第45回金鯱賞(GII)の勝ち馬。

遅ればせながらの重賞回顧となりますが、その遅れを巻き返すべく、まずはこの馬から。

サクラメガワンダー 牡 栗毛 2003.3.25生 静内・新和牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 栗東・友道康夫厩舎

サクラメガワンダー(2003.3.25)の4代血統表
グラスワンダー[A]
栗毛 1995.2.18
種付け時活性値:1.75
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Gris Vitesse
芦毛 1966.3.2
Amerigo 1955
Matchiche 1956
Ameriflora
鹿毛 1989.1.29
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Graceful Touch
鹿毛 1978.4.13
His Majesty 1968.4.15
Pi Phi Gal 1973.3.11
サクラメガ
栗毛 1998.4.6
仔受胎時活性値:1.00
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.75
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
サクラクレアー
鹿毛 1982.4.21
仔受胎時活性値:1.75
ノーザンテースト[A]
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer 1961.5.27
Lady Victoria 1962.2.20
クレアーブリッジ
鹿毛 1967.4.16
仔受胎時活性値:1.50
Quadrangle[F]
鹿毛 1961.4.16
種付け時活性値:1.25
Abeyance Lass
鹿毛 1955
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4、Northern Dancer4×4>

サクラメガワンダー(2003.3.25)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
グラスワンダー
(Silver Hawk)
5.00 伯父サクラチトセオー
(No.13-C)
初仔
第45回金鯱賞(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 17 サクラメガワンダー 牡6 57 福永祐一 1:58.4    34.0 490
[-6]
友道康夫 1
2 9 シャドウゲイト 牡7 58 田中勝春 1:58.6 1 1/2 34.5 502
[+6]
加藤征弘 8
3 6 ホワイトピルグリム 牡4 57 川田将雅 1:58.6 ハナ 34.0 458
[-4]
鮫島一歩 5
4 11 ベッラレイア 牝5 55 秋山真一郎 1:58.6 アタマ 33.7 470
[+2]
平田修 2
5 3 スマートギア 牡4 57 武豊 1:58.7 クビ 33.7 454
[-2]
佐山優 3
第45回金鯱賞(GII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3-11.0-11.3-12.7-12.3-12.1-12.2-11.7-11.2-11.6
上り 4F 46.7-3F 34.5

京都、阪神以外の競馬場での初勝利は心身の充実と6歳を迎えての更なる成長の証だったのでしょうか、サクラメガワンダー。1番人気に応えた金鯱賞、通算重賞4勝目で初のGII制覇は、先行差しの見本のような競馬。見事な完勝でした。

では、以下にサクラメガワンダーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

サクラクレアー 1982.4.21 中央2勝 4歳牝馬特別(現フローラS、JpnII)2着
|サクラヤマトオー 1988.3.21 中央4勝 ホープフルS(OP)含むOP特別3勝ほかにGIII2着2回
|サクラチトセオー 1990.5.11 中央9勝 天皇賞・秋(GI)含む重賞4勝
|サクラキャンドル 1992.4.9 中央5勝 エリザベス女王杯(GI)含む重賞3勝
|サクラメガ 1998.4.6 不出走
||サクラメガワンダー 2003.3.25 (本馬) 金鯱賞(GII) 鳴尾記念(GIII)2回 ラジオたんぱ杯2歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S、JpnIII)

伯父サクラチトセオー、伯母サクラキャンドルとくれば、1995年の秋ですね。兄の天皇賞・秋制覇を受けて、妹がエリザベス女王杯を制する。ニッポーテイオー(1983.4.21)&タレンティドガール(1984.4.27)兄妹、タマモクロス(1984.5.23)&ミヤマポピー(1985.5.26)兄妹に続く、連動制覇の3例目でした。同一牝系馬の連動する活躍はまま見られるところですが、ここまであからさまな例はなかなかありません(^_^.)

「空胎後に名馬あり」と口数多く述べている私ことオオハシ。より強く意識できたのはサクラメガワンダーと同じ2003年生まれ世代の活躍馬のおかげでした。まず3歳時の牡馬クラシック。メイショウサムソン(2003.3.7)が春の2冠を制し、ソングオブウインド(2003.2.20)が菊花賞(現JpnI)をレコード勝ち。さらにドリームパスポート(2003.3.14)が皐月賞(現JpnI)2着、日本ダービー(現JpnI)3着、菊花賞2着。いずれも母の初仔でした。また古馬になってからを見ると、昨年の天皇賞・春(GI)を制したアドマイヤジュピタ(2003.3.1)は母が不受胎後の仔、そして今年の天皇賞・春を制したマイネルキッツ(2003.3.18)は母の初仔です。

そんな中、母サクラメガの初仔であるサクラメガワンダー。上述の5頭よりも早くに重賞勝ちを収めていたものの、「長距離輸送に弱い」という点がネックとなり、GIの舞台でなかなか良いところが見せられていませんでした。けれど、今の彼ならば、大舞台での活躍が見られそうです。

改装されてしまいましたけれど、父グラスワンダーがスペシャルウィーク(1995.5.2)をほふった仁川芝2200m。非根幹距離のRoberto系、お天道様が味方すれば「大いにチャンスあり」と思います。

頑張って、サクラメガワンダー。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。そしてまた、競馬を愛する人すべてが幸せでありますように。

おまけ。「2003年生まれ世代、初仔ぉ!!」と叫ぶオオハシ。

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#追記。この「レースを見ながら叫ぶ」というアイデアのポッドキャストは私のオリジナルではありません。元々はボロ株観光テレビ様にて配信されていた「ボロ株観光ラジオ」が起源と思われます。改めて記しておきます。

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