順番が前後してしまいましたが、日曜日の2歳戦の回顧です。500万平場2クラ、新馬戦3クラ、未勝利戦6クラ、合計11レース。
東京の500万平場(芝1400m)を制したのはアポロノサトリ(2003.4.10)。以下に10月8日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>東京の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(外)アポロノサトリ(2003.4.10、牡、芦毛)。美浦・堀井雅広厩舎の所属。その4代血統構成は『Cozzene×Dixieland Band×Fappiano×Great Above』で『フォルティノ系×Northern Dancer系×Mr.Prospector系×Himyar系』の配合です。曾祖母父Great Above(1972)がナイスですね。5代血統表内にはクロスはありません。アポロノサトリの牝系は米国で受け継がれている1号族。母Mississippi Queen(1995)は米3勝でミスグリロS(GIII)2着、曾祖母Nany(1980)は米14勝でGIII2勝を挙げている模様。アポロノサトリは母が少なくとも2連産以上の仔。
京都の500万平場(芝1400m)を制したのはロジック(2003.3.17)。以下に10月8日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>京都の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)ロジック(2003.3.17、牡、黒鹿毛)。栗東・橋口弘次郎厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×サクラユタカオー×シンザン×トサミドリ』で『Halo系×Princely Gift系×Bois Roussel系×Blandford系』の配合です。祖母父シンザン(1961.4.2)、曾祖母父トサミドリ(1946.5.20)とは泣かせます。5代血統表内にはクロスはありません。ロジックの牝系は豪州産の牝馬スイートヘレン(1951.11.14)を日本の基礎繁殖とする2号族。母エイプリルドラマ(1989.4.17)は中央4勝。祖母ファインドラマ(1974.4.15)の分枝からは中央で堅実に勝ち上がる産駒が多く出ているようです。ロジックは母が2連産目の7番仔。
東京の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのはジョウノナンシー(2003.4.15、牝、栗毛)。栗東・森秀行厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×サンデーサイレンス×ノーザンテースト×エルセンタウロ』で『Deputy Minister系×Halo系×Northern Dancer系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4のクロスがあります。ジョウノナンシーの牝系は4代母である米国産の牝馬リリーオブザナイル(1966.4.13)を日本の基礎繁殖牝馬とする10号族。母シーズグレイス(1993.5.21)は中央3勝で萩S(OP)、芙蓉S(OP)の勝ち馬。また、半兄シャドウスケイプ(1999.4.21)は現役で根岸S(GIII)、クラスターC(統一GIII)の勝ち馬です。ジョウノナンシーは母が空胎後の3番仔。
京都の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはコマノルカン(2003.2.21、牡、鹿毛)。栗東・鮫島一歩厩舎の所属。その4代血統構成は『★ボストンハーバー×リアルシャダイ×ミルジョージ×キタノカチドキ』で『Seattle Slew系×Roberto系×Mill Reef系×Princely Gift系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。コマノルカンの牝系は下河辺孫一氏が豪州から輸入されたシュリリー(1925)を日本の基礎繁殖とする7号族。祖母リンデンリリー(1988.3.16)は中央4勝でエリザベス女王杯(GI)、ローズS(GII)の勝ち馬です。「冬枯れの 淀のターフに 散りし夢 永遠に忘れじ 君の面影」。不意に逝ってしまった故・岡潤一郎騎手の唯一のGIパートナー、それがリンデンリリーでした。コマノルカンは母リンデンジョオー(1993.3.23)が2連産目の2番仔(初仔は生後直死の模様)。
京都の新馬戦(芝2000m)を勝ち上がったのはを勝ち上がったのは(父)タマモサポート(2003.3.9、牡、鹿毛)。栗東・藤岡健一厩舎の所属。その4代血統構成は『タマモクロス×ジョリーズヘイロー×Green Desert×★Connaught』で『フォルティノ系×Halo系×Danzig系×Aureole系』の配合です。5代血統表内ではSir Ivor(1965)4×5(母方)のクロスがあります。タマモサポートの牝系は欧州で受け継がれている12号族。タマモサポートは母アンサーミー(1998.2.27)の初仔。なお、母アンサーミーは祖母ヒミコ(1988.3.10)が不受胎後の仔(4番仔と推定)です。リフレッシュされた世代交代が、良い結果に結びついているようです。タマモクロス(1984.5.23)の仔、頑張れ。
東京の未勝利戦(ダート1300m)を勝ち上がったのは(市)セイウンマル(2003.5.28、牡、黒鹿毛)。美浦・武藤善則厩舎の所属。その4代血統構成は『★エブロス×ワッスルタッチ×ヴィミー×ソロナウェー』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Wild Risk系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNative Dancer(1950.3.27)4×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5(父方)のクロス、Almahmoud(1947)5×5(母方)の牝馬クロスがあります。セイウンマルの牝系は4代母である英国産の牝馬サニア(1952)を日本の基礎繁殖とする1号族。セイウンマルは母ロングポルカ(1989.4.17)が8連産目の8番仔。なお、母は2003年10月に用途変更されており、セイウンマルが最後の仔です。
東京の未勝利戦(ダート1600m)を勝ち上がったのは(外)エイワナギ(2003.3.30、牡、鹿毛)。美浦・松山康久厩舎の所属。その4代血統構成は『Pulpit×Devil’s Bag×Tom Rolfe×Roberto』で『Seattle Slew系×Halo系×Ribot系×Hail to Reason系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5のクロスがあります。エイワナギの牝系は米国で受け継がれている4号族。伯父Take Me Out(1988)は米8勝でキングズビショップS(当時GIII、現GI)、トロピカルパークH(GIII)の勝ち馬です。
