第9回ジャパンカップダート(GI)の勝ち馬。

永のご無沙汰恐れ入ります。長らくのWeb不通の時を経て、ネット環境のある生活に舞い戻って参りましたオオハシでございます。

という訳で、カムバックを飾るにはうってつけのこの馬の紹介記事から。

カネヒキリ 牡 栗毛 2002.2.26生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人HD(株) 栗東・角居勝彦厩舎

カネヒキリ(2002.2.26)の4代血統表
フジキセキ
青鹿毛 1992.4.15
種付け時活性値:0.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ミルレーサー
鹿毛 1983.5.20
Le Fabuleux
鹿毛 1961
Wild Risk 1940
Anguar 1950
Marston’s Mill
黒鹿毛 1975.5.31
In Reality 1964.3.1
Millicent 1969
ライフアウトゼア
栗毛 1992.2.1
仔受胎時活性値:0.25
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:1.00
Vice Regent
栗毛 1967.4.29
Northern Dancer 1961.5.27
Victoria Regina 1958.5.18
Mint Copy
黒鹿毛 1970.2.24
★Bunty’s Flight 1953.4.26
Shakney 1964
Silver Valley
栗毛 1979.3.30
仔受胎時活性値:1.00
★Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.00
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Seven Valleys
栗毛 1972.4.5
仔受胎時活性値:1.50
Road At Sea
黒鹿毛(?) 1964
種付け時活性値:1.75
Proud Pied
鹿毛 1966
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:なし>

カネヒキリ(2002.2.26)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Road At Sea
(Turn-to)
4.00 伯父Silver Deputy
(No.2-S)
5番仔
(空胎後)
第9回ジャパンカップダート(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 カネヒキリ 牡6 57 C.ルメール 1:49.2    36.4 530
[-4]
角居勝彦 4
2 5 メイショウトウコン 牡6 57 藤田伸二 1:49.2 アタマ 35.9 460
[-2]
安田伊佐夫 7
3 6 ヴァーミリアン 牡6 57 岩田康誠 1:49.3 クビ 36.2 524
[+12]
石坂正 1
4 3 サンライズバッカス 牡6 57 佐藤哲三 1:49.6 1 3/4 36.3 494
[+6]
音無秀孝 6
5 12 ブルーコンコルド 牡8 57 幸英明 1:49.6 アタマ 36.6 510
[-4]
服部利之 11
第9回ジャパンカップダート(GI)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4-11.2-13.1-11.7-11.8-12.4-12.0-12.1-12.5
上り 4F 49.0-3F 36.6

第9回ジャパンカップダート(GI)。雷の精が持ち合わせていた精神力と身体能力は、2年以上に及んだ休養でも微塵も衰えていなかったことを証明しました。カネヒキリ、2年10ヶ月ぶりの勝利は、舞台を阪神ダート1800mに移したジャパンカップダートでなされました。それは史上初の「同一馬によるジャパンカップダート2勝目」が達成された瞬間でした。

では、以下にカネヒキリのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Seven Valleys 1972.4.5 米17勝 ニューホープS(GIII)2着
|Silver Valleys 1979.3.30 米8勝
||Silver Deputy 1985.2.25 米2勝 種牡馬
||ライフアウトゼア 1992.2.1 不出走
|||カネヒキリ 2002.2.26 (本馬) 現役 ジャパンカップダート(GI)2回ほか

伯父に北米の活躍種牡馬Silver Deputyの名前が見えます。同種牡馬の日本で走った直仔としてはディバインシルバー(1998.3.24)がダート短距離路線で長く活躍していたことが思い出されます。また、2008年の菊花賞(JpnI)馬オウケンブルースリ(2005.2.24)の母父でもありますね。

皆様すでにご存知のように、カネヒキリはこの後に東京大賞典(JpnI)も制して「完全復活」を印象付け、2008年のJRA最優秀ダート馬の座に輝きました。さらには年が明けた2009年の川崎記念(JpnI)も制してジーワン7勝目を挙げるという快挙も達成。

恐るべしは、カネヒキリ。

牧場、オーナー、そして厩舎スタッフが一丸となって復帰にこぎつけただけでも大したものなのに、カネヒキリ自身の能力の減退が見られないのは、本当にものすごいことだと思います。もうここまで来たら、カネヒキリの、その強い姿を見続けたいと願うのみです。

ではでは、今回はこのへんで。

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