土曜日の2歳戦の結果(2005/12/17分)-其の壱-。

土曜日の2歳戦の回顧です。オープン特別2クラ、500万特別1クラ、新馬戦5クラ、未勝利戦8クラ、合計16レース。

大変申し訳ないのですが、現状新馬戦の回顧しか行えません。未勝利戦は年末にまとめてお届けできたらいいな、と思います。

阪神のさざんかS(芝1400m)を制したのはイースター(2003.2.10)。中京の中京2歳S(芝1800m)をレコードタイムの1分47秒5で制したのはメイショウサムソン(2003.3.7)。両馬共に前走が府中の重賞で2着。戦ってきた相手が違う、というところでしょうか。

中山のひいらぎ賞(芝1600m)を制したのはマッチレスバロー(2003.2.15)。デビュー、特別と2連勝を飾り、エリートコースに乗りましたね。11月13日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>東京の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのはマッチレスバロー(2003.2.15、牡、栗毛)。美浦・萩原清厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×ジェイドロバリー×リアルシャダイ×ノーザンテースト』で『Deputy Minister系×Mr.Prospector系×Roberto系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×5×5のクロスがあります。マッチレスバローの牝系は5代母である英国産の牝馬パロクサイド(1959)を日本の基礎繁殖とする8号族。叔父トウカイポイント(1996.5.18)は中央6勝、地方1勝でマイルCS(GI)、中山記念(GII)の勝ち馬、同じく叔父パープルエビス(1997.5.8)は現役でスプリングS(GII)2着、アーリントンC(GIII)2着があります。マッチレスバローは母マッチザピース(1995.3.11)が2連産目の2番仔。

中山の新馬戦(ダート1800m)を勝ち上がったのはメジロパーシバル(2003.4.20、牡、鹿毛)。美浦・尾形充弘厩舎の所属。その4代血統構成は『アフリート×モガミ×フィディオン×スノッブ』で『Mr.Prospector系×Lyphard系×Teddy系×Blandford系』の配合です。5代血統表内ではSicambre(1948)とSenones(1952)5×5(母方)の全兄妹クロスがあります。メジロパーシバルの牝系は曾祖母である仏国産の牝馬シェリル(1971.5.15)を日本の基礎繁殖とする8号族。シェリルの仔メジロティターン(1978.3.22)は中央7勝で天皇賞・秋(現GI)、日経賞(現GII)、セントライト記念(現GII)の勝ち馬。シェリルの孫メジロライアン(1987.4.11)は中央7勝で宝塚記念(GI)、日経賞、京都新聞杯(GII)、弥生賞(GII)の勝ち馬、同じく孫でメジロライアンの半姉メジロフルマー(1984.5.3)は中央6勝で日経賞、目黒記念(GII)の勝ち馬です。日経賞に縁のある牝系ですね。メジロパーシバルは母メジロエバート(1987.5.11)が3連産目の9番仔。なお、母は2003年9月に用途変更となっており、メジロパーシバルが最後の仔です。

中山の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのはロランラムール(2003.5.21、牝、栃栗毛)。美浦・坂本勝美厩舎の所属。その4代血統構成は『ムタファーウエク×ウインドストース×シャトーゲイ×ティエポロ』で『Roberto系×Princely Gift系×Swaps系×Fairway系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ロランラムールの牝系は小岩井の7号族アストニシメント(1902)系。4代母エドヒメ(1955.3.10)は中央7勝で目黒記念・秋の勝ち馬です。ロランラムールは母オーミスズラン(1990.6.13)が不受胎後の9番仔。なお、母は2004年11月に用途変更となっており、ロランラムールが最後の仔です。

