空胎後に名馬あり(2011年版)-其の弐-。

2011年のJRA競馬場で行われたジーワンレースの複勝圏馬における母の連産状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) トランセンド 6番仔
(空胎後)
フリオーソ 5番仔+
(5連産目+)
バーディバーディ 3番仔+
(3連産目+)
高松宮記念(GI) キンシャサノキセキ 4番仔
(双子流産後)
サンカルロ 2番仔
(不受胎後)
アーバニティ 15番仔
(5連産目)
桜花賞(GI) マルセリーナ 3番仔
(3連産目)
ホエールキャプチャ 2番仔
(2連産目)
トレンドハンター 4番仔
(4連産目)
皐月賞(GI) オルフェーヴル 5番仔
(5連産目)
サダムパテック 3番仔
(3連産目)
ダノンバラード 4番仔
(2連産目)
天皇賞・春(GI) ヒルノダムール 2番仔
(2連産目)
エイシンフラッシュ 3番仔
(3連産目)
ナムラクレセント 12番仔
(10連産目)
NHKマイルC(GI) グランプリボス 7番仔
(7連産目)
コティリオン 4番仔
(2連産目)
リアルインパクト 9番仔
(9連産目)
ヴィクトリアマイル(GI) アパパネ 3番仔
(3連産目)
ブエナビスタ 6番仔
(3連産目)
レディアルバローザ 初仔
オークス(GI) エリンコート 7番仔
(2連産目)
ピュアブリーゼ 初仔? ホエールキャプチャ 2番仔
(2連産目)
日本ダービー(GI) オルフェーヴル 5番仔
(5連産目)
ウインバリアシオン 8番仔
(3連産目)
ベルシャザール 5番仔
(5連産目)
安田記念(GI) リアルインパクト 9番仔
(9連産目)
ストロングリターン 2番仔+
(2連産目+)
スマイルジャック 2番仔
(2連産目)
宝塚記念(GI) アーネストリー 4番仔
(3連産目)
ブエナビスタ 6番仔
(3連産目)
エイシンフラッシュ 3番仔
(3連産目)
スプリンターズS(GI) カレンチャン 4番仔
(4連産目)
パドトロワ 4番仔
(4連産目)
エーシンヴァーゴウ 3番仔
(3連産目)
マイルCS南部杯(JpnI) トランセンド 6番仔
(空胎後)
ダノンカモン 7番仔
(流産後)
シルクフォーチュン 3番仔
(3連産目)
秋華賞(GI) アヴェンチュラ 8番仔
(7連産目)
キョウワジャンヌ 8番仔
(空胎後)
ホエールキャプチャ 2番仔
(2連産目)
菊花賞(GI) オルフェーヴル 5番仔
(5連産目)
ウインバリアシオン 8番仔
(3連産目)
トーセンラー 2番仔+
(2連産目+)

*

さて。連産だけに注目している訳ではない上表。この表から古馬ジーワンのみを抜き出し、目を転じてみると、興味深い事実に気付きます。

2011年のJRA競馬場で行われた古馬ジーワンレースの複勝圏馬におけるSSの保有状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) トランセンド 6番仔
(空胎後)
フリオーソ 5番仔+
(5連産目+)
バーディバーディ 3番仔+
(3連産目+)
高松宮記念(GI) キンシャサノキセキ 4番仔
(双子流産後)
サンカルロ 2番仔
(不受胎後)
アーバニティ 15番仔
(5連産目)
天皇賞・春(GI) ヒルノダムール 2番仔
(2連産目)
エイシンフラッシュ 3番仔
(3連産目)
ナムラクレセント 12番仔
(10連産目)
ヴィクトリアマイル(GI) アパパネ 3番仔
(3連産目)
ブエナビスタ 6番仔
(3連産目)
レディアルバローザ 初仔
安田記念(GI) リアルインパクト 9番仔
(9連産目)
ストロングリターン 2番仔+
(2連産目+)
スマイルジャック 2番仔
(2連産目)
宝塚記念(GI) アーネストリー 4番仔
(3連産目)
ブエナビスタ 6番仔
(3連産目)
エイシンフラッシュ 3番仔
(3連産目)
スプリンターズS(GI) カレンチャン 4番仔
(4連産目)
パドトロワ 4番仔
(4連産目)
エーシンヴァーゴウ 3番仔
(3連産目)
マイルCS南部杯(JpnI) トランセンド 6番仔
(空胎後)
ダノンカモン 7番仔
(流産後)
シルクフォーチュン 3番仔
(3連産目)

古馬のジーワン8レースの連対馬を見れば、16頭中10頭がSSフリー、3頭が直父系のSS0化と、実質13頭がSSを持たない馬であることが伺えます。

残りの3頭について確認すると、

  1. キンシャサノキセキ
    母が双子流産後の仔
  2. リアルインパクト
    →「父初年度産駒」「3大父系持ちの良配合馬」「古馬初対戦となる3歳馬」
  3. パドトロワ
    母方でのSS持ち

でした。リアルインパクト(2008.5.14)は目の前で毎日王冠(GII)の2着を見ましたけれど、強い馬ですね。「初産駒に名馬あり」です。「父系継承は、長子、次子によるもの」というのは、過去の傾向を見ても、強く思うところです。

ともあれ、一連の結果からも、古馬のハーレムの争いでイニシアティブを持っているのは、「非SS」ということが言えるのではないでしょうか。週末にお届けする第144回天皇賞・秋(GI)の出走予定馬についても、「あぁ、やっぱりね」という感じです(^_^;)

果たして、「イイ女」ブエナビスタ(2006.3.14)を巡る争いや如何に。第144回天皇賞・秋の馬柱は、今しばし、お待ち願いますm(__)m

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

コメント

  1. つのだ より:

    お世話になっております。府中市つのだです。オルフェーヴル3冠おめでとうございます。ゴリさんのご意見の通り、注目は古馬戦ですね。
    秋の盾は、JRAさんのコマーシャルが、スペシャルウィークが4番人気だったあの1999年のレースでしたので、
    素直にブエナビスタ=エイシンフラッシュ1本と受け取りました。スペシャルウィーク=ステイゴールドも同年の宝塚記念2着=3着の組み合わせでしたし、
    宝塚記念が99年グラスワンダー=スペシャルウィーク、11年アーネストリー=ブエナビスタだったことも符号します。
    さらにエイシンフラッシュは人気こそ違え、前年の皐月賞3着からダービー1着というスペシャルウィークと同じ軌跡をたどっていることも思い当たります。
    オオハシさんのご意見を楽しみにしております。

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