と問われたならば、「花の12期生の連中」と答えるかろむわんでございます。
競馬学校の12期生。福永祐一騎手、和田竜二騎手、高橋亮騎手、古川吉洋騎手、常石勝義騎手、柴田大知騎手、柴田未崎騎手、牧原由貴子騎手。あと、引退されましたが田村真希さん、細江純子さんも12期生ですね。福永騎手と細江さん以外は私と同学年。そんな事もあり、応援しています。
福永祐一騎手。デビューから走り続け、ついに米国のGIまで制覇されました。父君の影が付きまとう彼ですが、サイン色紙にはモットーとして「家族愛」と記入されるそうです。泣けるなぁ。また、『Number』629号における片山良三氏の記事
によりますと、
「父が落馬で大怪我をしたのに、ボクは母の大反対を押し切って、自分のわがままで騎手の道を選んでしまったわけです。名前については母がずっと字画の悪さを気にしていました。怪我という親不孝をしてしまったことをきっかけに、母が勧める名前を受け入れることにしたんです。正式な改名ではありませんが色紙に書くサインを改めれば、それが一番数多く使う新しい名前だからと、母に納得してもらいました」
との事。ご母堂との約束を守り、サイン色紙には「福永雄一千」と記入されるそうです。家族愛、いつまでも大切にしてください。
和田竜二騎手。テイエムオペラオー(1996.3.13)で勝っていた時分、ずいぶん嫌いましたが(笑)。ごめんなさい、和田騎手。ずっと応援はしていますし、デビューした年にサージュウェルズ(1991.2.22)でステイヤーズS(当時GIII)を制した時は本当に嬉しかった。岩元市三調教師との師弟愛、 大切にしてくださいね。
高橋亮騎手。デビューしてから着実に勝ち鞍を挙げていたのですが、最近はちょっと寂しい成績が続いています。いやいや、まだまだイケる。橋口弘次郎調教師の愛弟子やし、それにお父さんの高橋隆調教師のバックアップもあります。 こちらは父子鷹、父子愛ですね。
古川吉洋騎手。彼はうまいんですよ。佐藤哲三騎手が月刊『優駿』の取材で次のように述べられていました。
「古川も馬に乗る技術だけなら、もうボクも負けているかもしれない。新人がインコースでチョロチョロとしていると邪魔くさくて仕方ないものだけど、古川は違う。人に迷惑をかけずに馬群を鋭く捌くワザを持っているのは大したものだよ」
-月刊『優駿』、1998年3月号P12より抜粋。-
との事。7年前、すでにその騎乗技術を認められていた古川騎手。藤沢和雄厩舎へ修行に出掛け、2002年には20勝の勝ち鞍を挙げました。要は騎乗馬次第。「内からもういっぺんアインブライド」と叫ばれた阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)以来のGI制覇、待っています。
常石勝義騎手。不屈の闘志と勇気を持つ男。もう1回競馬場に帰ってきた時、私、きっと泣いてしまいますね。タケイチケントウ(1995.5.3)、オースミコスモ(1999.4.23)、ビッグテースト(1998.3.9)。平地でもジャンプでも重賞勝ちがあります。大したものです。
柴田大知騎手。エアガッツ(1994.4.7)のラジオたんぱ賞(GIII)、嬉しかったなぁ。東の新人賞を受賞。
柴田未崎騎手、フレンドリーエース(1996.4.13)のスイートピーS(OP)ですね。あと初期のファストフレンド(1994.5.12)にも乗っていました。
牧原由貴子騎手。初勝利はアラビアンナイト(1993.2.27)。父ビゼンニシキ(1981.4.26)、母メインディッシュ(1983.3.10)の明和牧場産馬でした。また、ダイワテキサス(1993.4.2)の引退式では鞍上も務めました。あと、JRAのCMも懐かしい。「牧原さんの手を見せてください」「結構肉厚な……」「牧原さんの夢を教えてください」「……GIレースに勝つこと」。
あと、すでに引退されましたけれど、田村真希さん。お父さんが田村正光元騎手。 「体調が万全に整わない」という理由で現役を退かれましたが、お元気でしょうか。
最後に細江純子さん。彼女は現在コメンテーターとして活躍されていますね。初勝利はレゾンデートル(1991.5.3)。このコンビで2勝を挙げました。すごく意味のある名前の馬とのコンビだったな、と思っています。レゾンデートル(raison d’etre)、その意味は仏語で「存在理由」ないし「存在意義」です。女性騎手の存在意義、深遠なテーマです。
皆、それぞれ頑張っています。私も負けないように頑張ろうと思います。
Web Resource:花の12期生を応援しよう!
#追記。まったく別件ですが、netkeiba.comの記事によりますと、アグネスフローラ(1987.6.18)が両前脚の蹄葉炎により8月8日に死亡したという事。自身の競走成績はもちろん、アグネスフライト(1997.3.2)、アグネスタキオン(1998.4.13)とクラシックホース2頭を輩出した超名牝。今はただ、合掌。
コメント
おおっ!なんてファンシーな!!ガラッとイメージ変わりましたねー!この「コメントを書く」という欄までカワイイ!
ところで僕は「好きな騎手」と聞かれると以前は黙って岡部さんだったんですが、最近は福永Jが好きかもしれません。
地味なところでは小林淳騎手がけっこう職人で好みです^^
福永Jは、家庭の中で懸命にリハビリに励むお父さんを目の当たりにして育ってきながら(つまり、騎手は非常に危険な職業であるということを誰よりも良く知っていながら)この道を志した、という時点で、もう断然応援でした。もともとすごくまじめに乗る騎手ですが、最近は勘も冴えててスバラシイですよね。
和田騎手もオペラオー以後伸び悩んでる感じでしたが、1レース1レースしっかりまじめに乗っていて、好感です^^
彼はビッグゴールドで本当に一皮向けたかもしれないですね。
◎blandford様
乙女チックなかろむわんでございます(笑)。
>福永騎手
「天才の子」というひと言で語られるのではなく、自ら名手の道を開かれています。これから、更なる飛躍をされるのでしょう。30歳を迎えられる来年あたりは「ダービー制覇」を期待したいものです。
>小林淳一騎手
コバジュン、シブい。玄人好みの騎手ですね。イングランディーレを開眼させたのは彼だと思っています。
私「好きな騎手は?」という表題でlogを書きましたけれど、実際は「応援したい騎手は?」というのが正しいですね(笑)。
>和田騎手
布施正~岩元市三ラインに乗って、厳しく育てられて来た結果が、今になって徐々に発揮されつつあるようです。彼は既婚ですし、30歳を手前にして「責任」が芽生えてきたのでしょうか。うーむ、見習わないと(苦笑)。
以上、かろむわんでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。