第7回ヴィクトリアマイル(GI)の勝ち馬。

ホエールキャプチャ 牝 芦毛 2008.2.24生 新ひだか・千代田牧場生産 馬主・嶋田賢氏 美浦・田中清隆厩舎

ホエールキャプチャ(2008.2.24)の4代血統表
クロフネ
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:0.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.25
Classic Go Go
鹿毛 1978.2.11
▲Pago Pago 1960
Classic Perfection 1972.4.22
Eliza Blue
芦毛 1983.4.11
Icecapade 1969.4.4
コレラ 1978.2.18
グローバルピース
鹿毛 2001.3.4
仔受胎時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.50
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.8
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
エミネントガール
栗毛 1992.1.31
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:1.25
Blushing Groom 1974.4.8
Height of Fashion 1979.4.14
タレンティドガール
鹿毛 1984.4.27
仔受胎時活性値:1.75
リマンド
栗毛 1965.2.16
種付け時活性値:0.50
チヨダマサコ
鹿毛 1977.4.3
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

ホエールキャプチャ(2008.2.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
クロフネ
(Deputy Minister系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Nashwan
(Blushing Groom系)
リマンド
(Alycidon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Montparnasse)
6.75 or 4.75 曾祖母がエリザベス女王杯の勝ち馬
(No.12 ビューチフルドリーマー系)
2番仔
(2連産目)

*

では、以下にホエールキャプチャのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

タレンティドガール 1984.4.27 中央4勝 エリザベス女王杯(GI) オークス(GI)3着 クイーンS(GIII)3着
|エミネントガール 1992.1.31 中央0勝
||グローバルピース 2001.3.4 中央1勝
|||ホエールキャプチャ 2008.2.24 (本馬) ヴィクトリアマイル(GI) ローズS(GII) クイーンC(GIII)ほか
|シンコウシングラー 1995.4.11 中央5勝 セントライト記念(GII)3着 アルゼンチン共和国杯(GII)3着
|ライジングサンデー 1998.4.27 中央1勝
||エーシンホワイティ 2007.3.27 現役 ファルコンS(GIII) 春雷S(OP)

言わずと知れた小岩井の12号族ビューチフルドリーマー(1903)系、そしてまた言わずと知れた千代田牧場のワールドハヤブサ(1967.3.30)系。帝王の妹である才媛にNashwanを付けられたところからも、サスガに牝系の積み重ねが上手いと、名門の妙手を思います。ホエールキャプチャの祖母エミネントガールはコクトジュリアン(1992.2.27)と同い年ですから、タレンティドガールやブレイブウーマン(1985.3.24)らの渡英が、いかに意味のある繁殖留学だったかが窺い知れます。

*

第7回ヴィクトリアマイル(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 ホエールキャプチャ 牝4 55 横山典弘 1:32.4    33.8 470
[0]
田中清隆 4
2 16 ドナウブルー 牝4 55 C.ウィリアムズ 1:32.5 1/2 34.1 432
[+12]
石坂正 7
3 1 マルセリーナ 牝4 55 田辺裕信 1:32.7 1 1/4 33.5 448
[+2]
松田博資 3
4 3 キョウワジャンヌ 牝4 55 柴田善臣 1:32.7 ハナ 33.9 464
[+2]
飯田明弘 11
5 7 アパパネ 牝5 55 蛯名正義 1:32.8 3/4 33.8 498
[-6]
国枝栄 1

阪神JF(GI)2着、桜花賞(GI)2着、オークス(GI)3着、秋華賞(GI)3着、エリザベス女王杯4着と、GIレースで絶えず善戦を繰り返したホエールキャプチャ。6度目のGI挑戦で、ついに大鯨の捕獲に至りました。1000m通過が58秒2というGIらしい淀みない流れを、先行3番手からメンバー中2番目の上がり脚である33秒8でまとめたのですから、これは完勝。先に抜けだすと甘くなると思われたのか、脚の使いどころを計られていた感もあった鞍上の意図に応えて、ホエールキャプチャ。見事な勝利でした。

勝ち戻って来たホエールキャプチャを見た時、その瞳は大きく、美しいと素直に思いました。昨年の3歳牝馬3冠レースでいずれも本命にしていた芦毛馬、我慢の末にGIを勝ってくれて、とても嬉しかった。本当におめでとうございました。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

  

#追記。黒船と世界的平和の仔が捕鯨で、そのGI勝利の翌日にシーシェパードの代表が逮捕のニュースが流れたりという、なんともはやの流れを思ったり、思わなかったり(^^ゞ

タイトルとURLをコピーしました