第13回武蔵野S(GIII)-2008年の重賞勝ち馬の血統について=其の三十六=-。

キクノサリーレ 牡 鹿毛 2005.3.19生 三石・フクダファーム生産 馬主・菊池五郎氏 栗東・吉田直弘厩舎

キクノサリーレ(2005.3.19)の4代血統表
ジェイドロバリー[x]
黒鹿毛 1987.3.14
種付け時活性値:0.25

Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Number
鹿毛 1979
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
ガイアローマン
黒鹿毛 1994.4.25
仔受胎時活性値:0.50
ブレイヴェストローマン[A]
鹿毛 1972.5.19
種付け時活性値:1.25
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah 1940
Lalun 1952
Roman Song
鹿毛 1955
Roman 1937
Quiz Song 1948
マツノエブエ
鹿毛 1986.4.18
仔受胎時活性値:1.75
スティールハート[A]
黒鹿毛 1972.3.25
種付け時活性値:1.25
Habitat 1966
A. 1. 1963
オーナーキンツェム
鹿毛 1978.6.15
仔受胎時活性値:1.75
★ファバージ[A●]
鹿毛 1961.4.19
種付け時活性値:0.00
オージヒカル
黒鹿毛 1968.6.3
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×4>

キクノサリーレ(2005.3.19)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ブレイヴェストローマン
(Quiz Song)
4.25 祖母がGIII3着馬
(No.7-C アストニシメント系)
4番仔
(2連産目)
第13回武蔵野S(GIII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 キクノサリーレ 牡3 55 後藤浩輝 1:36.0    36.4 494
[0]
吉田直弘 5
2 13 サンライズバッカス 牡6 58 佐藤哲三 1:36.1 3/4 36.1 488
[-1]
音無秀孝 4
3 11 ユビキタス 牡3 56 安藤勝己 1:36.2 クビ 36.8 564
[+2]
鈴木伸尋 1
4 4 カルナバリート 牡5 56 内田博幸 1:36.3 3/4 36.7 518
[-2]
藤沢則雄 8
5 2 トーセンブライト 牡7 56 藤岡佑介 1:36.4 1/2 36.5 490
[0]
加藤征弘 7
第13回武蔵野S(GIII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3-10.8-11.6-12.1-12.5-12.3-11.8-12.6
上り 4F 49.2-3F 36.7

第13回武蔵野S(GIII)。結果的に現3歳勢のダート路線を走る馬たちの層の厚さを見せた一戦となりました。戦前の1番人気は2005年3月19日生まれの3歳馬ユビキタスでした。しかし、勝利を収めたのは5番人気だったやはり2005年3月19日生まれの3歳馬キクノサリーレでした。

「弱い」「レベルが低い」などと一部で揶揄された現3歳世代ですが、なんのなんの。砂上の戦いだけでも、JBCクラシック(JpnI)2着のサクセスブロッケン(2005.5.5)、JBCスプリント(JpnI)2着のスマートファルコン(2005.4.4)と、古馬相手となるジーワンレースで好走を見せています。そして、武蔵野Sでは1着と3着。実は砂の役者揃いの世代だったのでした。そして、名誉のために加えておくと、世代を代表する芝の活躍馬ディープスカイ(2005.4.24)は超抜のレコード決着となった天皇賞・秋(GI)3着と頑張りました。強いものは強いのです。

では、以下にキクノサリーレのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

オージヒカル 1968.6.3 中央1勝
|ネヴアージヤパン 1973 不出走
||マチカネイシン 1982 中央5勝 小倉大賞典(現JpnIII)
|オーナーキンツエム 1978.6.15 中央2勝
||マツノエブエ 1986.4.18 中央6勝 セントウルS(当時GIII)3着
|||ガイアローマン 1994.4.25 地方10勝
||||キクノサリーレ 2005.3.19 (本馬) 武蔵野S(GIII)

小岩井農場の7号族アストニシメント(1902)系。世紀を越えてなお活躍馬を送り続ける日本土着の名牝系。併せてレースの2着サンライズバッカス(2002.4.30)はやはり7号族C分枝のダイシング(1925)系、3着ユビキタスは16号族レスリーカーター(1900)系と土着の牝系馬です。

何度でも書きます。日本の生産者の皆様は、先人たちから受け継いで来られた己が仕事の積み重ねを、もっともっと、誇りに思われても良いはずです。

武蔵野Sを制して次に向かう舞台は、さらに強い馬たちが待つジャパンカップダート(GI)でしょうか。伸び行く3歳馬、キクノサリーレのこれからに期待しましょう。

ではでは、今日はこのへんで。

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