土曜日の2歳戦の結果(2005/10/15分)。

土曜日の2歳戦の回顧です。重賞1クラ、新馬戦3クラ、未勝利戦5クラの計9レース。

第40回デイリー杯2歳S(GII)。

1着マルカシェンク(2003.3.19)。雨もやや重馬場も何も関係なしに、見事に末脚を発揮しました。「1頭だけ脚が違う!!」と、ちょっとうなってしまいました。504kgの大柄な馬体ですが、身のこなしが柔らかで、「全身これバネ」という感じの雰囲気のある馬です。サスガに福永祐一騎手をして「雰囲気はネオユニヴァースに似ている」と言わしめた逸材です。瀬戸口勉調教師は来年が最後のクラシック。瀬戸口師には師匠の北橋修二調教師と同じくらいに可愛がられている福永騎手。「この馬でダービーを」という意気込みもあるのでしょう。マルカシェンク、これからも楽しみですね。

2着ダイアモンドヘッド(2003.2.12)。3ヶ月ぶりの競馬でしたが、しっかり走りましたね。今日はちょっと相手が悪かった。武豊騎手の「2005年に第40回で施行される重賞競走の騎乗機会5連勝」はなりませんでしたが、連対は続きましたね。

結局は全11頭中2頭の出走だったサンデーサイレンス(1986.3.25)産駒のワンツーフィニッシュ。レース前、思わず「終わってみればSS産駒の2頭かな」とつぶやいたら、その通りでした(苦笑)。秋が深まれば、相応に産駒たちが走ってきます。死してなお、その偉大さを伝えるスーパーサイアーですね。16歳時交配のラストクロップの走り、これからも「あーあ、やっぱりSSの仔かぁ」と言わせてくれそうです。

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東京の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)メタルローズ(2003.5.20、牝、黒鹿毛)。美浦・武藤善則厩舎の所属。その4代血統構成は『★ステイゴールド×マルゼンスキー×フォルティノ×ヒンドスタン』で『Halo系×Nijinsky系×Grey Sovereign系×Bois Roussel系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4のクロスがあります。メタルローズの牝系は小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系。伯父シンウルフ(1979.5.5)は中央8勝でスプリンターズS(当時GIII)の勝ち馬、3代母健宝(1959.2.20)は中央4勝で桜花賞(現GI)、カブトヤマ記念(旧GIII)の勝ち馬です。メタルローズは母スノーパラダイス(1986.3.4)が13連産目の13番仔。

京都の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)マルカシリウス(2003.3.24、牡、鹿毛)。栗東・瀬戸口勉厩舎の所属。その4代血統構成は『フジキセキ×Capote×Conquistador Ciero×Halo』で『Halo系×Seattle Slew系×Mr.Prospector系×Hail to Reason系』の配合です。5代血統表内ではHalo(1969.2.7)3×4のクロスがあります。マルカシリウスの牝系は北米で受け継がれている4号族。母フォルナリーナ(1996.5.8)は中央3勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)3着があります。また、伯母Strategic Maneuver(1991)は米5勝でスピナウェイS(GI)、メイトロンS(GI)、デモワゼルS(GII)、スカイラーヴィルS(GII)の勝ち馬です。なお、Strategic Maneuverはデイリー杯2歳S2着のダイアモンドヘッドの祖母でもあります。マルカシリウスは母の初仔

京都の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのはブラックチーター(2003.2.21、牝、青鹿毛)。栗東・松田国英厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Seeking the Gold×Chief’s Crown×★Riva Ridge』で『Halo系×Mr.Prospector系×Danzig系×Turn-to系』の配合です。5代血統表内ではNative Dancer(1950.3.27)5×5(母方)のクロスがあります。ブラックチーターの牝系は米国で受け継がれている10号族。母ゴールドティアラ(1996.4.25)は中央7勝、地方2勝でマイルCS南部杯(GI)、ユニコーンS(GIII)、シリウスS(GIII)、プロキオンS(GIII)、かきつばた記念(GIII)と重賞5勝の砂の名牝です。ブラックチーターは母の初仔

