第139回独ダービー(GI)。

本日2本目はアップのタイミングを逸していた独ダービーについてです。

アンドレアシュ・シュタルケ騎手の巧みな逃げによって後続15頭を蹴散らしました、Kamsin(2005.4.7)。シュタルケ騎手は父Samum(1997.3.21)でも独ダービーを制しており、父仔2代を独ダービー勝ち馬に導きました。シュタルケ騎手は通算では独ダービー5勝目ということです。なお、2着馬Ostland(2005.5.24)-同馬の父はランド(1990.1.23)もKamsinと同じくペーター・シールゲン厩舎の所属馬で、同厩馬によるワンツーフィニッシュを決めました。シールゲン調教師は通算では独ダービー3勝目とのことです。

Kamsin 牡 黒鹿毛 2005.4.7生 独国・カールスホフ牧場生産 馬主・ブランケネーゼ・ステーブル 独国・P.シールゲン厩舎

Kamsin(2005.4.7)の4代血統表
Samum[F]
栗毛 1997.3.21
種付け時活性値:1.75
Monsun
黒鹿毛 1990
Konigsstuhl
黒鹿毛 1976
Dschingis Khan 1961
Konigskronung 1965
Mosella
鹿毛 1985.3.25
Surumu 1974.2.26
Monasia 1979
Sacarina
栗毛 1992.4.20
オールドヴィック
鹿毛 1986.4.27
Sadler’s Wells 1981.4.11
Cockade 1973.2.20
Brave Lass
栗毛 1974.3.11
Ridan 1959.2.21
Bravour 1963
Kapitol
黒鹿毛 1997.5.4
仔受胎時活性値:1.75
Winged Love[A●]
鹿毛 1992.4.15
種付け時活性値:1.00
In the Wings
鹿毛 1986.1.17
Sadler’s Wells 1981.4.11
ハイホーク 1980.3.17
ジェドゥーザムール
黒鹿毛 1986.4.4
Top Ville 1976.4.5
Pollenka 1973.5.24
Karlshorst
鹿毛 1988.3.30
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Surumu[C]
栗毛 1974.2.26
種付け時活性値:1.25
★Literat 1965
Surama 1970.3.6
Kaisertreue
鹿毛 1979.3.13
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Luciano[C]
鹿毛 1964
種付け時活性値:1.50
Kaiserzeit
青鹿毛(?) 1974.5.28
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Surumu4×3、Sadler’s Wells4×4、Cocade(♀)=High Top(♂)4×5、Birkhahn5×5、Reliance5×5(母系)>

Kamsin(2005.4.7)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Samum 6.75 or 4.75 or 2.75 母が独GIII勝ち馬
(No.5-H)
3番仔?
(前年産駒なし後?)

パッと見で中島理論的にも仕掛け満載という感じ。独国産馬の血統はおいそれと語ることができませんけれど、父母父オールドヴィックと母父Winged Loveの組み合わせで、Sadler’s WellsのクロスとCockade(♀)=High Top(1969、♂)の全兄妹クロスが出来ていたり、父母Sacarinaの時点でRidan(♂)=Thong(1964.4.23、♀)の全兄妹クロスがバッチリなされているあたり、サスガの配合であることが見て取れます。

Kamsinの牝系は独国で継承されている5号族。頭文字が「K」で始まるボトムラインですね。母Kapitolは独3勝でランデス・ノルトライン・ヴェストファーレン賞(GIII)の勝ち馬です。また、高祖母Kaiserzeitは独5勝でシュトゥーテン賞(GIII)2着があり、その直仔Kaiserstadt(1982.1.24)は独3勝でルードヴィッヒ・ゲーベルス・エリンネルンクスレンネン(GIII)を勝ち、独オークス(当時GII)2着があります。同じくKaiserzeitの仔Kent(1984.5.18)は独7勝でドルトムンダー・ヴィルトシャフト大賞(GIII)2着、デュッセルドルフ大賞(GII)3着があります。より詳しくはBBAGのサイトにおける、2006年のセール記録を確認してみてください(^^;)

ではでは、今日はこのへんで。

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