日曜日の2歳戦の結果をば。500万特別戦1クラ、新馬戦3クラ、未勝利戦4クラの計8レース。
東京のサフラン賞(芝1400m)を制したのはアサヒライジング(2003.2.9)。やるな、母父ミナガワマンナ(1978.5.15)。以下に10月1日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>中山の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)アサヒライジング(2003.2.9、牝、鹿毛)。美浦・加藤修甫厩舎の所属。その4代血統構成は『ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ×ボンモー×タマナー』で『Halo系×Bois Roussel系×Wild Risk系×Teddy系』の配合です。5代血統表内ではWild Risk(1940)5×5(母方)のクロスがあります。アサヒライジングの牝系は4代母である愛国産の牝馬ジェッタ(1960)を日本の基礎繁殖とする1号族。伯父にアサヒジュピター(1990.4.12)。同馬は中央5勝を挙げアルゼンチン共和国杯(GII)3着があります。ミナガワマンナ(1978.5.15)の仔、懐かしい。アサヒライジングは母アサヒマーキュリー(1991.3.29)が8連産目の8番仔。なお、余談となりますが、アサヒライジングの祖母タニワーデン(1978.4.19)には1985年から1990年まで6年連続でミナガワマンナが、1991年のクリスタルグリッターズ(1980.5.30)をはさんで、1992年にはミホシンザン(1982.4.16)が種付けされています。「シンザンの血を!」という生産者さんの心意気を感じました。
東京の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(市)ゲイルワン(2003.5.26、牡、栗毛)。美浦・久保田貴士厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×ドクターデヴィアス×Linkage×Secretariat』で『Mr.Prospector系×Ahonoora系×Ribot系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではTom Rolfe(1962.4.14)3×5、Hoist the Flag(1968)4×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5(母方)のクロスがあります。ゲイルワンの牝系は米国で受け継がれている21号族。伯母ヤエノジョオー(1990.4.18)は中央7勝で、タイムス杯(OP)を勝ちシーサイドS(現エルムS、GIII)2着があります。ゲイルワンは母イーベルリンクス(1997.5.21)が3連産目の3番仔。ゲイルワンの直父系、母父系先祖であるMr.Prospector(1970.1.28)とTourbillon(1928)は、それぞれの直牝系をさかのぼれば、同じFrizetta(1905)という牝馬に行き着く13号族です。名繁殖系ですね。
東京の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)クラシックスタイル(2003.3.16、牡、鹿毛)。美浦・菊川正達厩舎の所属。その4代血統構成は『ジェニュイン×Northern Baby×In Reality×◆Hail to Reason』で『Halo系×Northern Dancer系×Intent系×Turn-to系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×3、Hail to Reason(1958)4×4、Intentionally(1956)5×4、Native Dancer(1950.3.27)5×5(母方)のクロス、Almahmoud(1947)5×5の牝馬クロスがあります。クラシックスタイルの牝系は米国で受け継がれている4号族。3代母Mrs. Warren(1974)は米7勝でメイトロンS(GI)、スピナウェイS(GI)の勝ち馬です。クラシックスタイルは母が流産後の5番仔。
京都の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのはイースター(2003.2.10、牡、青鹿毛)。栗東・瀬戸口勉厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×★サンデーサイレンス×アンバーシャダイ×レイズアボーイ』で『Mr.Prospector系×Halo系×ノーザンテースト系×Raise a Native系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4×5、Raise a Native(1961)4×5のクロス、Special(1969)とLisadel(1971)5×5×4(父方)の全姉妹クロスがあります。イースターの牝系は英国産の牝馬ネヴアーキヤツチ(1972.5.15)を日本の基礎繁殖とする4号族。母バプティスタ(1995.3.31)は中央3勝でフローラS(旧OP)を勝ち4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)3着、祖母ビーバップ(1987.3.2)は中央5勝で関屋記念(GIII)2着2回、クイーンS(GIII)2着があり、叔父ジャズアップ(2000.3.13)は現役で兵庫CS(統一GIII)2着があります。重賞になると、ちょっと詰めの甘い印象がある牝系です。イースターは母が2連産目の2番仔。『エルコンドルパサー×SSの0交配を受けた牝馬』の組み合わせは、昨日のエニフS(OP)を制したヴァーミリアン(2002.4.10)と同じです。
