「札幌記念(GII)」と聞くと、ホクトベガ(1990.3.26)を思う。

現在は別定GIIの札幌記念ですが、以前はハンデGIIIでした。そんなハンデGIII時代の札幌記念を勝ったことがあるホクトベガ。言わずと知れた『砂の女王』。でも、4歳時(1994年)は芝路線を走っていました。夏の札幌開催、まず札幌日経オープン(OP)で芝1800mを1分47秒2のレコード勝ち。このレースでは鉄砲得意のホワイトストーン(1987.4.2)が、5ヶ月ぶりで3着にもなっていました。そして、ホクトベガは続く札幌記念を56kgのハンデで1番人気に応えて勝利。さすがにGI馬というところを見せました。

ダートの印象があまりにも強い彼女ですが、意外なところで、5歳時の安田記念(GI)では3番人気で5着になっています。勝ち馬のハートレイク(1991.4.22)とはコンマ3秒差。また、6歳時のエリザベス女王杯(GI)。同厩舎のヒシアマゾン(1991.3.26)と生涯初めての揃い踏みとなったこのレース。末脚を生かす競馬に徹し、上がり33秒7の鬼脚で5着入線4着でした。

大柄な鹿毛の背中に「水色、黄玉霰、袖黄縦縞」の勝負服。北の織姫、まぶたを閉じれば、思い出します。

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