第74回日本ダービー(JpnI)。
1着ウオッカ(2004.4.4)。残り300mを切って抜け出して来た時の脚色の良いこと、鋭いこと!!恐れ入りました。徳仁親王のお誕生日である2月23日。2と23という数字。2枠3番。思えば、父タニノギムレット(1999.5.4)も2枠3番で戴冠しました。「再び、2枠3番」ということだったのでしょうか(笑)。また、改めて調べてみると、タニノギムレットが日本ダービーを制した折の馬体重は482kg。今日のウオッカの馬体重も482kg。そして思えば、父が制した折には当時の小泉純一郎首相、娘が制した折には安倍晋三首相という、当世の総理大臣の来場。轍。残ったのは、密林の王者と鳳凰という父仔ではなく、史上初の父娘ダービー制覇という、永劫に受け継がれるであろう結果でした。いやぁ、エエもんを見せてもらいました。歴史的瞬間に立ち会えた人々は、幸せなこと、この上なし。
2着アサクサキングス(2004.3.23)。今日のレースの結果により、府中コースでは[2-1-0-1]となりました。大久保龍志厩舎と福永祐一騎手。二世コンビが再びの波乱演出。けれど、アサクサキングスはきさらぎ賞(JpnIII)の勝ち馬で、伯父にジェニュイン(1992.4.28)という筋の通った血統。フロックでは2着に逃げ粘れません。勢い。実は皐月賞優勝騎手ではなく、父ホワイトマズル(1990.3.21)にあったのでした。それにしても、福永騎手は上手いなぁ。先週は追い込んで勝利、今週は逃げて2着。最近思うのですが、天才の血が花開き始めているのではないでしょうか?
3着アドマイヤオーラ(2004.2.19)。よく追い込んで3着。母ビワハイジ(1993.3.7)以来の牝馬のダービー出走。母の13着の借りを返そうと、息子が一所懸命に頑張りました。けれど、母が出走した折には「3戦3勝、日本で考え得る最短キャリアによる無敗のダービー制覇」の快挙がなされ、仔が出走した折には「64年ぶりの牝馬による勝利、そして史上初の父娘ダービー制覇」という空前の快挙がなされました。仕方がない。相手が悪かった。
結局、ウオッカの恐ろしいまでの強さばかりが目に付いた、史上に残る第74回日本ダービーの結果でした。いや、ホントに感動しましたよ♪
↑おまけ。日本ダービーのゴール前後で叫ぶオオハシ。いつもより長めで、2分18秒ほどあります(笑)
コメント
皇太子が来ると聞いて、ヒラボクロイヤルが気になって仕方がなかったのですが、「アサクサキングス」の方でした。
同厩の人気薄の方でもあります。
スローに流れてサンデーサイレンスに向きになったと思うのですが、結局勝てなかったですね。
いつも大変に博学な血統知識に感服しつつ、勉強させてもらってます。
職場とブログで「ウオッカ来る、ホウオートブ」と言い続けて、一応恰好がついて、ほっとしています。それにしても牝馬憎しの声は凄かった。「ほんとは牝馬は強いのです」とだれかが言ってました。馬主経済では、牝じゃ、カネにならないからといって、「牝馬は出すな」なんていうのは、どうでしょう。
馬券は穴騎手福永にやられました。彼以外は全部持っていたのに。
オオハシさん。まいどお世話になっております。先週のダービーは快挙がなしとげられましたが、土日ともに気になってしかたがなかったのが、レープロに紹介されていた過去のダービーのレビュー記事で、アグネスフライトのダービーを掲載していたのですが、レース終わって連複の目の3-16はどこかで出た目だな~と思ったところ、やはりエアシャカールの皐月賞の出目でした。しかも16→3→14(エアシャカール→ダイタクリーヴァ→チタニックオー)でした。3連複ならば1点、3連単21500倍を6点で予告とは・・・JRAはやはり底知れない組織ですね。
オオハシさん。はじめまして、つのだと申します。数年前からこのブログを拝見しておりましたが、ご挨拶おくれて失礼しました。
ウオッカが凱旋門賞に挑戦するようですが、ステップレースをはさむということで、磁場の影響が心配ですね。昨年の史上最強馬の挑戦の際も磁場が切れていたので、私は周囲には”最強馬は惨敗する。”と言っていました。そこであの3着(失格ですが)は恐ろしい強さだなと思ったものです。
◎皆々様
わざわざのコメントありがとうございました。
折り返しが遅くなって恐れ入ります。
○much_better様
「ロイヤル」ではなく「キングス」。そして「2頭出しは人気薄を狙え」。
妙味たっぷりではありましたが、もちろん、狙えていませんでした。
東京コースへの適正は知っていたのになぁ(苦笑)
SS系は、アドマイヤオーラが自身の骨折と引き換えに3着が精一杯。
母が受胎後の仔というバックボーンもありました。
○牛様
初めまして。オオハシと申します。以後お見知りおき頂ければ、幸いです。
「ウオッカ来る、ホウオートブ」は見事な慧眼でした。
2着抜けは、惜しかったですね。福永祐一騎手の好騎乗を誉めるほかありません。
牝馬憎し。では次世代の優駿を産み出すのは、男馬なのか。いいえ。
やはり牝馬以外の何ものでもありませんものね。
今回のダービーは、いのち産み出すものの凄さ、恐ろしさを改めて思いました。
○つのだ様
初めまして。オオハシと申します。2回の投稿、ありがとうございました。
レープロの記載。むぅ、JRAは本当に恐ろしい組織ですね(笑)。
その記載に気付かれたつのだ様も、素晴らしい。
凱旋門賞。宝塚記念参戦も噂されているウオッカですが、果たしてどのような
ステップを踏むのでしょうか。磁場の影響も、どうなりますでしょうか。
その動向に、要注目ですね。
ではでは、皆々様、ありがとうございました♪