2011年のエクリプス賞年度代表馬-Havre de Grace(2007.5.12)-。

Havre de Grace 牝 鹿毛 2007.5.12生 米国・N S.ディルマン氏生産 馬主・フォックスヒルファームズ 米国・J.L ジョーンズ厩舎

Havre de Grace(2007.5.12)の4代血統表
Saint Liam
鹿毛 2000.4.13
種付け時活性値:1.50
Saint Ballado
黒鹿毛 1989.5.14
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Ballade
黒鹿毛 1972.3.10
Herbager 1956
Miss Swapsco 1965.2.25
Quiet Dance
芦毛 1993.1.25
Quiet American
鹿毛 1986.4.29
★Fappiano 1977.5.19
Demure 1977.4.4
Misty Dancer
芦毛 1988.5.6
Lyphard 1969.5.10
Flight Dancer 1968.4.18
Easter Bunnette
栗毛 1998.4.13
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Carson City
栗毛 1987.4.4
種付け時活性値:0.50
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Blushing Promise
鹿毛 1982.3.30
Blushing Groom 1974.4.8
Summertime Promise 1972.4.26
Toll Fee
鹿毛 1985.5.20
仔受胎時活性値:1.00
Topsider
鹿毛 1974.3.15
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961
Drumtop 1966.5.4
Toll Booth
鹿毛 1971.5.17
仔受胎時活性値:1.25
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
種付け時活性値:1.75
Missy Baba
鹿毛 1958.5.13
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector5×3、Northern Dancer5×4>

Havre de Grace(2007.5.12)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Saint Liam
(Halo系)
Carson City
(Mr.Prospector系)
Topsider
(Northern Dancer系)
Buckpasser
(Tom Fool系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Buckpasser
(Easter Bunnette)
5.25 or 3.25 近親イクスキューズ
(No.3-l)
4番仔?
(4連産目?)

*

では、以下にHavre de Graceのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、重賞格付けは施行当時のもの、JRA重賞の「Jpn」は「G」にしています。

Toll Booth 1971.5.17 米3勝
|Plugged Nickle 1977.3.1 米11勝 フロリダダービー(GI) ヴォスバーグS(GI) ウッドメモリアルS(GI) ローレルフューチュリティ(GI)ほか
|Toll Fee 1985.5.20 米7勝 レアパフュームS(GII)2着ほかGIII2着2回GIII3着1回
||The Bink 1991.3.19 米3勝 インタバラH(GIII)2着
|||Cozzy Corner 1998.4.8 米4勝 ヴァリーヴューS(GIII)ほかGIII3着3回
|||Riskaverse 1999.4.22 米9勝 フラワーボウル招待S(GI)2回 クインエリザベス2世チャレンジC(GI)ほかGIII2勝
||Easter Bunnette 1998.4.13 米3勝
|||Havre de Grace 2007.5.12 (本馬) ウッドワードS(米GI) アップルブロッサムH(米GI) ベルデイムS(米GI)ほか米GII1勝米GIII2勝
||Toll Order 2000.4.25 米0勝
|||Bouquet Booth 2008.3.21 現役? デルタダウンズプリンセスS(米GIII)ほかGIII3着1回
|クリスティキャット 1987.5.24 米11勝 フラワーボウル招待H(GI) ダイアナH(GII)ほかGIII3勝
||イクスキューズ 2004.4.30 中央3勝 クイーンC(GIII) クイーンS(GIII)2着 ファンタジーS(GIII)2着ほかGII3着1回GIII3着2回

↑の近親牝系図には示しませんでしたが、Havre de Graceの半兄ラピッドボーイ(2005.4.18)は、中央デビュー後に地方へ移籍して現在も大井で現役です。また、馴染み深いところでいうと、やはりイクスキューズでしょうか。クイーンCなど中央3勝を挙げた同馬が、クローバー賞(OP)を制した折の1分29秒3は、芝1500mのJRA2歳レコードとして今も残っています。なお、Havre de Graceの従姉Riskaverseは、旧来のフラワーボウル招待H時代も含めて、フラワーボウル招待Sを連覇した初めての馬ということです。

*

遅ればせながらですが、2011年のエクリプス賞年度代表馬にして最優秀古馬牝馬をご紹介しておきます。

Havre de Graceは2011年7戦5勝2着1回4着1回、主な勝ち鞍にウッドワードS、ベルデイムS、アップルブロッサムH、アゼリS(米GIII)、オビアS(米GIII)。ウッドワードSでは牡馬相手に完勝、ベルデイムSでは8馬身4分の1差の圧勝など、下半期により目立ったパフォーマンスを見せました。敗れた2回。2着はデラウェアH(米GII)で好敵手Blind Luck(2007.4.20)にハナ差、4着はBCクラシック(米GI)でDrosselmeyer(2007.4.1)から3馬身差で敗れたものでした。

このHavre de Graceの年度代表馬受賞により、2009年Rachel Alexandra(2006.1.29)、2010年Zenyatta(2004.4.1)に続いて、3年連続で牝馬が年度代表馬に選出されたことになります。洋の東西を問わず、牝馬が強い時代なのかも知れません(^^ゞ

また、Havre de Graceの父Saint Liamも2005年のエクリプス賞年度代表馬で、年度代表馬の父娘選出はSecretariat(1970.3.30)&Lady’s Secret(1982.4.8)以来2組目とのこと。併せて、Saint Liamは2006年に死亡しており、Havre de Graceらの生まれた2007年世代が初年度にして唯一のクロップでした。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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