第140回天皇賞・秋(GI)の勝ち馬。

カンパニー 牡 鹿毛 2001.4.24生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤英子氏 栗東・音無秀孝厩舎

カンパニー(2001.4.24)の4代血統表
ミラクルアドマイヤ[A]
鹿毛 1995.3.3
種付け時活性値:1.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ
黒鹿毛 1976.219
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
バレークイーン
鹿毛 1988.4.16
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Sun Princess
鹿毛 1980.5.18
★イングリッシュプリンス 1971.5.8
Sunny Valley 1972
ブリリアントベリー
栗毛 1990.4.11
仔受胎時活性値:0.50
ノーザンテースト[A]
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
クラフテイワイフ
栗毛 1985.1.17
仔受胎時活性値:1.00
Crafty Prospector[x]
栗毛 1979.4.7
種付け時活性値:1.25
★Mr. Prospector 1970.1.28
Real Crafty Lady 1975.4.2
Wife Mistress
栗毛 1979.4.20
仔受胎時活性値:1.25
Secretariat[A]
栗毛 1970.3.30
種付け時活性値:0.00
Political Payoff
栗毛 1969.3.3
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×3、Hyperion5×5、Lady Angela(♀)5×4(母方)>

カンパニー(2001.4.24)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ミラクルアドマイヤ 3.00 半兄レニングラード
(No.9-A)
6番仔
(6連産目)
第140回天皇賞・秋(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 カンパニー 牡8 58 横山典弘 1:57.2    32.9 466
[+4]
音無秀孝 5
2 2 スクリーンヒーロー 牡5 58 北村宏司 1:57.5 1 3/4 33.6 490
[+12]
鹿戸雄一 7
3 7 ウオッカ 牝5 56 武豊 1:57.5 クビ 32.9 498
[0]
角居勝彦 1
4 15 オウケンブルースリ 牡4 58 内田博幸 1:58.0 3 33.6 482
[-8]
音無秀孝 3
5 10 シンゲン 牡6 58 藤田伸二 1:58.0 ハナ 33.7 494
[-2]
戸田博文 2
第140回天皇賞・秋(GI)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.0-11.2-11.4-12.0-12.2-12.0-11.7-10.8-11.3-11.6
上り 4F 45.4-3F 33.7

13度目の正直、成る。JRA史上初の満8歳馬によるGI制覇は1分57秒2のタイレコード勝ちのおまけも付いてきました。道中9番手の位置に構え、後ろに控えたウオッカ(2004.4.4)を気にすることなく、直線は唯我独尊の末脚。カンパニー、満8歳というのに、なんというハツラツとした走り。馬場中央を抜け出した姿は、とても8歳馬のそれとは思えませんでした。最後は2着のスクリーンヒーロー(2004.4.18)にしっかりと1と4分の3馬身差をつけての快勝。カンパニー、これは恐れ入谷の鬼子母神、ただただ、お見事でした。

では、以下にカンパニーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

クラフティワイフ 1985.1.17 米7勝
|ブリリアントベリー 1990.4.11 中央3勝
||ニューベリー 1998.5.8 中央9勝+地方1勝 OP特別3勝 京都金杯(GIII)2着
||レニングラード 1999.4.29 中央4勝 アルゼンチン共和国杯(GII)
||カンパニー 2001.4.24 (本馬) 天皇賞・秋(GI) 大阪杯(GII) 中山記念(GII)2回 毎日王冠(GII) マイラーズC(GII) 京阪杯(GIII) 関屋記念(GIII)
|ビッグショウリ 1991.4.5 中央7勝+地方4勝 マイラーズC(GII)
|キョウエイフォルテ 1994.3.15 中央6勝 シリウスS(GIII)3着
|クラフティゴールド 1996.2.22 中央6勝 小倉3歳S(現JpnIII)3着
|エヴリウィスパー 1997.3.13 中央0勝
||ダークメッセージ 2003.2.14 現役 門松S(OP) 日経新春杯(GII)2着&3着 シリウスS(GIII)2着&3着
||ケアレスウィスパー 2004.2.4 現役 関東オークス(JpnII)2着
||トーセンジョーダン 2006.2.4 現役 ホープフルS(OP) 共同通信杯(GIII)2着
|ビッグテースト 1998.3.9 中央6勝 中山グランドジャンプ(J・GI)
|スパイキュール 2000.4.4 中央7勝 ベテルギウスS(OP) ダート7戦7勝
|バトルバニヤン 2004.4.1 現役 カシオペアS(OP) 富士S(GIII)3着

