遅ればせながら、5月13日土曜日分の3歳戦の回顧です。500万特別戦1クラ、500万平場戦4クラ、合計5レース。
東京の夏木立賞(芝2000m)を制したのはソングオブウインド(2003.2.20、牡、青鹿毛)。栗東・浅見秀一厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×サンデーサイレンス×トニービン×ヒッティングアウェー』で『Mr.Prospector系×Halo系×ゼダーン系×Tourbillon系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4(父方)のクロス、Special(1969)とLisadell(1971)5×5×4の全姉妹クロス(父方)があります。ソングオブウインドの牝系は4代母である米国産の牝馬ファンシミン(1967.4.21)を日本の基礎繁殖とする9号族。曾祖母シャダイマイン(1973.4.9)の仔ダイナマイン(1980.4.30)は中央7勝で新潟記念(GIII)、牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GIII)の勝ち馬。ダイナマインの仔ブロードマインド(1988.4.17)は中央13勝(平地4勝+障害9勝)で中山大障害・春(現中山グランドジャンプ、J・GI)、中山大障害・秋(現中山大障害、J・GI)など障害重賞合計4勝です。ダイナマインの全妹となるダイナシュート(1982.5.13)は中央4勝で京成杯3歳S(現京王杯2歳S、GII)、七夕賞(GIII)、新潟3歳S(現新潟2歳S、GIII)の勝ち馬。ダイナシュートの仔アドマイヤマックス(1999.4.10)は中央4勝で高松宮記念(GI)、富士S(GIII)、東京スポーツ杯2歳S(GIII)の勝ち馬、ダイナシュートの孫ラインクラフト(2002.4.4)は中央現役で桜花賞(GI)、NHKマイルC(GI)、阪神牝馬S(GII)、フィリーズレビュー(GII)、ファンタジーS(GIII)の勝ち馬です。ソングオブウインドは母メモリアルサマー(1998.4.7)の初仔。
東京の500万平場戦(ダート1600m)を制したのはショウナンラノビア(2003.5.19、牝、栗毛)。美浦・大久保洋吉厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×ヘクタープロテクター×ウォロー×ネヴァービート』で『Deputy Minister系×Mr.Prospector系×Grey Sovereign系×Never Say Die系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ショウナンラノビアの牝系は小岩井の7号族アストニシメント(1902)系。曾祖母メジロハリマ(1967.3.19)の仔メジロファントム(1975.5.1)は中央5勝で目黒記念・秋(現目黒記念、GII)、東京新聞杯(現GIII)の勝ち馬。同じく仔メジロハイネ(1980.5.28)は中央5勝でセントライト記念(現GII)、中山牝馬S(GIII)の勝ち馬。同じく仔メジロジュピター(1978.4.8)は中央9勝(平地4勝+障害5勝)で中山大障害・春の勝ち馬です。ショウナンラノビアは母ショウナンアクシア(1994.4.12)が2連産目の3番仔。
京都の500万平場戦(ダート1800m)を制したのはポートエレガント(2003.3.17)。以下に2005年10月8日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはポートエレガント(2003.3.17、牡、鹿毛)。栗東・岩元市三厩舎の所属。その4代血統構成は『デヒア×ホスピタリティ×ノーザンネイティヴ×シャミエ』で『Deputy Minister系×Owen Tudor系×Nearctic系×Hurry On系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancerとノーザンネイティヴ(1966.5.2)4×3の全兄弟クロスがあります。ポートエレガントの牝系は小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系第三スターリングモア(1944.3.31)分枝。母ファンドリポポ(1986.3.29)は中央5勝で4歳牝馬特別(現フローラS、GII)、シンザン記念(GIII)、朝日CC(GIII)と重賞3勝の活躍馬です。また、叔父ポートブライアンズ(1994.5.19)は中央6勝で福島記念(GIII)の勝ち馬。併せて半兄ファンドリリョウマ(1993.4.13)は中央8勝で灘S(OP)、関越S(OP)を勝ちました。ちなみに、叔父と半兄は、それぞれブライアンズタイム(1985.5.28)、モガミ(1976.5.18)の0交配馬です。ポートエレガントは母が2連産目の11番仔。
京都の500万平場戦(芝2000m)を制したのはマストビートゥルー(2003.3.2、牡、栗毛)。栗東・加用正厩舎の所属。その4代血統構成は『オペラハウス×アンバーシャダイ×ネヴァービート×ロムルス』で『Sadler’s Wells系×ノーザンテースト系×Never Say Die系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer3×4、Big Game(1939)5×5(母方)のクロス、Lady Angela(1944)5×5の牝馬クロスがあります。マストビートゥルーの牝系は4代母である英国産の牝馬マリアドロ(1957)を日本の基礎繁殖とする21号族。半兄ワンダーハーブ(1999.5.13)は中央、地方5勝で全日本2歳優駿(現統一GI、当時統一GII)3着、サマーチャレンジ(統一GIII)3着。叔母インターピレネー(1990.4.25)は中央3勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)3着。また、インターピレネーの仔ダンツフレーム(1998.4.19)は中央6勝で宝塚記念(GI)、新潟大賞典(GIII)、アーリントンC(GIII)の勝ち馬です。マストビートゥルーは母ホッポウマリア(1987.4.29)が2連産目の10番仔。
京都の500万平場戦(芝1400m)を制したのは(父)(市)スマイリングルーラ(2003.4.14、牝、栗毛)。栗東・大久保龍志厩舎の所属。その4代血統構成は『ダンスインザダーク×リアルシャダイ×ノーザンテースト×Delta Judge』で『Halo系×Hail to Reason系×Northern Dancer系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×4、Northern Dancer4×4のクロスがあります。スマイリングルーラの牝系は曾祖母である米国産の牝馬サワーオレンジ(1973.4.6)を日本の基礎繁殖とする8号族。祖母ダイナオレンジ(1983.4.27)は中央8勝で新潟記念の勝ち馬、ダイナオレンジの全姉となるシャダイアイバー(1979.2.23)は中央3勝でオークス(現GI)の勝ち馬です。また叔母センターライジング(1993.3.27)は中央4勝で4歳牝馬特別(現フローラS)の勝ち馬です。スマイリングルーラは母スマイリングカット(1991.4.10)が3連産目の5番仔。
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