ドルメロ・オルジアータ牧場、最後のダービー馬について。

1992年に閉場したドルメロ・オルジアータ牧場。今日は、その最後の活躍馬として知られるTisserandについて。

Tisserand 牡 芦毛 1985生 伊国・ドルメロ・オルジアータ牧場生産 馬主・Agricola All La Madia(マディア農場?) 伊国・M.ヴィンチス厩舎

Tisserand(1985)の4代血統表

Nadjar[A]
芦毛 1976.2.20
種付け時活性値:0.00
ゼダーン
芦毛 1965
Grey Sovereign
芦毛 1948
Nasrullah 1940.3.2
Kong 1953
Vareta
芦毛 1953
Vilmorin 1943
Veronique 1937
Nuclea
黒鹿毛 1961
Orsini
鹿毛 1954
Ticino 1939
Oranien 1949
Nixe
鹿毛 1941
Arjaman 1930
Nanon 1935
Tandina
栗毛 1975.4.17
仔受胎時活性値:0.25
Claude[C]
鹿毛 1964
種付け時活性値:0.50
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Aigue-Vive
鹿毛 1952
Vatellor 1933
Vice-Versa 1946
Tejada
鹿毛 1965
仔受胎時活性値:0.25
Crepello[F]
栗毛 1954
種付け時活性値:0.50
Donatello 1934
Crepuscule 1948
Tiberia
鹿毛 1960
仔受胎時活性値:1.00
Ribot[B]
鹿毛 1952.2.27
種付け時活性値:1.75
Tiepoletta
青鹿毛(?) 1946
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×5>

Tisserand(1985)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Ribot
(Apelle)
2.75
(No.16-H)
3番仔以降の仔

ドルメロ牧場が最後に送り出した伊ダービー馬Tisserand。中島理論的には父Nadjarが満8歳時の0交配馬ですね。4代血統構成はEclipse(1764.4.1)系の分枝が進んだネオ異系扱いの組み合わせ。そしてドルメロの最高傑作-生まれは英国ですが-、Ribotを最優性先祖に持ってきているのも泣かせます。

また、見ればTisserandの直牝系、父Nadjarの直牝系ともに、馬名の頭文字が同じですね。Tisserandは7代母Theotocopula(1914)から続く「T」のライン。確認できた範囲では、祖母Tejadaが伊オークス(現GII)2着、6代母Turletta(1921)の孫に伊セントレジャー(現LR)馬Tellurio(1933)がいるようです。Nadjarは5代母Nera di Bicci(1918)から続く「N」のライン。Nadjarはジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)、リゾランジ賞(仏GIII)など仏英5勝を上げた一流マイラーでした。なお、Nera di Bicciの母はCatnip(1910)です。そう、Nadjarの牝系も元々はドルメロ発信なのでした。

ではでは、今日はこのへんで。

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