土曜日の2歳戦の結果(2005/08/27分)。

土曜日の2歳戦の回顧です。オープン特別2クラ、新馬戦1クラ、未勝利戦6クラ。

札幌のクローバー賞を制したのはアドマイヤムーン(2003.2.23)。芝1500mの勝ち時計は1分29秒5で、2歳レコードまで0秒1差の好時計でした。エンドスウィープ(1991.5.31)のラストクロップ、評判どおりに連勝を収めたというところでしょうか。

小倉のひまわり賞を制したのはミッキーコマンド(2003.4.25)。ダンディコマンド(1993.4.12)の初年度産駒、やるなぁ。この後は連闘で小倉2歳S(GIII)に向かうそうです。改めて、北海道産馬相手にチャレンジですね。

札幌の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのはトシザサンサン(2003.3.18、牝、芦毛)。栗東・鮫島一歩厩舎の所属。その4代血統構成は『★ブラックタイアフェアー×カコイーシーズ×Nijinsky×Habitat』で『Mr.Prospector系×Alydar系×Northern Dancer系×Sir Gaylord系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)4×4、Tom Fool(1949.3.31)5×5、Abernant(1946)5×5のクロスがあります。トシザサンサンの牝系は欧米で受け継がれている7号族。叔父にクラスターC(統一GIII)を制したファーストアロー(1994.5.14)がいます。4代母がA.1.(1963)ですから、種牡馬スティールハート(1972.3.25)も同牝系となります。トシザサンサンは母サツマリーベ(1992.3.20)が不受胎後の6番仔。

札幌の未勝利戦(ダート1000m)を勝ち上がったのは(父)バーニングレッド(2003.4.16、牝、栗毛)。栗東・松田博資厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×★Unbridled×★Dr.Carter×◆Raise a Native』で『Halo系×Mr.Prospector系×フォルティノ系×Native Dancer系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native5×4(母方)のクロスがあります。バーニングレッドの牝系は米国で受け継がれている10号族。母レッドチリペッパー(1996.4.4)はJRA5勝を挙げ、富士S(GIII)、中山牝馬S(GIII)の勝ち馬です。バーニングレッドは母が2連産目の2番仔。

札幌の未勝利戦(芝1500m)を勝ち上がったのはナイトレセプション(2003.3.13、牡、黒鹿毛)。美浦・後藤由之厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×ニホンピロウイナー×リアルシャダイ×★ノーザンテースト』で『Mr.Prospector系×Habitat系×Roberto系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4×5のクロスがあり、Special(1969)とLisadel(1971)5×5×4の全姉妹クロスがあります。ナイトレセプションの牝系は英国産の牝馬レディチャッター(1959)を日本の基礎繁殖とする19号族。母ミッドナイトボイス(1995.5.8)はJRA5勝、曾祖母シャダイチャッター(1980.2.12)はJRA6勝を挙げ小倉記念(GIII)の勝ち馬です。ナイトレセプションは母が2連産目の2番仔。

新潟の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのはマイネルブーバリス(2003.4.14、牡、栗毛)。美浦・鈴木信尋厩舎の所属。その4代血統構成は『チーフベアハート×ノーザンテースト×What a Pleasure×Correlation』で『Danzig系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Blenheim系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×3、Bold Ruler(1954.4.6)5×4×4のクロス、Lady Angela(1944)5×4(母方)の牝馬クロスがあります。マイネルブーバリスの牝系は米国で受け継がれている5号族。マイネルブーバリスは母ミスティダンサー(1987.4.18)が3連産目の10番仔。

新潟の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(外)コスモグラッチェ(2003.4.17、牡、鹿毛)。美浦・堀井雅広厩舎の所属。その4代血統構成は『Honour and Glory×Meadowlake×Cormorant×★What Luck』で『In Reality系×Prince John系×Ribot系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではクロスはありません。コスモグラッチェの牝系は米国で受け継がれている9号族。母North Lake Jane(1997) は北米4勝を挙げ、シリーンS(加GI)2着、モンマスBCH(米GII)2着などがあります。コスモグラッチェは母が2連産目の2番仔と推定。

小倉の未勝利戦(ダート1000m)を勝ち上がったのはバンブーエール(2003.4.5、牡、栗毛)。栗東・安達昭夫厩舎の所属。その4代血統構成は『アフリート×Rainbow Quest×Irish Castle×Commodore M.』で『Mr.Prospector系×Blushing Groom系×Bold Ruler系×Teddy系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native3×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5×5のクロスがあります。バンブーエールの牝系は欧米で受け継がれている9号族。バンブーエールは母レインボーウッド(1991.4.30)が不受胎後の6番仔と推定。母の繁殖記録を確認すると、バンブーエールの1歳年下の弟は、父がバンブーメモリー(1985.5.14)になっていました。ナイス、バンブー牧場さん。

小倉の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)イサミサクラサクラ(2003.2.19、牝、青鹿毛)。栗東・領家正蔵厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×アイネスフウジン×ラッキーソブリン×Tropicue』で『Halo系×Herbager系×Nijinsky系×Tourbillon系』の配合です。5代血統表内ではNijinsky(1967.2.21)4×4のクロスがあります。イサミサクラサクラの牝系は仏国産の牝馬ジュデラ(1953.3.10)を日本の基礎繁殖とする21号族。3代母ジュピック(1967.4.3)はオークス(現GI)などJRA3勝を挙げ、伯父リワードプランダー(1990.5.6)はJRA4勝で小倉大賞典(GIII)2着、新潟記念(GIII)3着があります。母イサミサクラ(1992.3.24)はその父アイネスフウジン(1987.4.10)の初年度産駒で小倉日経オープン(OP)、北九州短距離S(OP)、葵S(OP)などJRA6勝を挙げました。また、半兄イサミペガサス(2000.3.19)は新馬戦とフェニックス賞(OP)を連勝し将来を嘱望されましたが故障で大成できませんでした。イサミサクラサクラは母が流産後の4番仔。

バラエティ豊かな面々が勝ち上がった、土曜日の2歳戦でした。 

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