第70回オークス(JpnI)の勝ち馬。

どうも。今日5月26日で0交配の年回りを迎えたオオハシでございます(笑)

ブエナビスタ 牝 鹿毛 2006.3.14生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田博資厩舎

ブエナビスタ(2006.3.14)の4代血統表
スペシャルウィーク[A]
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:0.50

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
レディーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
セントクレスピン 1956
ミスアシヤガワ 1964.5.24
ビワハイジ
青鹿毛 1993.3.7
仔受胎時活性値:1.00
Caerleon[A]
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table 1954.4.6
Regal Gleam 1964.3.17
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75
Lord Gayle[A]
黒鹿毛 1965
種付け時活性値:0.75
Sir Gaylord 1959.2.12
Sticky Case 1958
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
仔受胎時活性値:0.75
★Luciano[C]
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Suleika
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Nijinsky4×3、Hail to Reason4×5、Turn-to5×5>

ブエナビスタ(2006.3.14)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Caerleon 4.00 母仔2代の2歳牝馬王者
(No.16-C)
6番仔
(3連産目)
第70回オークス(JpnI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ブエナビスタ 牝3 55 安藤勝己 2:26.1    33.6 446
[-8]
松田博資 1
2 3 レッドディザイア 牝3 55 四位洋文 2:26.1 ハナ 34.2 484
[+6]
松永幹夫 2
3 14 ジェルミナル 牝3 55 福永祐一 2:26.6 3 34.4 462
[+6]
藤原英昭 4
4 13 ブロードストリート 牝3 55 藤田伸二 2:26.9 1 3/4 34.7 446
[0]
藤原英昭 6
5 8 ディアジーナ 牝3 55 内田博幸 2:27.1 1 1/2 35.5 486
[+2]
田村康仁 3
第70回オークス(JpnI)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4-11.3-12.3-12.5-12.5-12.5-12.6-12.6-12.6-11.7-11.1-12.0
上り 4F 47.4-3F 34.8

では、以下にブエナビスタのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Santa Luciana 1973 独1勝
|アグサン 1985.3.23 英0勝
||ジョーンズギフト 1990.2.1 英0勝
|||Tomori 1999.1.9 独伊1勝 独1000ギニー(GII)2着 独ダービー(GI)3着ほか伊GII3着1回独GIII3着1回
||ビワハイジ 1993.3.7 中央4勝 阪神3歳牝馬S(現阪神JF、JpnI)含む重賞3勝
|||アドマイヤジャパン 2002.4.16 中央2勝 京成杯(GIII) 菊花賞(現JpnI)2着
|||アドマイヤオーラ 2004.2.19 現役 京都記念(GII)含む重賞3勝
|||ブエナビスタ 2006.3.14 (本馬) オークス(JpnI) 桜花賞(JpnI) 阪神JF チューリップ賞(JpnIII)
|サトルチェンジ 1988.4.2 英愛4勝
||エアスマップ 1995.4.4 中央7勝 オールカマー(GII)ほかGIII2着2回
||マンハッタンカフェ 1998.3.5 中央6勝 天皇賞・春(GI) 有馬記念(GI) 菊花賞(現JpnI)

府中芝2400mにはなかなか縁が向かなかった母、兄たちの無念を晴らす結果にもなりました。そこはやはり父が府中のスペシャリストだけに、ね。

ついで、意識的にマンハッタンカフェを明示する為に、ちょこっとだけ追加しました。ええ、レッドディザイア(2006.4.19)の父がマンハッタンカフェですね(^_^.) 

第70回オークスの結果を受けて、「歴史は繰り返すのか」と思ってしまいました。16年前、1993年に松田博資厩舎の先輩牝馬ベガ(1990.3.8)が2冠を達成した際と同じく、桜花賞1~3着馬が、そのままオークスでも1~3着を占め、そして4着にスイートピーS(OP)の勝ち馬が入るという結末。ベガ、ユキノビジン(1990.3.10)、マックスジョリー(1990.4.26)、デンコウセッカ(1990.6.16)……。おお、我が青春。ブエナビスタ、レッドディザイア、ジェルミナル(2006.3.10)、ブロードストリート(2006.3.28)という新しい駿馬たちが、懐かしくなった馬たちを思い起こさせてくれました。

しかし、それにしても、ブエナビスタが記録した上がり3ハロン33秒6という末脚の強烈さ。「外は伸びない」と一様に言われている現在の東京の馬場。4コーナーを回った時、安藤勝己騎手がご自身で回顧されたとおり、「内を突くか外を回るか迷った」故に一瞬進路を失ったよう見えたにも拘らず、最後の最後で交わしてしまった、あの苛烈な追い上げの姿。マイナス8kgの馬体細化は気になったものの、そこはスペシャルウィークの仔。思えば、父が天皇賞・秋(GI)を追い込んで制した時は前走からマイナス16kgで挑んだのでした。ブエナビスタについて言えば、テレビ中継を見ていると、馬場に出て来た時、立ち止まってボロをしていたように思います。自らを追い込むかのように、ギリギリまで絞られた時。その時、見ている側が驚くような強さを見せる父仔なのかも知れません。そして、自分が良しと思わなければ動こうとしない、泰然自若ぶり。あんなに落ち着き払った3歳春の牝馬はそうそういないでしょう。天才少女が産みだした6番目の仔は、とんでもない才媛でした。

その一方で、レッドディザイア。勝ちパターンに持って行ったにも拘らず、惜しくもハナ差及ばず。四位洋文騎手は、ここぞという勝負の時にインベタの競馬を見せて、「普段からそれをしてくれよ」と、我々ファンをやきもきさせられます(笑)。古い話になりますけれど、イシノサンデー(1993.5.29)の皐月賞(現JpnI)の斜行が、その後の彼に影響を与えたのかなと、今でも思ってしまいます。それはさておき、レッドディザイア。「ブエナビスタがいなければ」という「タラレバ」になってしまいますけれど、これはもう相手が悪かったとしか言えません。ただ、彼女も相当に強い。捲土重来は秋に期待しましょう。

果たして、血は呼応するものなのでしょうか。ブエナビスタの直牝系に流れ、そしてレッドディザイアの父マンハッタンカフェの直牝系に流れる、ドイツのシュレンダーハン牧場の16号族C分枝のSライン。そして、共に「SS2世種牡馬×Caerleon牝馬」という組み合わせ。似通った血を持つ馬2頭が、能力の確かさをまざまざと見せ付けた、第70回オークスでした。

更なる高みを目指す才媛が、次に夢見る絶景の舞台は、府中の杜から、遥かフランスのブローニュの森でしょうか。

ブエナビスタの3歳秋、ただただ、楽しみにしたいと思います。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。そしてまた、競馬を愛する人すべてが幸せでありますように。

おまけ。「どうよ、どうよ」と繰り返し叫ぶオオハシ。

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#追記。この「レースを見ながら叫ぶ」というアイデアのポッドキャストは私のオリジナルではありません。元々はボロ株観光テレビ様にて配信されていた「ボロ株観光ラジオ」が起源と思われます。改めて記しておきます。

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