春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年2013年も毎週水曜日にお届けしたいと思いました。「自分と同じ年に生まれた馬を辿る」記事もありますが、こちらも併せてお届け致します。その第4回は「SS産駒初のJRA年度代表馬」を。
ゼンノロブロイ 牡 黒鹿毛 2000.3.27生 白老・白老ファーム生産 馬主・大迫忍氏→大迫久美子氏 美浦・藤沢和雄厩舎
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:1.25 |
★ Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 黒鹿毛 1958.4.18 |
Turn-to 1951 |
Nothirdchance 1948 | |||
Cosmah 鹿毛 1953.4.4 |
★Cosmic Bomb 1944 | ||
Almahmoud 1947 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 栗毛 1963.2.17 |
★Promised Land 1954.3.31 | |
Pretty Ways 1953.3.21 | |||
Mountain Flower 鹿毛 1964.3.23 |
Montparnasse 1956 | ||
Edelweiss 1959.2.15 | |||
ローミンレイチェル 鹿毛 1990.4.18 仔受胎時活性値:0.25 |
マイニング 栗毛 1984.4.4 種付け時活性値:1.25 |
Mr.Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
I Pass 鹿毛 1978.4.8 |
Buckpasser 1963.4.28 | ||
Impish 1972.5.19 | |||
One Smart Lady 鹿毛 1984.5.3 仔受胎時活性値:1.25 |
Clever Trick 黒鹿毛 1976.3.10 種付け時活性値:1.75 |
Icecapade 1969.4.4 | |
Kankakee Miss 1967.4.16 | |||
Pia’s Lady 鹿毛 1971.4.11 仔受胎時活性値:1.00 |
Pia Star 鹿毛 1961.4.20 種付け時活性値:0.25 |
||
Plucky Roman 鹿毛 1954.4.13 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
サンデーサイレンス (Halo系) |
マイニング (Mr.Prospector系) |
Clever Trick (Nearctic系) |
Pia Star (Hyperion系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Clever Trick (ローミンレイチェル) |
4.50 |
母が米GI勝ち馬 (No.2-b) |
5番仔 (5連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | ゼンノロブロイ | 牡4 | 58 | O.ペリエ | 1:58.9 | 34.4 |
498 [+6] |
藤沢和雄 | 1 | |
2 | 4 | ダンスインザムード | 牝3 | 54 | C.ルメール | 1:59.1 | 1.1/4 | 34.9 |
466 [-8] |
藤沢和雄 | 13 |
3 | 8 | アドマイヤグルーヴ | 牝4 | 56 | 武豊 | 1:59.3 | 1.1/2 | 34.9 |
464 [-12] |
橋田満 | 9 |
4 | 5 | ツルマルボーイ | 牡6 | 58 | 蛯名正義 | 1:59.3 | クビ | 34.5 |
464 [+6] |
橋口弘次郎 | 3 |
5 | 10 | ローエングリン | 牡5 | 58 | 横山典弘 | 1:59.5 | 1 | 35.7 |
484 [+4] |
伊藤正徳 | 6 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | ゼンノロブロイ | 牡4 | 57 | O.ペリエ | 2:24.2 | 34.3 |
502 [+4] |
藤沢和雄 | 1 | |
2 | 10 | コスモバルク | 牡3 | 55 | C.ルメール | 2:24.7 | 3 | 35.3 |
492 [+6] |
田部和則 | 2 |
