2016年のクラシック候補生を確認する(牡馬編・其の八)。

2016年の3歳GIで覇を競う2013年生まれ世代の馬たちは、稀に見るハイレベルの様相を呈していますね。タイトルは「2016年のクラシック候補生を確認する」のままですが、距離の長短、芝ダートを問わず、3歳GIを狙う馬たちをじわじわとご案内して行こうと思います。

サウンドスカイ 牡 栗毛 2013.3.23生 新ひだか・フジワラフアーム生産 馬主・増田雄一氏 栗東・佐藤正雄厩舎

サウンドスカイ(2013.3.23)の4代血統表
ディープスカイ
栗毛 2005.4.24
種付け時活性値:1.75
アグネスタキオン
栗毛 1998.4.13
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アグネスフローラ
鹿毛 1987.6.18
ロイヤルスキー 1974.5.24
アグネスレディー 1976.3.25
アビ
栗毛 1995.5.5
Chief’s Crown
鹿毛 1982.4.7
Danzig 1977.2.12
Six Crowns 1976.4.21
Carmelized
鹿毛 1990.4.9
Key to the Mint 1969.3.9
Carmelize 1972.4.23
アンジェラスキッス
栗毛 2004.3.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Gone West
鹿毛 1984.3.10
種付け時活性値:0.75
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Secrettame
栗毛 1978.3.15
Secretariat 1970.3.30
Tamerett 1962.2.17
River Fairy
鹿毛 1996.1.16
仔受胎時活性値:1.75
Irish River
栗毛 1976.4.2
種付け時活性値:0.75
Riverman 1969
Irish Star 1960.2.9
Fairy Garden
鹿毛 1988.3.6
仔受胎時活性値:1.75
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
種付け時活性値:0.50
Possible Mate
栗毛 1981.4.4
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5、Secretariat5×4>

サウンドスカイ(2013.3.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープスカイ
(Halo系)
Gone West
(Mr.Prospector系)
Irish River
(Never Bend系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープスカイ
(ロイヤルスキー)
7.00 or 5.00 曾祖母と高祖母が米GII勝ち馬
(No.4-r)
2番仔
(不受胎後)

2013年生まれ世代のダートの代表馬、サウンドスカイ。ダートに転じてから未勝利戦、なでしこ賞、兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)、そして全日本2歳優駿(JpnI)と負けなしの4戦4勝です。

サウンドスカイの最優性先祖である父ディープスカイは現役時代に中央5勝。その主な勝ち鞍に東京優駿(GI)、NHKマイルC(GI)、神戸新聞杯(GII)、毎日杯(GIII)と重賞4勝。近年のGI馬としては珍しく、初勝利が6戦目という遅咲きの馬でした。そんなディープスカイ、早世したアグネスタキオンの後継種牡馬として期待されましたが、サウンドスカイが3世代目にして初めての重賞勝ち馬です。ディープスカイの2014年、2015年の種付け頭数を見ると切なくなりますけれど、サウンドスカイの活躍がきっかけとなり、巻き返しを見せて欲しいものです。

*

シュウジ 牡 鹿毛 2013.3.16生 日高・浜本牧場生産 馬主・安原浩司氏 栗東・橋口弘次郎厩舎→須貝尚介厩舎

シュウジ(2013.3.16)の4代血統表

キンシャサノキセキ
鹿毛 2003.9.24
種付け時活性値:0.125
フジキセキ
青鹿毛 1992.4.15
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ミルレーサー
鹿毛 1983.5.20
Le Fabuleux 1961
Marston’s Mill 1975.5.31
ケルトシャーン
鹿毛 1994.5.5
Pleasant Colony
黒鹿毛 1978.5.4
His Majesty 1968.4.15
Sun Colony 1968.2.25
Featherhill
鹿毛 1978.2.24
Lyphard 1969.5.10
Lady Berry 1970.4.13
カストリア
鹿毛 2001.3.23
仔受胎時活性値:0.75
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:0.50
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
More Silver
鹿毛 1994.4.9
仔受胎時活性値:1.50
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
種付け時活性値:1.50
Roberto 1969.3.16
Gris Vitesse 1966.3.2
Dancing Lt.
黒鹿毛 1981.5.13
仔受胎時活性値:1.00
San Feliou
鹿毛 1976.2.26
種付け時活性値:1.00
Girl Lt.
鹿毛 1974.5.20
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason5×5、Lyphard4×5、Northern Dancer5×5>

シュウジ(2013.3.16)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キンシャサノキセキ
(Halo系)
Kingmambo
(Mr.Prospector系)
Silver Hawk
(Roberto系)
San Feliou
(Lyphard系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Silver Hawk
(Mat de Cocagne)
4.75 半兄ツルマルレオン
(No.3-j)
5番仔+
(3連産目)

シュウジ、2015年の小倉2歳S(GIII)では、サイモンゼーレ(2013.3.22)と共にキンシャサノキセキ産駒のワンツーフィニッシュを決めました。シュウジによる小倉2歳Sが、キンシャサノキセキ産駒初の中央重賞勝ちでもありました。そしてまた、半兄ツルマルレオン(2008.4.30)の北九州記念(GIII)勝ちに続く、小倉芝1200mの重賞制覇でもありました。

シュウジの最優性先祖である祖母父Silver Hawkは現役時代に英愛3勝。クレイヴァンS(英GIII)を勝ち、愛ダービー(GI)2着、ロイヤルロッジS(英GII)2着、英ダービー(GI)3着があります。競走成績ではGIに一歩足らなかったSilver Hawkですが、真価は種牡馬として発揮されました。ご存知「栗毛の怪物」グラスワンダー(1995.2.18)、英ダービー馬Benny the Dip(1994.3.25)-サイレンススズカ(1994.5.1)の叔父-、ワールドレコードホルダーの触れ込みで知られたホークスター(1986.2.19)、種牡馬として導入されたムタファーウエク(1996.2.21)、シルヴァーエンディング(1987.4.5)、ホークアタック(1992.5.10)、トウカイトリック(2002.2.26)の母としても知られるズーナクア(1990.4.3)等産駒のGI勝ち馬は15頭を数え、その他にもシンコウカリド(1998.5.7)、シルヴァコクピット(1997.1.30)、ミラクルタイム(1995.3.7)等多数の重賞勝ち馬を送り込んだ名種牡馬となりました。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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