愛ダービー(GI)を制したのは英ダービー(GI)2着馬-Treasure Beach(2008.3.25)-。

Treasure Beach 牡 鹿毛 2008.3.25生 英国・アシュレイハウススタッド生産 馬主・D.スミス氏&J.マグナー夫人&M.テイバー氏 愛国・A.P.オブライエン厩舎

Treasure Beach(2008.3.25)の4代血統表
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:0.25

Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
アーバンシー
栗毛 1989.2.18
▲Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr.Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
▲Lombard 1967
Anatevka 1969
Honorine
鹿毛 2000.3.14
仔受胎時活性値:1.75
Mark of Esteem
鹿毛 1993.3.26
種付け時活性値:1.50
Darshaan
鹿毛 1981.4.18
Shirley Heights 1975
Delsy 1972.3.20
Homage
鹿毛 1989.4.4
Ajdal 1984.4.2
Home Love 1976.3.12
Blue Water
鹿毛 1992.3.28
仔受胎時活性値:1.75
★Bering
栗毛 1983.3.20
種付け時活性値:0.00
Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Shining Water
黒鹿毛 1985.1.25
仔受胎時活性値:1.50
Riverman
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.75
Radiance
鹿毛 1979.3.25
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×5>

Treasure Beach(2008.3.25)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Mark of Esteem
(Never Bend系)
★Bering
(Sea-Bird系)
Riverman
(Never Bend系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Riverman
(Nile Lily)
6.25 伯父に英GII勝ち馬
(No.21-A)
2番仔?
(前年産駒無し後?)

*

以下にTreasure Beachのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Shining Water 1985.1.25 仏1勝
|Norton Sound 1991.3.19 仏5勝 ラフォルス賞(GIII)3着
|Blue Water 1992.3.28 仏5勝 フロール賞(GIII)3着
||Indian Creek 1998.2.22 英愛6勝 ハードウィックS(英GII) ゴードンリチャーズS(英GIII) アールオブセフトンS(英GIII)ほか
||Honorine 2000.3.14 英3勝
|||Treasure Beach 2008.3.25 (本馬) 愛ダービー(GI) チェスターヴァーズ(英GIII) 英ダービー(GI)2着 ロイヤルロッジS(英GII)3着
||Desert Dew 2004.3.23 英2勝 ディーS(英GIII)3着

*

第146回愛ダービー。道中は中段外側を進んだ2番人気のTreasure Beachが決勝点間際で抜け出して勝利を収めました。1番人気に押されたエリザベス女王陛下の持ち馬Carlton House(2008.4.30)は4着。英愛両国における真の雪解けを為すべく、女王陛下御自らエリンコートに出向かれた今年2011年。愛馬も愛国の競馬の頂点に挑みましたが、残念ながら、の結果でした。

このTresure Beachの愛ダービー勝利により、種牡馬Galileoは今春の欧州クラシックレース6勝目。そして、エイダン・パトリック・オブライエン師は2006年のディラントーマス(2003.4.23)以来6年連続の愛ダービー勝利にして、愛ダービー通算4度目のワンツースリーフィニッシュが成されました。もう、何が何だか訳ワカメ状態ですね(*^_^*)。なお、オブライエン師は愛ダービー9勝目です。デザートキング(1994.3.31)に始まり、Galileo、High Chaparral(1999.3.1)、ディラントーマス、Soldier of Fortune(2004.2.20)、Frozen Fire(2005.2.19)、Fame and Glory(2006.3.20)、Cape Blanco(2007.4.20)、そしてTreasure Beach。凄い。

また、Treasure Beachが愛ダービーを制したことにより、今春の英仏愛ダービーは、いずれも「Sadler’s Wells系×Darshaan系」のニック、あるいは返しニックの配合馬が勝利を収めたことになります。この組み合わせの威力の確かさを、まざまざと見せ付けたのでした。なお、愛ダービー2着のSeville(2008.4.10)はGalileoの仔、3着のMemphis Tennessee(2008.3.10)はHurricane Run(2002.4.13)の仔と、結局はSadler’s Wells系のワンツースリーフィニッシュでもありました。ちなみに、Memphis Tennesseeは祖母父がDarshaanです。

英ダービー時は9番人気並びに過ぎなかったTreasure Beach。実力で英ダービーをアタマ差で2着とした後は、2番人気で愛ダービー馬に輝きました。見ればデビューから3着を外したことのないその力量。持ち合わせた器に人気が後から追い付いてきたのかも知れません。C・オドノヒュー騎手に初の愛ダービー制覇をもたらしたTreasure Beach、これからがますます楽しみな3歳馬です。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

追記。せっかくですので、The Queenの愛馬の4代血統表もアップしておきます。

Carlton House 牡 鹿毛 2008.4.30生 米国・ダーレー生産 馬主・エリザベス女王陛下 英国・サー・マイケル・スタウト厩舎

Carlton House(2008.4.30)の4代血統表
Street Cry
黒鹿毛 1998.3.11
種付け時活性値:0.25

Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
★Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Coup de Folie
鹿毛 1982.4.2
Halo 1969.2.7
Raise the Standard 1978.3.31
Helen Street
鹿毛 1982.4.4
Troy
鹿毛 1976.3.25
Petingo 1965
La Milo 1963
Waterway
栗毛 1976.4.21
Riverman 1969
Boulevard 1968
Talented
鹿毛 1990.3.17
仔受胎時活性値:0.25
Bustino
鹿毛 1971
種付け時活性値:0.50
Busted
鹿毛 1963
★Crepello 1954
Sans Le Sou 1957
Ship Yard
栗毛 1963
★Doutelle 1954
Paving Stone 1946
Triple Reef
鹿毛 1980.3.31
仔受胎時活性値:0.25
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.75
Never Bend 1960
Milan Mill 1962
Triple First
鹿毛 1974
仔受胎時活性値:1.25
High Top
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.00
Field Mouse
芦毛 1964
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Never Bend5×4>

Carlton House(2008.4.30)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Street Cry
(Mr.Prospector系)
Bustino
(Crepello系)
Mill Reef
(Never Bend系)
High Top
(Dante系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
High Top
(Triple First)
2.00 母と曾祖母がGII勝ち馬
(No.1-N)
10番仔?
(2連産目?)
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