土曜日の3歳戦の回顧です。500万特別戦3クラ、500万平場戦2クラ、計5レース。
東京の新緑賞(芝2300m)を制したのはユキノアサカゼ(2003.4.21)。マイル王エアジハード(1995.4.9)の仔、芝2300mの特別レースを勝ちました。以下に2005年9月4日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>新潟の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)ユキノアサカゼ(2003.4.21、牡、栗毛)。美浦・根本康広厩舎の所属。その4代血統構成は『エアジハード×★Irish River×Grand Revival×Bupers』で『Princely Gift系×Riverman系×Native Dancer系×Black Toney系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。ユキノアサカゼの牝系は米国で受け継がれている6号族。半兄シャドウクリーク(1993.3.25)はJRA7勝を挙げ、シリウスS(GIII)2着、フェブラリーS(GI)3着があります。ユキノアサカゼは母アイリッシュシャドウ(1985.3.8)が2連産目の11番仔と推定。
京都のムーニーバレーRC賞(芝2400m)を制したのはエリモエクスパイア(2003.5.12、牡、鹿毛)。栗東・大久保龍志厩舎の所属。その4代血統構成は『スキャターザゴールド×コマンダーインチーフ×Blushing Groom×Hatchet Man』で『Mr.Prospector系×Lyphard系×Red God系×Blenheim系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)3×5、Northern Dancer(1961.5.27)4×5、Nasrullah5×5のクロスがあります。エリモエクスパイアの牝系は米国で受け継がれている4号族。伯父エリモソルジャー(1995.4.7)は中央2勝で京都4歳特別(旧GIII)2着、新潟大賞典(GIII)2着があります。エリモエクスパイアは母エリモブラウニー(1997.3.27)の初仔。
福島の水芭蕉特別(芝1200m)を制したのはラブハート(2003.6.4、牝、鹿毛)。栗東・中村均厩舎の所属。その4代血統構成は『マイネルラヴ×タヤスレミグラン×スルーザドラゴン×ブレイヴェストローマン』で『Mr.Prospector系×The Minstrel系×Seattle Slew系×Never Bend系』の配合です。母父タヤスレミグラン(1990.4.10)って。5代血統表内ではNorthern Dancer5×5のクロス、Syrian Sea(1965)とSecretariat(1970.3.30)4×4の全姉弟クロスがあります。タヤスレミグランの祖母がSyrian Seaですね。ラブハートの牝系は5代母である米国産の牝馬ワオナ(1960.4.6)を日本の基礎繁殖とする4号族。ラブハートは母シンメイユウシュン(1998.3.29)の初仔。なお、母は2004年9月に用途変更となっており、ラブハートが最初で最後の仔です。 なお、このラブハートによる勝利で、長谷川浩大騎手はJRA通算100勝を達成されました。マイネサマンサ(2000.4.5)による「初騎乗初勝利」から、もう3年ですか。時の流れは早いですね。いずれにせよ、おめでとうございます。
東京の500万平場戦(ダート1400m)を制したのは(外)マルターズマッシブ(2003.2.2、牡、鹿毛)。美浦・堀井雅広厩舎の所属。その4代血統構成は『Yes It’s True×★Notebook×Hyperborean×Accipiter』で『Bold Ruler系×Bold Ruler系×Icecapade系×Damascus系』の配合です。5代血統表内ではRaja Baba(1968)3×4、Icecapade(1969)4×4のクロス、Dunce(1956)とCap and Bell(1958)5×4(母方)の全兄妹クロスがあります。豪快な同系交配に、豪快なクロスがなされていますね。マルターズマッシブの牝系は米国で受け継がれている23号族。半姉Drama’s Way(1999)は米2勝でスカーレットアンドグレイHというステークスの勝ち馬ということ。また、伯父Gamboa Road Gang(1997)はパナマ16勝のようです。ちなみに、Gamboa Road Gangはその父Country Pine(1980)が満16歳時の0交配馬です。マルターズマッシブは母Riveting Drama(1994)の少なくとも4番仔以降の仔。
京都の500万平場戦(ダート1400m)を制したのは(父)トップアーチ(2003.5.31、牡、鹿毛)。栗東・古川平厩舎の所属。その4代血統構成は『キングヘイロー×ナイスダンサー×ロードリージ×ダイハード』で『Lyphard系×Northern Dancer系×Sir Gaylord系×Never Say Die系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×3、Sir Gaylord(1959)5×5×4、Turn-to(1951)5×5のクロス、Almahmoud(1947)5×5の牝馬クロス、Sir Ivor(1965.5.5)とロードリージ(1969.5.5)4×3の全兄弟クロスがあります。トップアーチの牝系は4号族シルバーバットン(1908)系。伯父ナイスナイスナイス(1986.4.25)は中央4勝で京都記念(GII)、きさらぎ賞(GIII)の勝ち馬です。なお、ナイスナイスナイスのきさらぎ賞は長浜博之調教師の初重賞勝ちでした。トップアーチは母ナイスコウジン(1988.5.30)が12連産目の12番仔。なお、母は2003年11月に転売不明となっており、トップアーチが最後の仔です。
5代血統表内に全きょうだいクロスを持つ馬が3頭勝利を収めた、土曜日の3歳戦の結果でした。ではでは♪
コメント
タヤスレミグランは10年前日高で実際に見たことがあります。
すごく離れた「島流し」みたいな場所にいたのを記憶してます・・・
とても人なつっこい馬でかわいい馬だったのですが
基本的に当て馬でしたからねぇ。
◎すみのえ様
いつもお世話になっております。
>タヤスレミグラン
細かいところの情報、ありがとうございます。
私は、関西の条件級において、中長距離戦で名前が叫ばれていたなぁという印象ですね。
ラブハート、これからも頑張ってほしいものです。
ではでは♪