2016年のクラシック候補生を確認する(牡馬編・其の壱)。

2016年のクラシックで覇を競う2013年生まれ世代の馬たちは、稀に見るハイレベルの様相を呈していますね。そんな訳でじわじわとご案内して行こうと思います。

マカヒキ 牡 鹿毛 2013.1.28生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス株式会社 栗東・友道康夫厩舎

マカヒキ(2013.1.28)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
▲Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ウィキウィキ
鹿毛 2004.2.10
仔受胎時活性値:2.00
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.75
Deputy Minister
鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
リアルナンバー(ARG)
青鹿毛 1997.9.11
仔受胎時活性値:1.375
Rainbow Corner(GB)
鹿毛 1989.2.21
種付け時活性値:1.875
Rainbow Quest 1981.5.15
Kingscote 1983.4.12
Numeraria(ARG)
青毛 1989.10.19
仔受胎時活性値:1.75
サザンヘイロー(USA)
鹿毛 1983.2.9
種付け時活性値:1.375
Numismatica(ARG)
鹿毛 1983
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Halo3×5、Northern Dancer5×5>

マカヒキ(2013.1.28)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
Rainbow Corner
(Red God系)
サザンヘイロー
(Halo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Rainbow Corner
(Runaway Bride)
6.375 全姉ウリウリ
(No.1-m)
5番仔
(5連産目)

新馬、若駒S(OP)、そして弥生賞(GII)をレースレコードとなる1分59秒9で制して3戦3勝。父と同じステップで皐月賞(GI)に名乗りを上げたのは、マカヒキ。その馬名の意味は「ハワイの収穫祭」ということです。

*

サトノダイヤモンド 牡 鹿毛 2013.1.30生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・里見治氏 栗東・池江泰寿厩舎

サトノダイヤモンド(2013.1.30)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
▲Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
マルペンサ(ARG)
鹿毛 2006.9.10
仔受胎時活性値:1.375
Orpen(USA)
鹿毛 1996.5.20
種付け時活性値:0.375
Lure
鹿毛 1989.5.14
Danzig 1977.2.12
Endear 1982.3.26
Bonita Francita
鹿毛 1987.5.10
Devil’s Bag 1981.2.19
Raise the Standard 1978.3.31
Marsella(ARG)
黒鹿毛 1997.10.21
仔受胎時活性値:2.00
サザンヘイロー(USA)
鹿毛 1983.2.9
種付け時活性値:1.375
Halo 1969.2.7
Northern Sea 1974.3.13
Riviere(ARG)
栗毛 1978
仔受胎時活性値:0.50
Logical(USA)
鹿毛 1972.4.6
種付け時活性値:1.375
Talonada(ARG)
栗毛 1958
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Halo3×5×4、Northern Dancer5×5×5>

サトノダイヤモンド(2013.1.30)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Orpen
(Danzig系)
サザンヘイロー
(Halo系)
Logical
(Buckpasser系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サザンヘイロー
(Northern Sea)
4.625 母が亜国GI3勝
(No.1-w)
初仔

ロイカバード(2013.3.8)との5億円対決の新馬戦、万全を期した2015年末の2歳500万下、そしてロイカバードとの再戦となったきさらぎ賞(GIII)を1分46秒9のレースレコード勝ち。こちらもやはり3戦3勝、馬名の通りの輝きを放つ、サトノダイヤモンド。

*

土が着いていない3戦3勝どうしの2頭。色々なところで触れられていると思いますが、

  1. 父ディープインパクト
  2. 母方の父にサザンヘイローを配していることによりHaloクロスが発生
  3. 母系がアルゼンチン牝系の1号族

と、パッと見でも血統的な共通点が窺えますね。

また、中島理論的には、

  1. 5代血統表に現れるHaloクロス、Northern Dancerクロスはキレイに0化
  2. 最優性先祖は競走歴にGI勝ちのない種牡馬 ※脚注にて補足
  3. 母系の世代交代に満8歳時の「2.00」が1回あり

というところも共通していますね。

合わせて、2頭共に鹿毛の500kg程の大型馬ですが、その重量を感じさせない切れ味と素軽い走りも、共通しているのではないでしょうか。

  

マカヒキ、サトノダイヤモンドの両頭が初めてまみえる舞台は、恐らく、4月17日に行われる第76回皐月賞。たった1頭しか勝てない故に厳しく、厳しいが故に尊い。生涯1度の夢舞台、3冠路線の初戦の結果や如何に。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

※マカヒキの最優性先祖Rainbow Cornerは、フォンテンブロー賞(仏GIII)の勝ち馬で、GIでは仏2000ギニー(GI)2着、仏グランクリテリウム(現ジャン・リュック・ラガルデール賞、GI)2着まででした。サトノダイヤモンドの最優性先祖サザンヘイローは、スワップスS(当時米GI、現ロスアラミトスダービー、米GII)2着、スーパーダービー(当時米GI、現米GII)2着、シルヴァースクリーンH(米GII)2着までの重賞未勝利馬でした。

コメント

  1. ゴリ より:

    薄切りルメールさんは、サトノダイヤモンドに乗るんでしょうね。皐月賞直行ということですが、初仔だし、春2つ取ってしまうかも。
    小生は、時代はキンカメと思っているので、負けたとはいえ、リオンディーズ推しなのですが。
    社台さんの振り分け(といっても、全部ノーザンファーム産ですが)としては、ダービーがサトノダイヤモンド、皐月賞がそれ以外、って
    感じなんでしょうね。

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