小岩井の基礎繁殖馬が輸入されて丸100年となる今年2007年。忘れないうちに小岩井の基礎繁殖馬たちの血統を確認する4回目。ひとまず、4回目となる今回で最終回と致します。では、最終回の今回は、勝負に行っての強さを見せてくれる牝系の開祖2頭を。
まずご登場願うのは、1号族の牝馬フラストレート(1900)。
St.Frusquin(King Fergus系) 1893 種付け時活性値:1.50 |
St.Simon 1881 |
★Galopin 1872 |
Vedette 1854 |
Flying Duchess 1853 | |||
St.Angela 1865 |
King Tom 1851 | ||
Adeline 1851 | |||
Isabel 1879 |
Plebeian 1872 |
Joskin 1856 | |
Queen Elizabeth 1859 | |||
Parma 1864 |
Parmesan 1857 | ||
Archeress 1858 | |||
Hattie 1893 仔受胎時活性値:1.50 |
Kendal(Birdcatcher系) 1883 種付け時活性値:0.25 |
Bend Or 1877 |
Doncaster 1870 |
Rouge Rose 1865 | |||
Windermere 1870 |
▲Macaroni 1860 | ||
Miss Agnes 1850 | |||
Skarte 1884 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
Silvester(Birdcatcher系) 1869 種付け時活性値:1.50 |
St.Albans 1857 | |
Silverhair 1858 | |||
Albatross 1865 仔受胎時活性値:0.50 |
Buccaneer(Herod系) 1857 種付け時活性値:1.75 |
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Miss Conyngham 1849 仔受胎時活性値:1.75(F1-B) |
個人的には府中のGI(現JpnI含む)で好勝負を繰り広げる印象のあるフラストレート系。そして、際どく勝ち切る、フラストレート系。
【フラストレート系の近年の活躍馬】
フラストレート系のGI級勝ち馬ではホウヨウボーイ(1975.4.15)、トウメイ(1966.5.17)&テンメイ(1974.4.13)母仔などが府中で天皇賞・秋(現GI)を制しています。また、去る9月11日に亡くなった菊花賞(現JpnI)馬ミナガワマンナ(1978.5.15)もフラストレート系でした。
オオトリを務めて頂くのは、現在は小岩井牝系の真打ちともいえる、3号族の牝馬フロリースカップ(1904)。
Florizel(King Fergus系) 1891 種付け時活性値:1.00 |
St.Simon 1881 |
★Galopin 1872 |
Vedette 1854 |
Flying Duchess 1853 | |||
St.Angela 1865 |
King Tom 1851 | ||
Adeline 1851 | |||
Perdita 1881 |
★Hampton 1872 |
Lord Clifden 1860 | |
Lady Langden 1868 | |||
Hermione 1875 |
Y.Melbourne 1855 | ||
La Belle Helene 1866 | |||
Stirrup Cup 1890 仔受胎時活性値:1.25 |
Melton(Birdcatcher系) 1882 種付け時活性値:1.75 |
Master Kildare 1875 |
Lord Ronald 1862 |
Silk 1869 | |||
Violet Melrose 1875 |
The Scottish Chief 1861 | ||
Violet 1864 | |||
Sterling Love 1883 仔受胎時活性値:1.50 |
See Saw(Herod系) 1865 種付け時活性値:0.25 |
Buccaneer 1857 | |
Margery Daw 1856 | |||
True Love 1878 仔受胎時活性値:1.00 |
Sterling(Birdcatcher系) 1868 種付け時活性値:0.25 |
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Carine 1866 仔受胎時活性値:0.75(F3-L) |
これまでに見てきた小岩井の基礎繁殖馬たちに比べると、パッと見では地味な感じです。が、奥の世代に行くに連れて、見事に0クロスが折り重なっています。PedNetの血統表をパッと見ただけでも、多くとも「3/64」まで7代残牡先祖は減ります。
【フロリースカップ系の近年の活躍馬】
華やかなクラシック勝ち馬が揃います。特に、この10年間に3頭の日本ダービー(現JpnI)勝ち馬を送り込んでいるのですから、やはり驚異的。いかにこの牝系の持つミトコンドリアDNAが優秀であるかということが伺えます。日本のホースマンの皆さんは、連綿と100年も連ねて来られたおのが仕事の積み重ねを、もっともっと誇って良いですよ。
ではでは、「King Fergus系1本、Herod系1本、Birdcatcher系2本」という4代血統構成の組み合わせの牝馬2頭を最後にご紹介して終わる、小岩井の基礎繁殖馬の記事群でした。また次回より後、御料の基礎繁殖馬の記事群でお会い致しましょう(笑)