シリーズ「空胎後に名馬あり」。2006年ここまでのJRAGI9レースを振り返っておきます。
レース名 | 1着馬 | 母の受胎条件 | 2着馬 | 母の受胎条件 | 3着馬 | 母の受胎条件 |
フェブラリーS | カネヒキリ | 空胎後の5番仔 | シーキングザダイヤ | 初仔 | ユートピア | 初仔 |
高松宮記念 | オレハマッテルゼ | 不受胎後の4番仔 | ラインクラフト | 3連産目の4番仔 | シーイズトウショウ | 初仔 |
桜花賞 | キストゥヘヴン | 2連産目の12番仔 | アドマイヤキッス | 不受胎後の3番仔 | コイウタ | 2連産目の2番仔 |
皐月賞 | メイショウサムソン | 初仔 | ドリームパスポート | 初仔 | フサイチジャンク | 少なくとも6連産目以降の仔 |
天皇賞・春 | ディープインパクト | 7連産目の7番仔 | リンカーン | 初仔 | ストラタジェム | 3連産目の3番仔 |
NHKマイルカップ | ロジック | 2連産目の7番仔 | ファイングレイン | 初仔 | キンシャサノキセキ | 双子流産後の仔 |
ヴィクトリアマイル | ダンスインザムード | 2連産目の12番仔 | エアメサイア | 2連産目の2番仔 | ディアデラノビア | 初仔 |
オークス | カワカミプリンセス | 3連産目の3番仔 | フサイチパンドラ | 3連産目の6番仔以降の仔 | アサヒライジング | 8連産目の8番仔 |
日本ダービー | メイショウサムソン | 初仔 | アドマイヤメイン | 3連産目の3番仔 | ドリームパスポート | 初仔 |
日本ダービー(GI)はメイショウサムソン(2003.3.7)の見事な2冠達成により、初仔が巻き返すという結果になりました。3着ドリームパスポート(2003.3.14)の末脚も鋭かったですね。
その日本ダービーの結果を受けて、上の表を改めて見直すと、気付くことがありました。それは、「牡牝混合GI(牡馬のみ出走のレースも含む)では、母が前年産駒なし後の仔となる牡馬が、2着までには必ず入っている」ということです。
#この表には含めていませんが、統一GIまで視野を拡大すると、川崎記念(統一GI)とかしわ記念(統一GI)を制したアジュディミツオー(2001.6.2)も母の初仔ですね。
牝馬限定の桜花賞(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)、オークス(GI)では桜花賞2着のアドマイヤキッス(2003.2.8)のみが連対しており、複勝圏では高松宮記念(GI)3着のシーイズトウショウ(2000.4.2)、ヴィクトリアマイル3着のディアデラノビア(2002.1.28)の2頭です。勝ち馬は出ていませんね。
まま、こういうデータは、気付いた時に途切れるものではありますが(笑)。
なお、安田記念(GI)の出走予定馬で母が前年産駒なし後の仔は、
- オレハマッテルゼ(2000.1.16) → 不受胎後の4番仔
- ダイワメジャー(2001.4.8) → 不受胎後の7番仔
- アサクサデンエン(1999.3.22) → 初仔
- グレイトジャーニー(2001.5.10) → 不受胎後の6番仔
- インセンティブガイ(2001.5.9) → 初仔
- フジサイレンス(2000.4.16) → 不受胎後の3番仔
ぐう、人気サイドと思われるSS牡駒の受胎条件が良いですね(笑)。昨年の勝ち馬も母の初仔です。走る馬にはそれ相応の理由があるということでしょうか。
ではでは♪
#追記。外国産馬および外国馬は不明な点がありますが、エイシンドーバー(2002.5.15)は恐らく母が不受胎後の仔ではないでしょうか。また、調べられる範囲で確認したところ、ザデューク(1999.9.27)は母が3連産目以降の仔、ジョイフルウィナー(2000.10.3)は母が2連産目以降の仔、ブリッシュラック(1999.4.3)は母が4連産目以降の仔です。