3歳戦の回顧で取り上げなかった未勝利戦の勝ち馬から2頭をピックアップしました。完全に私の趣味ですね(笑)。
中山の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(外)ダノンウイングス(2003.4.26、牡、黒鹿毛)。美浦・萩原清厩舎の所属。その4代血統構成は『★In the Wings×Mr.Prospector×★Damascus×◆Northern Dancer』で『Sadler’s Wells系×Raise a Native系×Teddy系×Nearctic系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)3×4、Native Dancer(1950.3.27)5×4のクロスがあります。ダノンウイングスの牝系はE.P.テイラーの牝系として知られている22号族Royal Statute(1969)系。母Proskona(1981)は仏伊5勝でウンブリア賞(伊GII)、セーネワーズ賞(仏GIII)を勝ち伊3歳牝馬王者。半姉Calista(1998.3.13)は米仏加7勝でカナディアンH(加GII)の勝ち馬。姪イブキパーシヴ(1993.4.11)は中央3勝でクイーンC(GIII)を勝ち桜花賞(GI)2着。従兄ヘクタープロテクター(1988.3.4)は仏英9勝で仏2000ギニー(GI)などGI5勝で重賞7勝、従兄シャンハイ(1989.3.28)は仏英伊3勝で仏2000ギニーの勝ち馬、従姉Bosra Sham(1993.2.28)は英7勝で英1000ギニー(GI)、英チャンピオンS(GI)、フィリーズマイル(GI)、プリンスオブウェールズS(現GI、当時GII)など重賞6勝で1996年の英年度代表馬。言わずもがなの良血ですね。調べたところによると、ダノンウイングスは母が少なくとも3連産目で12番仔以降の仔。それにしても、萩原清厩舎はダノンウイングスといい、ビコージェネラル(2003.3.28)といい、世界的良血が入厩していますね。
京都の未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がったのはキャプテンベガ(2003.3.3、牡、黒鹿毛)。栗東・松田博資厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×トニービン×Northern Dancer×Tom Fool』で『Halo系×ゼダーン系×Nearctic系×Pharamond系』の配合です。5代血統表内ではAlmahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。キャプテンベガの牝系は米国で受け継がれている9号族。母ベガ(1990.3.8)は中央4勝で桜花賞、オークス(GI)の2冠牝馬、全兄で母の初仔アドマイヤベガ(1996.3.12)は中央4勝で日本ダービー(GI)、京都新聞杯(GII)、ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S、GIII)の勝ち馬、全兄アドマイヤボス(1997.5.9)は中央2勝でセントライト記念の勝ち馬、半兄で母が空胎後の仔アドマイヤドン(1999.5.17)は中央5勝、地方5勝でフェブラリーS(GI)、朝日杯FS(GI)、JBCクラシック(統一GI)3連覇、帝王賞(統一GI)、マイルCS南部杯(統一GI)、エルムS(GIII)の勝ち馬。言わずもがなの良血ですね(2回目)。キャプテンベガは母が不受胎後の5番仔(生後直死含む)。ええ、わたしゃベガとその仔どもたちが好きですよ(笑)。
以上でございまーす。