#ブラックチーターの新馬戦をころっと忘れていた為、2005/10/16 9:20に追記しました。あいすみませんでした。

東京の未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がったのはゼンノソルジャー(2003.3.18、牡、栗毛)。美浦・的場均厩舎の所属。その4代血統構成は『★タイキシャトル×モガンボ×ロンバード×ナイスダンサー』で『Halo系×Mr.Prospector系×Ribot系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×5のクロスがあります。ゼンノソルジャーの牝系は小岩井の4号族プロポンチス(1897)系ブラックバトー(1965.5.9)分枝。ゼンノソルジャーは母トレンディーバトー(1994.3.22)が2連産目の2番仔。

東京の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのはマイネルキッツ(2003.3.18、牡、栗毛)。美浦・国枝栄厩舎の所属。その4代血統構成は『チーフベアハート×サッカーボーイ×Crimson Satan×Rattle Dancer』で『Danzig系×Fine Top系×Black Toney系×Native Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5、Bold Ruler(1954.4.6)5×4(父方)のクロス、Mr.Music(1948)とSpy Song(1943)5×4の全兄弟クロスがあります。うーむ、Black Toney(1911)系の全兄弟クロスとは、サスガにマイネル軍団。マイネルキッツの牝系は米国で受け継がれている10号族。マイネルキッツは母タカラカンナ(1993.4.30)が不受胎後の初仔

東京の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはムーヴスター(2003.4.11、牡、青鹿毛)。美浦・矢野照正厩舎の所属。その4代血統構成は『オース×サクラユタカオー×ダンディルート×シャトーゲイ』で『Northern Dancer系×Princely Gift系×Luthier系×Swaps系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ムーヴスターの牝系は小岩井の4号族プロポンチス系ブラックバトー分枝。上記のゼンノソルジャーとは、共に4代母が同じブラックバトーです。ムーヴスターの伯父に皐月賞(GI)2着のシャコーグレイド(1988.3.27)、日経賞(GII)の勝ち馬テンジンショウグン(1990.4.14)兄弟がいます。ムーヴスターは母ソワールムーン(1992.5.19)が6連産目の6番仔。

#東京の未勝利戦3クラ。不思議な関連性は生じるもので、ゼンノソルジャーとマイネルキッツは誕生日、性別、毛色が同じ、ゼンノソルジャーとムーヴスターは上述の通り4代母が同じですね。

京都の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)(市)コスモダンスナイト(2003.3.6、牝、鹿毛)。栗東・宮本博厩舎の所属。その4代血統構成は『ダンスインザダーク×Catrail×Irish River×Lyphard』で『Halo系×Storm Bird系×Riverman系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5×5のクロスがあります。コスモダンスナイトの牝系は主に欧米で受け継がれている1号族。叔父に中央4勝で共同通信杯2着のプレジオ(1998.4.5)がおり、3代母バブルカンパニー(1977.4.5)の仔に天皇賞・秋(GI)と朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)を制したバブルガムフェロー(1993.4.11)がいます。バブルカンパニーからの別分枝馬にはザッツザプレンティ(2000.5.26)ショウナンパントル(2002.2.20)、マニックサンデー(1997.3.2)などもいます。コスモダンスナイトは母オージーカンパニー(1996.9.18)が少なくとも2連産目以上の2番仔以降の産駒。

京都の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)ドリームパスポート(2003.3.14、牡、鹿毛)。栗東・松田博資厩舎の所属。その4代血統構成は『フジキセキ×トニービン×ディクタス×ノーザンテースト』で『Halo系×ゼダーン系×Fine Top系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ドリームパスポートの牝系は英国産の牝馬ロイヤルサッシュ(1966)を日本の基礎繁殖とする1号族。伯父ステイゴールド(1994.3.24)は中央5勝、海外2勝で香港ヴァーズ(GI)、ドバイシーマクラシック(当時GII)、目黒記念(GII)、日経新春杯(GII)の勝ち馬。叔母レクレドール(2001.2.24)は現役でローズS(GII)、クイーンS(GIII)の勝ち馬です。ドリームパスポートは母グレースランド(1998.2.3)の初仔。ちなみに、「ドリームパスポート」と聞くと、Dreamcastユーザーだった私は、ネット接続の為のCD-ROMソフトを思い出します(笑)。

今日はこんなところで。ではでは。

コメント

  1. 鮎の日記帳 より:

    うげっ。

    もっと調べたら。
    http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/sikumi/horse/uma/uma9.htm
    「昔の名前テンジンショウグンといえば、ちょっとは名が通っているんだよ。競走馬時代に頑張っていたから、今でもファンの人が会いに来てくれるくらいなんだ。」
    これ警視庁の文章か……

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