ついにクラフティワイフの子孫からGI勝ち馬が輩出されました。

今までのうっぷんを見事に晴らした勝利により重賞8勝目。GI1勝、GII5勝、GIII2勝は、紛うことなく一流馬の戦績。そしてまた、気の早い話ですが、非サンデーサイレンス(1986.3.25)の血は生産界に大きくアピールできるでしょう。中央3戦1勝に終わったマイナー種牡馬であるミラクルアドマイヤが、その初年度に送り出したカンパニー。名種牡馬トニービンの血をさらなる次代につなげて欲しいものです。

#余談。結果、天皇賞・秋は2007年メイショウサムソン(2003.3.7)、2008年ウオッカ、2009年カンパニーと3年連続で勝ち馬が「非SS」の血統構成でした。かつてはSS天国だった府中芝2000mの舞台ですが、求められているものが変わってきているのでしょう。

そんなカンパニーの次走の予定はマイルCS(GI)になる模様。果たして、ニッポーテイオー(1983.4.21)ダイワメジャー(2001.4.8)に続く「天皇賞・秋、マイルCS連勝」はなされるのでしょうか。ええ、今のカンパニーであれば充分に可能でしょう。「まだまだ、若いモンには負けへんで」。カンパニーの声が聞こえてきそうな気がします。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

おまけ。「カンパニー、ついにやった、8歳秋、これは見事!」と叫ぶオオハシ。

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#追記。この「レースを見ながら叫ぶ」というアイデアのポッドキャストは私のオリジナルではありません。元々はボロ株観光テレビ様にて配信されていた「ボロ株観光ラジオ」が起源と思われます。改めて記しておきます。

コメント

  1. YoloY より:

    料の遺伝3.00ではマイルCSまではさすがに無理でしょう。天皇賞も外したのですが、この馬の頑張りは偉いですね。

  2. つのだ より:

    お世話になっております。

    府中市在住ですが、8歳馬戴冠には仕事の都合で立ち会えませんでした。

    私事、この2週間の重賞の本命が

    スワンS キンシャサノキセキ(馬単ひも6頭にアーリーロブスト抜け、残念。)

    天皇賞 スクリーンヒーロー(内枠とブリンカーとウォッカに完勝実績を買いましたが、ドリームジャーニーとの2頭軸にして苦杯)

    武蔵野S ワンダーアキュート(ワイルドワンダーとの2頭軸であと1ハロン地点。勝った!!と思ったら、ダイショウジェットに内を掬われて1、3、4着馬券の完成、くやしい。)

    アルゼンチン共和国杯 ミヤビランベリ(2着サンライズマックス固定で3着総流しで地団駄。単勝、複勝はわずかながら持っていましたが・・・。)

    というわけで、ミヤビランベリには有馬記念に出て、もう1度激走してもらいたいと願っております。

    アルゼンチン共和国杯の走りは”ボスが後続馬を威圧する走り”に見えたので是非再現してもらいたい。

    2着アーネストリーも昇級戦で非サンデー、中島理論がきれいに嵌まって、おそろしい結果でした。

    菊花賞の記事ではハッとしました。そう、私の注目馬も”キタサンチーフ”だったのです。前走1600万下の惨敗で、早い時計が苦手なことは想像出来ていたのですが・・・。
    藤岡康太騎手は”来年が楽しみ”とコメントしていたので、来年はこの馬でリベンジといきたいところです。

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