第14回エルムS(GIII)の勝ち馬。

マチカネニホンバレ 牡 鹿毛 2005.4.26生 門別・待兼牧場生産 馬主・細川益男氏 美浦・藤沢和雄厩舎

マチカネニホンバレ(2005.4.26)の4代血統表
シンボリクリスエス[A]
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.25
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マチカネチコウヨレ
栗毛 1999.2.18
仔受胎時活性値:1.25
Deputy Minister[A]
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:0.75
Vice Regent
栗毛 1967.4.29
Northern Dancer 1961.5.27
Victoria Regina 1958
Mint Copy
黒鹿毛 1970.2.24
★Bunty’s Flight 1953.4.26
Shakney 1964
Alysbelle
鹿毛 1989.2.6
仔受胎時活性値:0.25
Alydar[x]
栗毛 1975.3.23
種付け時活性値:1.25
Raise a Native 1961.4.18
Sweet Tooth 1965.4.17
Bel Sheba
鹿毛 1970.1.29
仔受胎時活性値:0.50
★Lt. Stevens[A]
鹿毛 1961.3.14
種付け時活性値:0.00
Belthazar
黒鹿毛 1960.6.27
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:なし>

マチカネニホンバレ(2005.4.26)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
シンボリクリスエス 2.25 伯父マチカネキンノホシ
(No.20)
2番仔
(2連産目)
第14回エルムS(GIII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 マチカネニホンバレ 牡4 56 北村宏司 1:51.1    36.0 540
[-2]
藤沢和雄 2
2 3 ネイキッド 牡5 56 赤木高太郎 1:51.1 ハナ 35.7 472
[-2]
中竹和也 10
3 14 クリールパッション 牡4 56 津村明秀 1:51.3 1 1/2 35.9 462
[0]
相沢郁 5
4 15 トランセンド 牡3 53 内田博幸 1:51.4 1/2 36.3 506
[-4]
安田隆行 1
5 8 ナムラハンター 牡4 56 田中勝春 1:51.5 クビ 35.9 494
[+4]
松永昌博 8
第14回エルムS(GIII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5-11.1-12.4-13.5-13.1-12.5-12.2-11.4-12.4
上り 4F 48.5-3F 36.0

ダート4戦4勝、そしてなお新潟ダート1800mのレコードホルダーでもある唯1頭の3歳馬トランセンド(2006.3.9)が、圧倒的1番人気を集めた一戦。しかし、ここは歴戦の兵たちが古馬の意地を見せました。前走しらかばS(OP)で敗れるまでダートで5連勝中だった2番人気のマチカネニホンバレ。連勝はストップしたとはいえ、この戦前まで左回りのダート戦は4戦4勝。直線、10番人気ネイキッド(2004.5.22)との壮絶なつばぜり合いを制して、わずかにハナだけ先んじたところがゴール。これで左回りのダート5戦全勝、サウスポーが接戦の末に重賞初制覇を遂げたのでした。

では、以下にマチカネニホンバレのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Bel Sheba 1970.1.29 米5勝
|ライブリーラーク 1975.3.25 米7勝 輸入種牡馬
|Grabelst 1981.1.28 伊米1勝
||Spicilege 1992.4.25 米仏6勝 マカダミアH(米GIII)3着
|Alysheba 1984.3.3 米11勝 ケンタッキーダービー(GI) BCクラシック(GI)含むGI9勝
|Bel Real 1986.4.22 米1勝
||Bel Native 1991.2.21 米1勝
|||Adil 2004.2.13 UAEサウジアラビア5勝 UAEダービー(GII)3着
|Alysbelle 1989.2.6 米4勝 ラカナダS(GII) ハリウッドオークスS(GI)3着ほか
||マチカネキンノホシ 1996.4.2 中央4勝 アルゼンチン共和国杯(GII) AJC杯(GII)
||マチカネチコウヨレ 1999.2.18 不出走
|||マチカネニホンバレ 2005.4.26 (本馬) エルムS(GIII)
|Enjoy Plan 1990.2.22 仏4勝 メシドール賞(GIII)3着

伯父にマチカネキンノホシ、大伯父にAlyshebaが見えます。Alyshebaはその父AlydarにとってEasy Goer(1986.3.21)と並ぶ最良産駒として知られていますね。Alydar産駒というと、父から受け継いだのか「ツメの甘さ」を指摘されることがありますけれど、Alyshebaは僅差の勝負にも強く、自身のGI9勝のうち8勝が1馬身差以内の勝利だったようです。↑の血統表のとおり、マチカネニホンバレの祖母Alysbelleは父がAlydarですから、Alyshebaの全妹ですね。

意外なことにJRA重賞の勝利は2007年のキングストレイル(2002.2.17)による京成杯AH(GIII)以来だった藤沢和雄厩舎。それでも、このマチカネニホンバレの勝利を以て、JRA通算999勝として、現役調教師では唯一となるJRA通算1000勝に王手をかけられました。1988年の開業以来、足かけ21年。平均しても毎年50勝近くの勝利を収めなければ達成できない大記録。その大記録の一歩手前となったマチカネニホンバレの勝利は、当代の名伯楽に対しての前祝いだったのかも知れません。

いえいえ、もちろん、マチカネニホンバレ自身の前途も洋々。改めてダート路線の王者となるべく、再発進となったのですから。さらなる大舞台でも日本晴れを仰げるように。マチカネニホンバレのこれからに期待しましょう。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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