東京の未勝利戦(ダート1600m)を勝ち上がったのはブライアンズエッセ(2003.2.21、牡、栗毛)。美浦・境征勝厩舎の所属。その4代血統構成は『ブライアンズタイム×Conquistador Ciero×★Bold Bidder×Gallant Man』で『Roberto系×Mr.Prospector系×Bold Ruler系×Bois Roussel系』の配合です。5代血統表内ではTurn-to(1951)4×5、Nashua(1952.4.14)4×5、Ribot(1952.2.27)4×5、Nasrullah5×5、Bold Ruler(1954.4.6)5×4(母方)のクロスがあります。ブライアンズエッセの牝系は米国で受け継がれている2号族。3代母Kennelot(1974)の直仔にStephans Odyssey(1982)。同馬は米6勝でハリウッドフューチュリティ(GI)、ドワイヤーS(GI)の勝ち馬です。また、5代母がファーザーズイメージ(1963.4.7)やHalo(1969.2.7)の母であるCosmah(1953.4.4)です。ブライアンズエッセは母シェラムール(1992.5.10)が不受胎後の4番仔。
東京の未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)キャンディーストア(2003.2.25、牝、鹿毛)。美浦・手塚貴久厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×トニービン×ノーザンテースト×ヒッティングアウェー』で『Halo系×ゼダーン系×Northern Dancer系×Tourbillon系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4のクロスがあります。キャンディーストアの牝系は米国産の牝馬ロイヤルレジナ(1969.3.17)を日本の基礎繁殖とする3号族。祖母ダイナシュガー(1981.5.27)は中央4勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)の勝ち馬、伯父ムッシュシェクル(1988.3.31)は中央7勝で阪神大賞典(GII)、日経新春杯(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)と重賞3勝、同じく伯父シクレノンシェリフ(1990.4.21)は中央3勝で毎日杯(GIII)の勝ち馬です。キャンディーストアは母フサイチハッスルが不受胎後の2番仔。
京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはホシシャトル(2003.4.7、牡、黒鹿毛)。栗東・増本豊厩舎の所属。その4代血統構成は『★タイキシャトル×タイテエム×テスコボーイ×◆ヴェンチア』で『Halo系×Aureole系×Princely Gift系×Relic系』の配合です。5代血統表内ではヴェンチア(1957)4×4(母方)、Hyperion(1930.4.18)5×5(母方)のクロスがあります。ホシシャトルの牝系は小岩井の7号族アストニシメント(1902)系。半兄サンフォードシチー(1995.5.9)は中央8勝で武蔵野S(GIII)を勝ち、ジャパンカップダート(GI)2着があるヤマニンゼファー(1988.5.27)の代表産駒です。ホシシャトルは母テイムズシチー(1985.4.17)が不受胎後の10番仔。
京都の未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がったのはオースミシャトル(2003.5.27、牡、鹿毛)。栗東・武邦彦厩舎の所属。その4代血統構成は『★タイキシャトル×トウショウボーイ×ヴェンチア×フェリオール』で『Halo系×Princely Gift系×Relic系×Pharos系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。オースミシャトルの牝系は新国産の牝馬ミスバンブトン(1950)を日本の基礎繁殖とする2号族。オースミシャトルは母スーパーユニーク(1989.5.10)が実質3連産目(死産後)の8番仔。
#オースミシャトルの4代血統構成を振り返っていて、ホシシャトルの構成との既視感を覚えた私です(笑)。共に馬名にシャトルが付きますし、父タイキシャトル(1994.3.23)が同じですし、父系4系のうち3系が同系ですしね。うーむ、デジャヴー。
以上、「ゲイルワンという『5文字でワンが最後に付く名前』の馬が勝ち上がり、自分のHNとの近親感を覚えたら、実は誕生日が同じ5月26日ということに驚いた」かろむわんでした。なんのこっちゃ(笑)。