日曜日の2歳戦の回顧です。新馬戦のみ合計3レース。
【函館・新馬戦(芝1200m)の勝ち馬】
(外)エーシンダームスン 牡 栗毛 2004.2.21生 米国・ウインチェスターファーム生産 馬主・平井宏承氏 栗東・中竹和也厩舎
- 4代血統構成(各父):『Diesis×★Deputy Minister×Secretariat×Mr.Prospector』
- 4代血統構成(父系):『エタン系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Raise a Native系』
- 5代血統表内のクロス:なし
- 牝系:米国で継承されている3号族 伯父Swing and Missは米GIII勝ち馬 曾祖母Seeker’s Goldは豪GIII2勝
- 母の何番仔?:初仔
[Notes]評判馬のコンゴウダイオー(2004.2.28)を破って新馬勝ちを収めました、エーシンダームスン。えーと、馬主の平井宏承さんは、平井豊光さんのご子息ですよね?多分。なお、馬名のエーシンダームスンは、欧字馬名にすると「A Shin Darmson」です。エイシン≠エーシン。分かってるって。でも、もし香港に遠征することがあったら、どうなるのでしょうね。その際は、やっぱり「栄進」でしょうか。
アホなネタはさておき、平井さんご一家は中島理論的に面白い馬を連れて来られる印象が強いですね。エーシンダームスンは、母父Deputy Minister(1979.5.17)が0交配、5代アウトクロス馬、母ミッションガール(1996.3.19)の初仔です。あと、生産のウインチェスターファームは、早来・吉田牧場の前場主であった故・吉田重雄さんのご子息、吉田直哉さんが経営なさっている牧場ですね。
【福島・新馬戦(芝1200m)の勝ち馬】
クーヴェルチュール 牝 黒鹿毛 2004.2.14生 浦河・富菜牧場生産 馬主・(株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 美浦・国枝栄厩舎
- 4代血統構成(各父):『ブラックホーク×ラッキーソブリン×メンデス×プロント』
- 4代血統構成(父系):『Nureyev系×Njjinsky系×Lyphard系×Prince Bio系』
- 5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4
- 牝系:御料の5号族種正系ヤシマテンプル分枝 半兄スキップジャック
- 母の何番仔?:4番仔(4連産目)
[Notes]福島の新馬戦を逃げ切りました、クーヴェルチュール。その馬名は、自身の誕生日である2月14日、バレンタインデーからクーヴェルチュール(Couverture。高級チョコレートのこと)を連想されたそうです。可愛らしい馬名とは裏腹に、血統はかなりシブく、牝系は連綿と受け継がれて来た御料の5号族種正(1920)系ヤシマテンプル(1947.5.22)分枝です。また、半兄スキップジャック(2002.3.24)は京王杯2歳S(GII)の勝ち馬と活力もあります。
国枝栄調教師も、自身が管理したブラックホーク(1994.5.14)の仔で勝利を収められたのですから、感慨もひとしおでしょう。クーヴェルチュール、その牝系から注目したい牝馬です。
【京都・新馬戦(芝1200m)の勝ち馬】
(父)(市)オースミダイドウ 牡 青鹿毛 2004.2.9生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(株)オースミ 栗東・中尾正厩舎
- 4代血統構成(各父):『★スペシャルウィーク×Storm Cat×Exclusive Native×Never Bend』
- 4代血統構成(父系):『Halo系×Storm Bird系×Raise a Native系×Nasrullah』
- 5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4
- 牝系:米国で継承されている1号族 伯父Tejanoは米GI3勝
- 母の何番仔?:3番仔(3連産目)
[Notes]武豊騎手のコメントによると早くも「クラシック」の文字も見えました、オースミダイドウ。オースミダイドウの父は、武豊騎手が騎乗された『特別な馬』スペシャルウィーク(1995.5.2)。その仔と共にクラシックを戦うとなると、これはまたドラマですね。
牝系の補足をしておくと、母ストームティグレス(1995.3.21)は中央3勝でフェアリーS(GIII)2着。伯父Tejano(1985)は米5勝でハリウッドフューチュリティ(GI)、アーリントンワシントンフューチュリティ(当時GI。現アーリントンワシントンBCフューチュリティ、GIII)、カウディンS(当時GI、現リステッド)、サプリングS(当時GII、現GIII)と重賞4勝の活躍馬です。ただ、上記の4重賞はいずれも2歳戦のレースです。母と伯父という近親から受ける牝系の印象は、「若干、早稲かな」とも思えます。果たして、オースミダイドウの成長力や如何に。
ではでは♪
コメント
エーシンダームスン、POGで取りました。
というか、全て初子か空胎明け、もしくは2連産の2頭目産駒で固めてます(笑)
◎すみのえ様
おお、いつもお世話になっております。
>エーシンダームスン、POGで取りました。
むむ、サスガ。
>というか、全て初子か空胎明け、もしくは2連産の2頭目産駒で固めてます(笑)
わはは、ナイスです。やっぱり健康なお母さんから健康な仔どもが生まれますよってに。
自分でまとめておいてなんですけれど、重賞で勝ち負けする馬って、やっぱり母体の充実を受け継いだ仔が多いと思いますね♪
ではでは。
オオハシさんこんばんはっ♪
まーやんです(^^
先週は期待のコンゴウダイオーが負けまして
私もガックリしてましたっ☆
そのコンゴウダイオーを鮮やかに差し切ったエーシンダームスンが
母父ゼロ交配の初仔だったとは驚きました。
もしかすると物凄い強い馬なのかも知れませんね。
次走に注目したいと思います。
エイシンとエーシンの由来面白いです。
私もなぜだろう?なぜなんだと不思議に思っていましたが
オオハシさんのおかげで解りました♪(^ワ^)
あと私も今年のPOGは某サイトでやっていますが
5頭全て初仔づくしでございます(汗
http://donkey.vis.ne.jp/uma/pog/2006/pog_useradd.cgi
◎まーやん様
おお、いつもお世話になっております。
>コンゴウダイオー
まま、初戦向きではなかったということで、次回以降に期待しましょう。
>エーシンダームスン
「後から気付くと綺羅星だった」というのは、世の馬の定めでしょうか(笑)。
>POG
選択された5頭、拝見しました。どの馬も中島理論的に「良い」ですね♪
ただ、水を差すようで申し訳ないのですが、ひとつだけ申し上げておきますと、
ブラックオリーブは、実は母オリーブクラウンが2連産目の2番仔ですね。
母の初仔は2003年産のSS牝馬だったようです。
理由は分かりかねますが、血統登録がなされなかった模様。
けれど、ブラックオリーブは各所でかなり評判が良いようですので、頑張ってほしいと思っています。
父スペシャルウィークの0交配、母父ドクターデヴィアスの希少性、更には父と母が同じ誕生日
(5月2日生まれ)と、応援したくなる要素満点です。
ではでは♪