.5 496
[-6]
矢作芳人 3
2 11 フェノーメノ 牡3 57 蛯名正義 2:23.8 ハナ 33.9 490
[-2]
戸田博文 5
3 14 トーセンホマレボシ 牡3 57 C.ウィリアムズ 2:23.9 3/4 36.1 504
[+6]
池江泰寿 7
4 8 ワールドエース 牡3 57 福永祐一 2:24.0 クビ 33.8 446
[0]
池江泰寿 1
5 6 ゴールドシップ 牡3 57 内田博幸 2:24.0 クビ 33.8 500
[+2]
須貝尚介 2

下見所。綺麗に整えられた髪結いも美しく、深い輝きの鹿毛の馬体を見た時、「あ、シルシ回さなくて大失敗」と思いました。NHKの中継でパカパカファーム代表のハリー・スウィーニーさんが見えて、「あれ、パカパカファームの生産馬ってなんやったけ」と意識し直して、確認すれば、ディープブリランテ。

直線。馬上で激しく動く岩田康誠騎手の姿がありました。「なんとしても、なんとしても!!」と追う岩田騎手の鼓舞に応えて、ディープブリランテ。矢作芳人厩舎のスタッフとの、多少の衝突はあったそうですが、ディープブリランテとのコミュニケーションをより深める為に買って出た、調教騎乗。勝負に燃える気性と、能力の高さ。ディープブリランテのすべてを、全身全霊で受け入れた岩田騎手。「なんとしても、なんとしても!!」。

決勝点。ディープブリランテと岩田騎手が、人馬一体で決勝点を先頭で駆け抜けようとした刹那。外から迫ったのは、フェノーメノ(2009.4.20)と蛯名正義騎手。脚色では勝っていた、外の青鹿毛。「勝ったのはどちら?」。互いに顔を見合わせた、内の黄色の帽子と、外の緑の帽子、同じ勝負服。

しばらくして。着順掲示板の、1着のところに「10」が点った瞬間。愛馬のクビ筋にうなだれた後、涙をこらえられなかった、岩田騎手。府中の杜に住まいし競馬の神様が微笑んだのは、芝2400mを走破して、わずかに「ハナ」だけ先んじた、ディープブリランテと岩田騎手という結末。

ディープブリランテと、彼に関わる全ての人たち。本当に、ただただ、おめでとうございました。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「さぁどうか!!」「さぁどうでしょうか!!」と繰り返し叫ぶ、語彙の少ないオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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