日曜日の2歳戦の結果です。新馬戦のみ3クラ。
【函館・新馬戦(芝1200m)の勝ち馬】
(父)シャルロットノアル 牝 黒鹿毛 2004.2.4生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・小島茂之厩舎
- 4代血統構成(各父):『フジキセキ×★Storm Cat×★Sharpen Up×Buckpasser』
- 4代血統構成(父系):『Halo系×Storm Bird系×エタン系×Tom Fool系』
- 5代血統表内のクロス:なし
- 牝系:欧米で継承されている13号族 半兄ハリーズコメット
- 母の何番仔?:8番仔以降の仔(8連産目以降)
[Notes]函館の新馬戦を勝ち上がったのはシャルロットノアル。その馬名の意味は「黒い貴婦人の帽子(仏語)」ということです。母ウィッチズハット(1992.4.22)、祖母Mrs.Hat(1978)からの連想でしょうか。
シャルロットノアルの牝系は欧米で受け継がれている13号族。半兄ハリーズコメット(2001.3.8)は中央現役で北海道スプリントC(統一GIII)の勝ち馬です。また、従姉Dreams Gallore(1996)は米5勝でマザーグースS(GI)、ハニービーS(GIII)の勝ち馬、従兄Fateful Dream(1997)は仏米5勝でイングルウッドH(米GIII)の勝ち馬、同じく従兄Absent Friend(2000.2.27)は米6勝でエセックスH(GIII)の勝ち馬です。なお、この3頭はいずれも母Fitnah(1991)の半姉弟たちです。
近親に活力がありシャルロットノアルの将来も明るいですね。期待しましょう。
【福島・新馬戦(芝1800m)の勝ち馬】
イクスキューズ 牝 鹿毛 2004.4.30生 新冠・ビッグレッドファーム生産 馬主・岡田繁幸氏 美浦・藤沢和雄厩舎
- 4代血統構成(各父):『ボストンハーバー×Majestic Light×Buckpasser×My Babu』
- 4代血統構成(父系):『Seattle Slew系×Raise a Native系×Tom Fool系×Djebel系』
- 5代血統表内のクロス:なし
- 牝系:米国で継承されている3号族Missy Baba系 母クリスティキャット
- 母の何番仔?: 少なくとも8番仔以降の仔(3連産目以降)
[Notes]「ビッグレッドファーム生産」、「馬主・岡田繁幸氏」、そして「藤沢和雄厩舎」という組み合わせで、「うぉ!!」と思われた方もいらっしゃるはず、イクスキューズ。福島新馬戦の8馬身差勝ちに、Excuseは必要ありませんでした。ご存知の方も多いと思いますけれど、このイクスキューズという馬は、岡田繁幸さんが個人馬主資格を再取得されてから、初めて持たれた馬とのことです。
イクスキューズの牝系は、米国で受け継がれている3号族Missy Baba(1958)系。母クリスティキャット(1987.5.24)は米11勝でフラワーボウル招待H(GI)、ダイアナH(GII)、ヴァインランドH(GIII)、ボーゲイH(GIII)、ノーブルダムゼルH(GIII)と重賞5勝の名牝です。また、伯父Plugged Nickle(1977)は米11勝でフロリダダービー(GI)、ウッドメモリアルS(GI)、ヴォスバーグH(GI)、ローレルフューチュリティ(当時GI、現GIII)等重賞7勝で1980年の米国チャンピオンスプリンターです。また、伯母Key to the Bridge(1984)は米7勝でボーゲイHの勝ち馬です。なお、伯父と伯母は父Key to the Mint(1969)の全兄妹です。合わせて、イクスキューズの曾祖母が前述のMissy Babaです。Missy Babaの直仔にRaja Baba(1968)、Sauce Boat(1975)、孫に『どうもゲイメセン』ゲイメセン(1975.5.16)、玄孫にA.P. Indy(1989)、Summer Squall(1987)、Lemon Drop Kid(1996)等がいます。ざっと雑記しましたが、要は名牝系です。
イクスキューズのたどる道、果たして如何様なものになりますでしょうか。楽しみにしましょう。
【京都・(芝1200m)の勝ち馬】
(父)シルバーストーン 牡 鹿毛 2004.2.17生 静内・タイヘイ牧場生産 馬主・後藤繁樹氏 栗東・瀬戸口勉厩舎
- 4代血統構成(各父):『★スペシャルウィーク×Danzig×◆Halo×Quadrangle』
- 4代血統構成(父系):『Halo系×Northern Dancer系×Hail to Reason系×Blenheim系』
- 5代血統表内のクロス:Halo3×3、Northern Dancer5×3、Nearctic4×5(母方)、 Almahmoud(♀)5×5×5
- 牝系:北米で受け継がれている22号族 祖母Tilt My Halo
- 母の何番仔?: 少なくとも8番仔以降の仔(3連産目)
[Notes]初めて馬名を見た時「ダビスタにおけるホワイトストーンの変名か」と思いました、シルバーストーン。関係者を見ると、「タイヘイ牧場」、「後藤繁樹オーナー」、「瀬戸口勉厩舎」、「福永祐一騎手」というサニングデール(1999.4.1)のカルテットですね。
シルバーストーンの牝系は北米で受け継がれている22号族。祖母Tilt My Halo(1985)は北米7勝でセレネS(現GIII)、カナディアンオークス、フューリーS等に勝ち加国3歳牝馬王者に選出されました。また、祖母の姉Ruling Angel(1984)は北米12勝で1986年の加国年度代表馬並びに最優秀2歳牝馬に選ばれています。なお、Ruling Angelはその父Vice Regent(1967.4.29)が満16歳時の0交配馬です。また、Ruling Angelの活躍を受けて、曾祖母Loudrangle(1974)は1986年の加国最優秀繁殖牝馬に選出されています。なお、LoudrangleとRuling AngelはプリンセスエリザベスSを母仔制覇しています。
#追記。加国のジョッキークラブのWebページ、面白い。
ではでは♪