3 | 7 | デルタブルース | 牡3 | 55 | 安藤勝己 | 2:24.8 | クビ | 34.6 |
512 [-14] |
角居勝彦 | 7 |
4 | 1 | ポリシーメイカー | 牡4 | 57 | S.パスキエ | 2:24.8 | アタマ | 35.1 |
454 [不明] |
E.ルルーシュ | 14 |
5 | 4 | ナリタセンチュリー | 牡5 | 57 | 柴田善臣 | 2:24.9 | 1/2 | 34.9 |
460 [-4] |
藤沢則雄 | 4 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ゼンノロブロイ | 牡4 | 57 | O.ペリエ | 2:29.5 |
日本 レコード |
35.3 |
508 [+6] |
藤沢和雄 | 1 |
2 | 9 | タップダンスシチー | 牡7 | 57 | 佐藤哲三 | 2:29.6 | 1/2 | 35.7 |
504 [0] |
佐々木晶三 | 3 |
3 | 6 | シルクフェイマス | 牡5 | 57 | 四位洋文 | 2:29.8 | 1.1/2 | 35.1 |
480 [+14] |
鮫島一歩 | 9 |
4 | 8 | ダイタクバートラム | 牡6 | 57 | 武豊 | 2:30.0 | 1 | 34.9 |
498 [0] |
橋口弘次郎 | 5 |
5 | 10 | デルタブルース | 牡3 | 55 | D.ボニヤ | 2:30.0 | クビ | 35.6 |
530 [+18] |
角居勝彦 | 4 |
ゼンノロブロイ。2004年秋の古馬中長距離GI3連勝を遂げ、SS産駒として初めてJRA年度代表馬となりました。そう、意外に思われるかも知れませんけれど、SS産駒9世代目にして初めてのJRA年度代表馬だったのです。
天皇賞・秋が実は2004年の初勝利だったゼンノロブロイ。この天皇賞・秋で憑き物が落ちたのか、良馬場発表のジャパンカップでは現在でも2着との最大着差となる3馬身差で快勝。そうして挑んだグランプリ有馬記念も2分29秒5の日本レコードで優勝。2000年のテイエムオペラオー(1996.3.13)に続く、秋の古馬中距離路線GIレース3連勝で特別報奨金2億円もゲットしたのでした。
そんなゼンノロブロイ。彼は実は「名うてのサウスポー」だったと思います。彼の全戦歴を辿ると20戦で[7-6-4-3]ですが、左回りでは7戦で[3-3-1-0]と3着を外したことは無かったのです。
- 2003.5.3 青葉賞(GII) 東京芝2400m 1着
- 2003.6.1 日本ダービー(GI) 東京芝2400m 2着
- 2004.10.31 天皇賞・秋(GI) 東京芝2000m 1着
- 2004.11.28 ジャパンカップ(GI) 東京芝2400m 1着
- 2005.8.16 英インターナショナルS(GI) ヨーク芝10F88Y 2着
- 2005.10.30 天皇賞・秋(GI) 東京芝2000m 2着
- 2005.11.27 ジャパンカップ(GI) 東京芝2400m 3着
7戦の内6戦がGI、残りの1戦がGII。5歳時の英インターナショナルSではElectrocutionist(2001.2.24)のクビ差の2着でした。Electrocutionistは翌2006年のドバイWC(UAEGI)の勝ち馬ですから、これは相手も強かった。
ともあれ、上述した有馬記念の日本レコード勝ちや、3歳秋の神戸新聞杯(GII)で圧勝を収めた姿を思い出すにつけ、もちろん右回りでも強かったのですが(^^;)
*
ゼンノロブロイが種牡馬としても活躍しているのは、皆様もご承知の通りです。初年度産駒からサンテミリオン(2007.1.30)、マグニフィカ(2007.3.22)、ペルーサ(2007.3.20)、トレイルブレイザー(2007.3.15)、アニメイトバイオ(2007.1.30)、コスモネモシン(2007.3.11)、マカニビスティー(2007.5.7)とJRA、地方の重賞勝ち馬を送り出しました。「SS2世種牡馬の産駒は2世代目から」なんてことが、かつては風聞されましたけれど、2000年代に入ってからは初年度からでもバンバン走るようになっています。ゼンノロブロイの初年度産駒を見ると、牡牝、芝ダート、色々なタイプが出ています。種牡馬としての多様性の現れ、ですね。
黒光りする馬体よろしく、ゼンノロブロイ。これからも、その走りの記憶を辿れるように、良い仔を送り続けて欲しいと願います。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。