阪神の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはメジロシリング(2003.4.17、牡、栗毛)。栗東・大久保正陽厩舎の所属。その4代血統構成は『ロドリゴデトリアーノ×Riverman×★Nijinsky×★Native Dancer』で『Northern Dancer系×Never Bend系×Northern Dancer系×Sickle系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)3×4、Native Dancer(1950.3.27)5×4、Nearco(1935.1.24)5×5のクロスがあります。メジロシリングの牝系は欧米で受け継がれている3号族。伯父River Special(1990)は米4勝でハリウッドフューチュリティ(GI)、ノーフォークS(GI)、デルマーフューチュリティ(GII)の勝ち馬です。また、4代母Street Dancer(1967)の孫にジャパンカップダート(GI)の勝ち馬フリートストリートダンサー(1998.5.12)がいます。メジロシリングは母ヴェネジア(1992.5.8)が流産後の5番仔と推定。

阪神の新馬戦(芝2000m)を勝ち上がったのはアグネスサージャン(2003.4.25、牡、鹿毛)。栗東・藤岡健一厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×ロイヤルスキー×リマンド×Sallymount』で『Halo系×Bold Ruler系×Blenheim系×Owen Tudor系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。アグネスサージャンの牝系は4代母である英国産の牝馬であるヘザーランズ(1957)を日本の基礎繁殖とする1号族。母アグネスフローラ(1987.6.18)は中央5勝で桜花賞(GI)馬、祖母アグネスレディー(1976.3.25)は中央5勝でオークス(現GI)馬、全兄アグネスフライト(1997.3.2)は中央4勝で日本ダービー(GI)馬、同じく全兄アグネスタキオン(1998.4.13)は中央4勝で皐月賞(GI)馬。もはや言わずもがなの、日本屈指のクラシックファミリー。アグネスサージャンは母が空胎および不受胎後の8番仔。SSのラストクロップで1番最後に生まれたアグネスサージャン。父の0交配を受けて、中島理論的には兄たちよりも資質が高いと判断されますけれど、果たして行く末やいかに。ちょっと偉大すぎますよね、家族が(苦笑)。

中京の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのはカスタリア(2003.1.28、牝、鹿毛)。栗東・池江泰郎厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Sadler’s Wells×Ela-Mana-Mou×Welsh Pageant』で『Halo系×Northern Dancer系×Fairway系×Owen Tudor系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)3×5のクロス、Almahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。カスタリアの牝系は英愛で受け継がれている2号族。叔父Second Empire(1995)は仏英愛4勝でグランクリテリウム(仏GI)の勝ち馬です。カスタリアは母カタリスト(1993.3.6)が3連産目の3番仔と推定。

これくらいでご容赦をば。ではでは。

コメント

  1. blandford より:

    更新おつかれさまです、いつも本当にどうもありがとうございます。
    年末を迎えてお忙しそうですね!忘年会もいくつも重なってるんですか?
    僕は今年忘年会の予定ゼロ(笑)
    曲がりなりにも会社経営なので、本当はお客様誘って行かなくちゃならないんですが、忙しくてムリ(笑)

    ところで今日はメジロの馬が2頭勝ちましたね。今年はメジロ牧場と西山牧場がなかなか健闘している感じだと思うんですが、久々にシェリルの血統でちょっと走りそうなのが出てきましたね。
    アフリートは適性はダート中心とは言え、芝もこなしてくれる場合もあるので、今後の動向をちょっと見守ってみたいと思います。

    お互い、身体を壊さないように、良い年末を迎えましょう^^

  2. かろむわん より:

    ◎blandford様
    どうもどうも。

    >忘年会
    まま、たくさんある訳ではないのですが、勤めている会社が割合に年齢層が高い方が多いものでして。若手は大変、ということでございます(笑)。

    >メジロ牧場と西山牧場
    老舗の2牧場、頑張っていらっしゃいますよね。なんだ言いながら、一所懸命努力されているということです。

    >シェリルの系統
    メジロパーシバルは米国血統と仏国血統の組み合わせで、仏国血統が強く出れば、芝でもイケそうですね。

    >アフリート
    仔どもがダートで良績が多いのは、自身が米国血脈ということもありますが、配合相手の牝馬もまた米国血脈になってしまうことが多いからでしょうね。相手となる牝馬の血統構成次第では、もっと芝でも走っておかしくはないと思います。ただし、アフリートももう高齢種牡馬ですから、活力が低下してきていると、やっぱりダートよりになってしまうと思いますけれど(苦笑)。

    以上でございまーす。

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