春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。その11回目はアンバーシャダイ(1977.3.10)産駒最後のJRA重賞勝ち馬を。
カンファーベスト 牡 黒鹿毛 1999.5.16生 静内・片岡牧場生産 馬主・奥村清晴氏 美浦・佐藤吉勝厩舎
アンバーシャダイ 鹿毛 1977.3.10 種付け時活性値:1.25 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
クリアアンバー 黒鹿毛 1967.5.8 |
★Ambiopoise 鹿毛 1958.5.6 |
Ambiorix 1946 | |
Bull Poise 1948 | |||
One Clear Call 鹿毛 1960.5.21 |
Gallant Man 1954 | ||
Europa 1949 | |||
カタリナラビット 鹿毛 1986.4.6 仔受胎時活性値:1.00 |
★ シンザン 鹿毛 1961.4.2 種付け時活性値:0.00 |
ヒンドスタン 黒鹿毛 1946 |
Bois Roussel 1935 |
Sonibai 1939 | |||
ハヤノボリ 栗毛 1949.6.4 |
ハヤタケ 1939 | ||
第五バッカナムビューチー 1941.4.16 | |||
タニノグレースフル 黒鹿毛 1973.2.23 仔受胎時活性値:1.00 |
ヴェンチア 黒鹿毛 1957 種付け時活性値:1.75 |
Relic 1945 | |
Rose o’Lynn 1944 | |||
タニノソブリン 黒鹿毛 1967.4.10 仔受胎時活性値:1.25 |
Martial 栗毛 1957 種付け時活性値:0.25 |
||
ウエルシユソヴリン 芦毛 1961 仔受胎時活性値:1.25 |
<5代血統表内のクロス:Lady Angela(♀)4×5(父方)、Bull Lea5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
アンバーシャダイ (Northern Dancer系) |
★シンザン (Bois Roussel系) |
ヴェンチア (Relic系) |
Martial (Bull Lea系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ヴェンチア (タニノグレースフル) |
4.50 |
(No.10-a) |
8番仔 (8連産目) |
「父アンバーシャダイ×母父シンザン」という泣かせる組み合わせ。カンファーベストはアンバーシャダイ直仔の最後のJRA重賞勝ち馬であると同時に、母父にシンザンを持つ馬としても最後のJRA重賞勝ち馬でした。また、母カタリナラビットは、フィギュアスケート選手であるカタリナ・ビットが名前の由来なのでしょう(^^ゞ
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | カンファーベスト | 牡7 | 56 | 江田照男 | 1:32.5 | 32.9 |
466 [-4] |
佐藤吉勝 | 14 | |
2 | 11 | ダイワバンディット | 牡5 | 56 | 小野次郎 | 1:32.6 | 3/4 | 33.6 |
492 [+2] |
増沢末夫 | 8 |
3 | 3 | テレグノシス | 牡7 | 58 | 横山典弘 | 1:32.8 | 1.1/2 | 33.1 |
474 [0] |
杉浦宏昭 | 1 |
4 | 8 | ローエングリン | 牡7 | 59 | 田中勝春 | 1:32.9 | 1/2 | 32.9 |
492 [+4] |
伊藤正徳 | 12 |
5 | 2 | ワディラム | 牝5 | 54 | 中舘英二 | 1:32.9 | クビ | 33.3 |
436 [+4] |
松田博資 | 4 |
↑オオハシさん、絶叫です(笑)。会心の馬券だったんですねぇ。アンバーシャダイ産駒最後のJRA重賞勝ちは、芝1600m初挑戦となったカンファーベストの激走により、もたらされました。
アンバーシャダイの仔は、芝1600mのレースでガツンと走る印象があったのですが、アンバーシャダイ自身も実は現役時代芝1600m3戦3勝だったのです。今年2012年の誕生日馬の記事で、先に紹介したメジロライアン(1987.4.11)も芝1600m2戦2勝、2週間後に紹介するカミノクレッセ(1987.5.30)も天皇賞・春(GI)2着から安田記念(GI)2着と、根幹距離であるマイル戦での強さはアンバーシャダイらしさの現れでもありました。ええ、カンファーベストも2006年の関屋記念の後は、京成杯AH(GIII)2年連続2着が目立ちましたものね(^^)
現在は土佐黒潮牧場で余生を過ごすカンファーベスト。その黒鹿毛の美しさは忘れ難く、いつまでも、元気にいて欲しいと願います。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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