天皇賞・春(GI)の勝ち馬、アークへ。

アドマイヤジュピタが凱旋門賞挑戦(netkeiba.com)

追加登録料10万ユーロ-約1680万円-を支払ってまで挑むというその意気やよし。という訳で、アドマイヤジュピタの4代血統表をアップしてみました。

アドマイヤジュピタ 牡 栗毛 2003.3.1生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・友道康夫厩舎

アドマイヤジュピタ(2003.3.1)の4代血統表
フレンチデピュティ[A]
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent
栗毛 1967.4.29
Northern Dancer 1961.5.27
Victoria Regina 1958.5.18
Mint Copy
黒鹿毛 1970.2.24
★Bunty’s Flight 1953.4.26
Shakney 1964
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace
鹿毛 1969.1.24
Speak John 1958.2.7
Blue Moon 1948
Laredo Lass
黒鹿毛(?) 1971.3.19
★Bold Ruler 1954.4.6
Fortunate Isle 1959.4.24
ジェイズジュエリー
黒鹿毛 1995.4.13
仔受胎時活性値:1.75
リアルシャダイ[A]
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:1.75
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Desert Vixen
黒鹿毛 1970.4.19
In Reality 1964.3.1
Desert Trial 1963.5.14
アサーション
鹿毛 1987.5.7
仔受胎時活性値:1.75
Assert[A]
鹿毛 1979.4.17
種付け時活性値:1.75+α
Be My Guest 1974.4.12
Irish Bird 1970
Yes Please
栗毛 1976.4.27
仔受胎時活性値:0.50
Mount Hagen[A]
栗毛 1971.5.4
種付け時活性値:1.00
Thankfull
栗毛 1960
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

アドマイヤジュピタ(2003.3.1)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Assert
(Sea-Bird)
5.75 いとこアドマイヤメイン
(No.13-A)
3番仔
(不受胎後)

まず、形相の遺伝について。母父リアルシャダイと祖母父Assertが同じ1.75ポイントですが、各々の父仔の生年月日から、祖母父Assertを最優性先祖と判断しました。そして、形相の対象はアドマイヤジュピタの5世代前の先祖ということで、Assertの先祖を辿ると母父Sea-Bird(1962.3.8)が1.75ポイントで最大の数値となっていましたのでSea-Birdを形相の対象と判断しました。

#ものすごく純粋に中島理論的な見解を行うと、アドマイヤジュピタの栗毛はSea-Birdの隔世遺伝ということになりますが、そこは単純に父フレンチデピュティの栗毛が出たと考えるのが素直ですね(笑)

さて、Sea-Birdは仏英で通算8戦7勝、2着1回。その主な勝ち鞍に凱旋門賞(現仏GI)、英ダービー(現GI)、サンクルー大賞(現仏GI)、リュパン賞(現仏GI)があります。空前のハイレベルと目された1965年の凱旋門賞で圧勝を収めたSea-Birdは、お互いを嫌うきらいのある英仏どうしにおいても、共に「彼こそ20世紀最強」の声があがる名馬です。

ゴール前での外へのふくれっぷりもなんのその、2着の同期の仏ダービー(現GI)馬Reliance(1962)に、公式発表では6馬身差をつけての楽勝。なお、レースの3着が後に日本でクシロキング(1982.5.18)の父となるダイアトム(1962)、5着がひとつ前のエントリで紹介した旧ソ連最強馬Anilin(1961)でした。

アドマイヤジュピタに凱旋門賞を圧勝した血が強く出ているのならば、心強いところですね♪

牝系について確認しておくと、ボトムラインにおける4回の世代交代のうち3回が活性値1.75で行われており、潜在的な体力を示す料的遺伝値は5.75と強大な数値になっています。こちらも文句なし。

合わせて、アドマイヤジュピタは母ジェイズジュエリー-実は現役時代は陣内孝則さんの持ち馬-が不受胎後の仔です。言わずもがなの「空胎後に名馬あり」ですね。

なお、近藤オーナーがお持ちになったJRAGI勝ち馬たちについて確認したログを以前残しましたが、改めて示しておくと、

  1. アドマイヤベガ(1996.3.12)
  2. アドマイヤコジーン(1996.4.8)
  3. アドマイヤマックス(1999.4.10)
  4. アドマイヤドン(1999.5.17)
  5. アドマイヤグルーヴ(2000.4.30)
  6. アドマイヤムーン(2003.2.23)
  7. アドマイヤジュピタ(2003.3.1)

と、7頭のうちアドマイヤムーンを除く6頭が「母が前年産駒無し後の仔」です。なんだ言いながら、中島理論的な観点からは実に引きが上手い。名牝の初仔であるとか、組み合わせが極少の仔とか。サスガ、大したものです。

果たして、栗色の駿馬の海外挑戦や如何に。ぜひとも頑張って欲しいものです。祈。

ではでは、また明日♪

追伸。もう1頭の現役天皇賞馬の海外遠征はどうなるのでしょうね。気になるところです。

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