東京の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(外)シベリアンヒート(2003.4.23、牡、芦毛)。美浦・堀井雅広厩舎の所属。その4代血統構成は『Unbridled’s Song×サンシャインフォーエヴァー×Northern Dancer×Barbizon』で『Mr.Prospector系×Roberto系×Nearctic系×Sickle系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。シベリアンヒートの牝系は米国で受け継がれている12号族。半姉マルターズヒート(2001.2.3)は現役でフェアリーS(GIII)の勝ち馬です。また、伯父Eillo(1980)は米12勝でBCスプリント(GI)の勝ち馬です。シベリアンヒートは母Heat Is On(1996)が3連産目の3番仔です。
京都の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはサザンビューティー(2003.4.4、牝、芦毛)。栗東・小島貞博厩舎の所属。その4代血統構成は『クロフネ×Mr.Prospector×Topsider×Ack Ack』で『Deputy Minister系×Raise a Native系×Northern Dancer系×Himyar系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4、Nearctic(1954.2.11)5×5のクロスがあります。サザンビューティーの牝系は米国で受け継がれている1号族。祖母North Sider(1982)は米15勝でサンタマルガリータ招待H(GI)、アップルブロッサムH(GI)、マスケットS(GI)等を制し、1982年の米古牝馬王者に選ばれた名牝です。また、いとこに現役で函館2歳S(GIII)3着のアドマイヤカリブ(2003.2.13)がいます。サザンビューティーは母マイケルズヒーザー(1992.1.11)が少なくとも6連産目以上の6番仔以降の仔と推定。
京都の未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)ナイスソニック(2003.4.13、牡、黒鹿毛)。栗東・田所秀孝厩舎の所属。その4代血統構成は『フサイチソニック×ダンスインザダーク×ノーザンテースト×Fleet Nasrullah』で『Danzig系×Halo系×Northern Dancer系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5×4のクロス、Natalma(1957)5×5×5のクロスがあります。ナイスソニックの牝系は米国で受け継がれている7号族。4代母Sail Navy(1958)の仔にサンサン(1969.4.9)がいます。同牝馬は仏米5勝で凱旋門賞(仏GI)、ヴェルメイユ賞(仏GI)、プシケ賞(仏GIII)の勝ち馬です。ナイスソニックは母ナイスエンジェル(1998.5.7)が2連産目の2番仔。
京都の未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がったのは(市)マルブツリード(2003.3.1、牡、栗毛)。栗東・大根田裕之厩舎の所属。その4代血統構成は『アフリート×★Sadler’s Wells×Vaguely Noble×★Lyphard』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Aureole系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNative Dancer4×5、Northern Dancer3×5(母方)、Nearco(1935.1.24)5×5(母方)のクロスがあります。マルブツリードの牝系は欧米で受け継がれている1号族。曾祖母サング(1978.3.30)は仏米13勝でイエローリボン招待H(米GI)、メイトリアークS(米GI)、ヴァニティH(米GI)等を制した名牝です。サングの孫にトキオパーフェクト(1995.5.20)。同馬は中央7勝の後、岩手へ転出し現在も現役です。中央時代は中日スポーツ賞4歳S(現ファルコンS、GIII)、クリスタルC(GIII)を制しました。他にも60kgを背負って制した銀嶺S(OP)、ペリエ騎手に「フランスに連れて帰りたい」と言わさしめた淀短距離S(OP)勝ち等もあります。マルブツリードは母シェーラザード(1998.4.26)の初仔。
トキオパーフェクトに関するコメントに若干気合が入っていると思ったあなた、正解です(笑)。ではでは。
コメント
さて今日は引続きこちらのスレッドでもコメントをさせていただきます。
土日の2歳馬レビュー、本当にお疲れさまでした、いつもありがとうございます。
やはり、土日の特筆はフサイチリシャールと、エイシンダンベリーですよね!
エイシンダンベリー、ほんとに「誰?」のオンパレードですねー!
こういう配合見ると、ついつい応援してしまいたくなるのが中島理論使いの悲しいサガといいましょうか・・・(笑)
私の場合、中島理論使いと言うよりは、そうとうエセ・中島理論使いになってきましたが(^^;
朝日杯FSの面子がだいたい見えてきましたね^^
やっぱりジャリスコライトかなー?
最近、どうも本命党っぽくて困ります(笑)
◎blandford様
どうもどうも(2回目)。
>エイシンダンベリー
中島理論使いとして、父Five Star Day(1996)の血統を調べたところ、『★Carson City×★Vanlandingham×Vice Regent×★Never Bend』という0遺伝の塊でした(笑)。
選ばれてくる馬をかんがみるに、平井豊光オーナーを中島理論使いと認定して差し上げたいくらいです(わはは)。
>フサイチリシャール
これはちょっと強いですね。レースを見ていて「楽逃げしているな」と思いました。道中のペースはもっと遅いかと思っていたんです。でも、終わってみれば1分46秒9ですからね。大きなストライドでスピードを感じさせないスピード馬。こういう馬は強い。クロフネ、初年度産駒からイケてる馬を輩出しました。まま、肌馬のフサイチエアデールが偉いんですけれど。
>ジャリスコライト
これも強い。中島理論的にも好素質馬ですしね。不利がありながらも府中芝1600mのOP戦を勝った馬はやはりGIでも勝ち負けでしょうね。素直に本命ですかね。まま、素直がいちばんというのが、マイルCSの結果の教訓ですけれど(笑)。
以上でございます。ありがとうございました。